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あの企業なら自分は成長できるはず……。こんな思いがあったとしても、憧れの企業に入社できる人ばかりではありません。ただその企業が優良企業なら「株式」を保有することで、自己成長とは違った側面であなたにプラスをもたらしてくれるかもしれません。
優良企業であればあるほど、採用試験における倍率が高いのが一般的です。給料が高い、離職率が低い、スキルアップのための仕組みが整っている、海外勤務の機会がある……。こうした点に魅力を感じて採用試験に臨んでも、当然のことながら全ての人がその企業に入社できるわけではありません。
ただ、もしあなたがその企業を「優良企業」だと評価しているのであれば、世間の多くの人も同様のイメージを持っている可能性が高く、その企業の株式は今後値上がりしていくことも期待できます。
その企業に入社しなければできない経験ももちろんありますが、その企業の株式を保有した後で株価が値上がりすれば、憧れだった企業があなたに「キャピタルゲイン(売却益)」をもたらしてくれるのです。
会社には「株式会社」「合同会社」などの種類がありますが、このうち株式を発行するのは「株式会社」だけです。株式会社であれば株式を発行していますが、東京証券取引所などの「証券取引所」に上場している企業の株式でなければ、公開市場で広く売買されることはありません。
上場していない企業のことを「非上場企業」と呼び、あなたが入社したかった企業の株式をどんなに購入・保有したくても、その企業が非上場企業であった場合、株式の保有は基本的には難しくなってきます。
あなたが入社したいと思っていた企業が上場企業だった場合、証券会社で口座を開くことが株式保有の第一歩です。口座を開いた後、売買手数料などを支払ってお目当ての企業の株式を購入することになります。
証券取引所で売買されている株式の価格は常に変動しています。買ったときよりも高い価格で売ることができれば、前述の「キャピタルゲイン(売却益)」を得ることができます。
株式を保有するメリットとして、保有する株式によっては「株主優待」や「配当」を受けられることも挙げられます。「株主優待」は一定以上の株式を保有している株主に対して商品券や割引券などが贈られるというもの、「配当」は利益を株主に還元するというものです。
株主優待がない企業もありますしゼロ配当となることもありますが、こうした「インカムゲイン(保有益)」に加えて「キャピタルゲイン(売却益)」のことも加味しながら、保有する銘柄をどれにしようかと考えるのが一般的な株式投資の手法です。
また、株式投資にはまとまった資金が必要となりますが、余剰資金が手元にない場合は、少額から始められる投資信託で間接的に該当企業の株を購入するということも可能です。
投資信託は投資家から資金を募り、金融の専門家が運用する金融商品で、ファンドとも呼ばれます。証券会社のみならず、銀行でも購入が可能です。詳しくは調べてみてください。
つまり、ほかの人よりもその企業が注目されるタイミングやその企業の将来性を掴みやすい立場にあると言えます。この企業は毎年4月に新製品を発表する、業界において将来有望な独自の技術を持っている。こうしたその企業に対する知見が、短期の売買や中長期の保有などの選択肢がある株式投資では存分に役立つのです。
株価の推移はその企業単独の事業活動だけではなく、業界の動向や市況に大きく影響されます。そのため、値動きを予想しようとするとおのずとマクロ的な視点や経営的な目線を持つことにつながっていくのです。
株式の保有を通じてこうした視点や目線を持つことは、普段の仕事にも活かされるはずです。企業勤めの会社員は、ついつい目の前の仕事に没頭してしまいがちですが、経営者目線で事業や取り組みがどういう意味を持つのかを考えるようになれば、成果も上がっていくでしょう。
株式投資にはリスクもつきものですが、許容可能なリスクを踏まえた範囲内で投資を続けるのであれば、利益以外のこうした恩恵も得ることができるのです。
執筆者:株式会社ZUU
※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。
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