仕事、家事、勉強、育児、介護──と、さまざま分野で奮闘する毎日を過ごしている方は、ときには“自分へのご褒美”にも、しっかりお金を使いたいところです。
ボーナス時期は、そのタイミングとして最適ではないでしょうか。
「ボーナスが入ったら、何を買おうか?」と考える時間も含めて、ちょっとした息抜きになるものです。
グルメ?旅行?エステ?ブランドバッグ?……などなどいろいろな案があるかと思いますが、この記事でご紹介したいのは、「株を買う」という選択肢です。
“株”というと、どこか堅いイメージがあり、「女子の自分へのご褒美」には似つかわしくないと感じるかもしれません。
しかしながら、選択肢に入れないともったいない、3つの理由があるのです。
まず第一の理由として、株は買った後、「長期的にご褒美をもたらしてくれる可能性があること」が挙げられます。
後ほどくわしく触れますが、配当や株主優待といった、株を持っていると継続的に得られる“ご褒美”があります。
ときには大変な思いをして、頑張って働いた対価がボーナスです。できる限り、自分にとってお得な使い方をしたいものです。
ボーナスを、賢く株に回していくことで、将来の自分にもご褒美を届けられます。
「自分へのご褒美といっても、ムダ遣いのような気がして、なかなか……」
そのような罪悪感を覚えやすい方にこそ、株は合っているといえます。
その理由は、株の購入は“消費”ではなく、“投資”だからです。
前述のとおり、株は、将来にわたってご褒美をもたらしてくれる可能性があります。少しずつ育っていく株の様子を見るのも、うれしいものです。
もちろん投資である以上、購入時の金額より、価値が下がるリスクはあります。
ただ、使うと同時にお金がなくなるタイプの消費に比較すると、資産を残しやすいことは確かです。
「株なんて、難しそう。考えるのが楽しいなんて、想像できない……」
と感じる方もいるかもしれません。
難しく感じる原因は、自分にとってなじみのない業界など、“難しい世界“の株を考えているからではないでしょうか。
より身近に感じられ、ショッピングのように“選ぶ楽しさ”を得られる株も、存在します。
次のセクションでは、そんな自分へのご褒美にぴったりな株を、ご紹介しましょう。
自分へのご褒美にぴったりな株として、次の3つをご紹介します。
まず1つめの選択肢として「高配当株」が挙げられます。高配当株とは、配当利回りが高い株式を指します。
そもそも配当とは何かといえば、“株式を保有している株主に対して、利益を分配すること”です。
株式で利益を得る方法は、
の大きく2つがあります。
図1 三菱UFJ銀行「キャピタルゲインとは?インカムゲインとの違いや税金についても解説」
前者の「売却益(キャピタルゲイン)」を狙う場合、買うタイミングと売るタイミングを見極める難しさがあります。
一方、後者の「配当(インカムゲイン)」は、株主の権利(=配当をもらう権利)を取得できる日が、あらかじめ決まっています(権利確定日といいます)。
権利確定日に間に合うように、権利確定日を含めて3営業日前までに株式を購入すると、配当を得られます。
図2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社「配当や株主優待の特典の権利を得るためには、いつまでに購入する必要がありますか。」
高配当株をくわしく検討したい方は、「投資をするなら「高配当株」という選択肢も どんな魅力がある?」の記事をあわせてご覧ください。
2つめの選択肢は「株主優待」です。
株主優待とは、一定の株数を一定期間、保有している株主に対して、自社商品・サービスや割引券などを提供する制度のことです。
前述の配当は、利益をお金で分配する制度でした。株主優待は、実物の商品や、サービスを無料利用できるチケットなどが贈られます。
優待株を購入する際に注意したいのは、株主優待を受けるためには必要な株数や保有期間が定められている銘柄が多いことです。
権利確定日に間に合うように購入するだけでは、株主優待の対象とはならないケースがあるため、銘柄ごとに、優待を受ける条件の確認が必要です。
優待株について興味をお持ちの方は、「Money Canvasで始める株主優待! 【株主優待ってなに?】」の記事も、あわせてご覧ください。
3つめの選択肢は「好きな企業やブランドの株」です。
など、自分が好きな企業やブランドの株を買うのは、楽しい体験です。
意外なところでは、たとえば愛犬や愛猫と暮らしている方で、いつも服用している薬があれば、製薬会社を調べてみる──、といったアプローチもあります。
揃えているキッチン用品のブランドや、信頼している家電メーカーを検討するのもよいでしょう。
日本株の場合は、単元株制度により、基本的には100株単位の取引です。ただし、「単元未満株(プチ株®)」を活用すれば、日本株でも1株単位で取引できます。
くわしくは「1株から株式投資ができる「単元未満株(プチ株®)」の魅力とは?メリット・デメリットを解説」にてご確認ください。
本記事では、「ボーナスで株を買う」という新しい選択肢について、ご提案しました。
日常生活に使うお金や、目的のある資金(教育資金など)とは別に、ボーナスから使用予定のないお金を投資することで、キャピタルゲイン・インカムゲインが期待でき、心に余裕が生まれます。
投資した株が、一時的に値下がりしても、慌てて安値で投げ売りする必要はありません。余剰資金なら、再び値上がりするまで、じっくり待つことが可能です。
ぜひ、次のボーナスに向けて、どんな株を買ってみたいか、楽しみながら検討していただければと思います。
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