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<初心者向け>株式投資の始め方とは?購入手続きまで解説
<初心者向け>株式投資の始め方とは?購入手続きまで解説

<初心者向け>株式投資の始め方とは?購入手続きまで解説

2023/11/09・提供元:Money Canvas

「初心者だけど株式投資を始めたい」

「いざ株式投資を始めようと思っても、始め方が分からない」

このように感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、株式投資の概要や注意点、購入方法をご紹介します。


なお、株式投資にはリスクがあります。メリットだけではないことにも十分に留意したうえで、購入を検討しましょう。


株式投資って何?概要と仕組み

株式投資とは、株式会社が活動資金を集めるために発行した「株式」の売買を通じて、運用成果を期待するものです。

預貯金に比べ安全性は低いものの、購入した株式の値上がりによる「譲渡益(キャピタルゲイン)」や「配当金(インカムゲイン)」を得ることができ、「株主優待」も受け取れます。*1

時には大きなリターンを獲得できることもあり、リスクを取っても資産を増やしたい方には魅力的な金融商品です。


株式投資では、まず「株価」に注目する必要があります。

株価は会社の業績や景気の動向など様々な要因によって変動しますが、基本的に会社の業績が良ければ上昇し、悪くなれば下落する仕組みです。


株価は、会社の業績だけでなく景気、金利や為替相場、海外市場の動向など、様々な要因で常に変動します。*2

貯蓄とは異なり、投資した金額は必ずしも保証されないため、注意が必要です。

リターンばかりに目を向けず、リスクもきちんと理解したうえで株式投資を始めましょう。*3

株式投資の始め方 

それでは、株式投資はどのように始めれば良いのでしょうか。

ここでは株取引の手順について解説します。


(1)証券口座を作る*4

株式投資を始めるためには、まず証券口座を作る必要があります。

証券会社で口座開設する場合は、一般的に下記が必要です。


・「マイナンバー(個人番号)確認書類」

・「本人確認書類(運転免許証、各種健康保険証、各種年金手帳、パスポート等)」

・「印鑑」

・「金融機関口座」


また、口座を開設する流れは下記の通りです。


(1)店舗、もしくはインターネットや電話で口座開設申込書を請求

(2)申込書に必要事項を記入・署名・捺印の上、必要書類を添えて提出(インターネットや電話で請求した場合は、書類を返送)

(3)審査を経て、口座開設完了


口座開設に必要な日数は証券会社によって異なります。

どの証券会社で口座を開設するか決める際、一緒に確認しておきましょう。


(2)資金を証券口座に入金する *5

証券口座の開設が完了したら、次は口座に入金しましょう。

購入する銘柄が既に決まっている場合は、必要な金額を入金してください。

まだ購入する銘柄が決まっていない場合は、銘柄を決めてから入金するか、想定の投資額をあらかじめ入金するとよいでしょう。

なお入金方法は証券口座によって異なるので、確認してください。


(3)銘柄を決める *6

一口に株式投資といっても、銘柄の数は膨大です。

どの企業の株を購入したら良いのか、迷ってしまう方も多いでしょう。


まずは、身の回りの商品やニュースなどを見て、気になる会社を探すところから始めましょう。

会社をある程度絞れたら、業績や財務状況を調べてみてください。

売上や利益の成長性、経営の安定性など、様々な視点からの分析が必要です。

配当の状況や株主優待の内容も調べていくと、楽しみながら銘柄選びができるかもしれません。


銘柄選びで大切なのは、「自分自身で納得のいく企業に投資する」ことです。

株式投資は元本が保証されておらず、全て自己責任です。

自分なりに分析をしながら、納得のいく企業を探しましょう。


1つの銘柄に資金を集中させると、その企業の倒産などが起きたときに、大きな損失を被る可能性があります。

資金に余裕があれば、業種や値動きの異なる複数の銘柄に投資したり、金融商品を変えるなど、分散投資を行いましょう。


<関連コラム>
分散投資ってなに?安定した資産形成のために投資の基本を押さえよう!


(4)株式を購入する *5

購入したい銘柄が決まったら、次は注文を出して株式を購入しましょう。

購入の手順は下記のとおりです。


(1)購入する枚数(株式数)の決定

(2)買い注文を実行

(3)約定(株式取引などの売買が成立すること)すれば購入完了


株式の注文には様々な方法があります。

その中でもよく使われる注文方法は、下記の2つです。


・成行(なりゆき)注文

価格を指定せずに、注文する方法。

今すぐに買いたい、今すぐに売りたい場合に使います。


・指値(さしね)注文

売買したい価格を指定して注文する方法。

「〇〇円で買いたい」という希望の価格で売買が行われます。


<関連コラム>
今さら聞けない株式の基本!注文方法と売買の流れを分かりやすく解説

そもそも「株式」とは? 株式投資を始める方が知っておくべき基礎知識


(5)購入した株式を保有・管理する *5

購入した株式は、基本的に売却しない限り保有できます。

株式を保有している期間中は、配当金や株主優待を受け取れる点も、株式投資の醍醐味です。


配当や株主優待を受け取れるタイミングは、企業によって異なります。

株主優待を実施する企業の株式を保有しているなら、優待月を把握しておきましょう。


株主優待は、株式の発行会社が定めている権利確定日まで、株式を保有していないともらえません。

新たに購入する銘柄の場合は、権利確定日の2営業日前までに株式を購入してください。

なお、1営業日前は「権利落ち日」です。

権利落ち日以降に株式を購入したとしても、株主優待は受け取れないので注意しましょう。*7


<関連コラム>
Money Canvasで始める株主優待! 【株主優待ってなに?】


(6)購入した株式売却する *5

保有中の株式を売却したい場合は、取引ツールやスマートフォンアプリを使って売り注文を出しましょう。

約定すれば株式を売却できます。


売却時も「成行注文」や「指値注文」を使って注文を出せるので、状況に応じて注文を使い分けてください。


なお、売却するまでは利益も損失も未確定です。

株式の売却が約定して初めて、利益や損失が確定することを覚えておきましょう。

株式投資の注意点は?

株式投資は大きな損失を出す可能性もある金融商品です。

大きなリターンを得られる可能性がある代わりに、損失を抱えることもあります。

株式投資を始める前に、どのようなリスクがあるのかを学んでおきましょう。


元本が保証されない *3

最も大きなリスクは、「元本が保証されない」ことです。

株式投資はリターンを期待するものですが、その金額は必ずしも保証されません。

株式投資は、「全勝」する必要はなく、失敗した際にそれ以上損失を拡大させないことも重要です。

「思った以上に株価が下落した」というような状況に陥ったら、そのまま保有して株価が戻るまで様子を見るか、時には「損切り」の検討が必要です。


投資期間や投資金額など、状況に合わせてリスクを回避できるよう、基本を学んでから株式投資を始めましょう。


株式投資は売買に手数料がかかる *8

株式を売買するにあたっては、手数料がかかります。

手数料体系は証券会社によって異なるため、証券会社を選ぶ際は手数料がいくらかかるかにも注目しましょう。


手数料は、基本的に店舗型証券よりもネット証券の方が安い傾向があります。

取引コストを抑えたい方は、ネット証券の利用も検討してください。


必要な資金は購入銘柄によって変わる *8

株式投資に必要な資金は、購入銘柄によって変わります。

企業によって1株あたりの株価が異なるからです。


日本株は原則として100株単位で売買されており、100株単位は単元株、100株未満は単元未満株と呼ばれます。

単元株を購入したいなら、最低でも100株は購入しなければなりません。


例えば1株1,000円の銘柄を購入したい場合は、1,000円×100株で100,000円が必要です。

この株価が1株2,000円なら100株で200,000円、1株10,000円なら100株で1,000,000円が必要になります。


このように、株式投資に必要な資金は、購入銘柄によって変わります。

ご自身の資産状況と相談し、余裕資金で購入可能な銘柄を見つけていきましょう。

まとまった資金がないなら「単元未満株(プチ株®)」も検討しよう

前述のとおり、100株未満は単元未満株と呼ばれます。

通常は100株からしか購入できない株式も、単元未満株なら購入可能です。


まとまった資金が無く購入を諦めていた銘柄も、少ない資金で購入できます。*9


プチ株®は、数百円程度から買い付けが可能です。


<関連コラム>
1株から株式投資ができる「単元未満株(プチ株®)」の魅力とは?メリット・デメリットを解説


単元未満株(プチ株®)の注意点

単元未満株は投資金額が小さいので、株価が値下がりした際の損失額も小さくて済みます。

しかし、株価の値上がりで得られる利益も同様に小さくなるため資産を増やしにくくなり、議決権(株主総会の議案の決議に参加できる権利)もありません。*10


証券会社によって異なるものの、多くの場合、取引金額に対する手数料が高めに設定されています。


配当金は保有株数に応じて受け取り可能ですが、株主優待は保有株数が少ないと受け取ることができない場合があります。*11

株主優待を受け取りたい場合は、株主優待の受け取り条件を満たせるよう、地道に買付を継続して保有数を増やしましょう。


注意点に気を付けながら初心者の方も楽しく株式投資を始めてみましょう。



本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。


出典
*1日本証券業協会「金融商品の特徴 POINT2 株式」
*2日本証券業協会「金融商品の特徴 POINT2 株式 株式投資の仕組みを知る 株価が変動する仕組み」
*3三菱UFJ銀行「株式投資株式投資講座 : 入門編」
*4日本証券業協会「今さら聞けない!投資Q&A 口座開設の時に必要な書類等は?」
*5 auカブコム証券「株取引のステップ」
*6日本証券業協会「今さら聞けない!投資Q&A どうやって株式を選べばいいの?」
*7日本証券業協会「株主優待・配当金の魅力 株主優待は、上場会社約3,800社のうち約1,500社が実施」
*8 auカブコム証券「株式はいくらから買えるのか、コストは」
*9 auカブコム証券「プチ株® 7つの基礎知識 1 プチ株®とは?」
*10三菱UFJ銀行「MoneyCanvas 1株から株式投資ができる「単元未満株(プチ株®)」の魅力とは?メリット・デメリットを解説 単元未満株(プチ株®)のデメリット」
*11 auカブコム証券「カブヨム 株式投資デビュー 単元未満株から始めてみては?」

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