前回の「【博士と学ぶ!NISAゼミ】 1限目:2024年からの新NISA」では新NISA制度の概要について学びました。
次は、新NISAを使った投資額の設定方法や、つみたて投資をする上で基本となるドルコスト平均法、今回の新NISAから導入される売却した枠の再利用についても学びましょう。
※シミュレーションはあくまでも一例です。ご自身の投資可能金額を見極めて運用しましょう。
今回は投資金額・期間別に2つの運用パターンをご紹介します!
つみたて投資枠:毎月3万
成長投資枠:使用せず
つみたて投資枠:毎月5万
成長投資枠:毎年120万
月々のつみたてをしながら、余裕資金で一括での運用も行いたい人向けのパターンです。30代、40代、50代など幅広い層の方におすすめです。
今更つみたてを始めても…と考えるかもしれませんが、“資産運用を始めるには遅い”ということはありません!気が付いたときに始めることが重要です。
「ドルコスト平均法」とは、投資信託などの金融商品における投資手法の一つです。
価格が変動する商品を一度に購入するのではなく、一定金額で定期的に購入していく方法です。
りんごを購入する例でみてみましょう。
毎回1,000円でりんごを購入するとして、りんごの値段が一つ200円だと5個(少なく)購入でき、りんごが50円だと20個(多く)購入できますね。
毎回10個ずつ、一定の個数でりんごを買った場合の平均の購入単価は116円でした。
一方、毎回1,000円ずつリンゴを購入した場合の平均購入単価は92.5円となりました。
一定金額で値動きのある商品を購入すると、高い時には少なく購入し、安いときには多く購入することができ、平均購入単価を下げる効果が期待できます。
2023年までのNISAでは、同じ年にNISA枠の120万円(つみたてNISAは40万円)を投資すると、売却しても非課税投資枠を再び活用することはできませんでした。
しかし新NISAでは保有していた資産を売却した場合、投資枠が復活し再び投資枠の利用ができるようになります。
上記図の例では・・・
つみたて投資枠と成長投資枠をうまく併用し、売却時の生涯投資枠の再利用なども活用しながら、ご自身に合った資産形成をしていきましょう!
本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。