資産運用につきものの「リスク」。リスクが大きいと「損をするから怖い」と思っていませんか? 投資初心者が誤解しがちなリスクについて、ファイナンシャル・プランナーの酒井富士子 さんが解説します。
「リスク」がない金融商品はあると思いますか? 答えは「NO」です。金融商品には、必ずリターンとリスクがあります。
リターンとは、資産運用で得られる成果のことで、収益だけでなく損失も含まれます。例えば、株式投資なら、売却時に利益が生じた場合は「譲渡益」、損益が生じた場合は「譲渡損」というリターンとなります。
一方の「リスク」は、一般的には悪いことや危険なこと、損をすること、あるいはそのようなことが起こる可能性という意味で使われますが、資産運用においては少し意味が異なります。
資産運用におけるリスクは、「リターンの振れ幅」のことを指します。つまり、「リスクが大きい」とは、「大きく収益が出るかもしれないし、大きく損失が出るかもしれない」という意味なのです。
リターンとリスクは表裏一体です。「リスクの大きい金融商品は大損しそう」と、避けていては、大きく収益を出すこともできません。リスクを抑えながら一定の収益を得るためには、リスクの大きい商品と小さい商品を組み合わせることが大切です。
よく資産運用の分散例として、公的年金を運用しているGPIFのポートフォリオが紹介されます。リスクの高い外国株式と国内株式、リスクが中程度の外国債券、リスクが比較的低めの国内債券を25%ずつ組み合わせ、2001年以降では3%(年率)を上回る収益率をあげています (2001年度~2022年度第3四半期実績)(※)
※出典:年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)「2022年度第3四半期運用状況(速報)」
リスクが比較的に小さい商品の新しい選択肢として注目したいのが、利息でコツコツ資産運用する「Funds(ファンズ)」です。「Funds」なら、預金(※)よりも好条件の利回り(約1%〜3%)で資産運用が期待できます。GPIFのポートフォリオを参考に、「Funds」を組み込むのも一つの方法です。
※預金は預金保険制度の対象となります。
Fundsとは貸付ファンドの資産運用サービスです。リスクの大きい商品と、リスクの小さい「Funds」などを組み合わせた分散投資で、リスクと上手に付き合っていきましょう。
ファンズ株式会社 第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3103号加入協会:一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。