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キャピタルゲインとインカムゲインの違いと税金を解説!投資の基本を押さえよう
キャピタルゲインとインカムゲインの違いと税金を解説!投資の基本を押さえよう

キャピタルゲインとインカムゲインの違いと税金を解説!投資の基本を押さえよう

2023/05/11に公開(最終更新:2024/01/19)
提供元:Money Canvas

株式投資で得られる利益には大きく「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」があります。


それぞれにメリットがあるのですが、株式投資にはもちろん、損失が出るリスクも伴います。

個人のリスク許容度や、投資をする目的を踏まえた上で株式の運用を行うことが大切です。また、株式投資で得た利益には税金もかかります。


そこで今回は、キャピタルゲインとインカムゲインの特徴に加えて、税金との関係も解説します。

投資を通じ上手に資産形成を図る上で、ぜひ基本を押さえて下さい。




キャピタルゲインとは

キャピタルゲインとは、購入した株式や債券のような金融資産の価格が上昇し、売却した時に得られる利益です*1。

英語でキャピタルは「資本」、ゲインは「獲得する」という意味があります*2。


例えば、10万円で購入した株式が50万円に上昇したタイミングで売却すると、40万円のキャピタルゲインを得ることができます。キャピタルゲインは簡単に言うと「値上がり益」です。


反対に、10万円で購入した株式が5万円に下落したタイミングで売却すると、5万円の損失が発生します。これを「キャピタルロス」と言います*1。


キャピタルゲインを狙うメリット

キャピタルゲインを狙うメリットは、短期間で大きな利益を得られる可能性がある点です*2。


主な金融商品には「株式」「債券」「投資信託」が挙げられます。そのなかでも、値上がりによるキャピタルゲインを期待できる商品は、株式です*3。


【株式の特徴】

キャピタルゲインを狙うメリット

出所)日本証券業協会 金融商品の特徴


株価の変動にはさまざまな要因がありますが、大きく「会社の業績や将来性」と「社会・経済状況」の2つが影響すると考えられています*4。例えば、会社の業績がよく将来性が見込まれると株価の上昇につながります。


このように、株価が上昇するタイミングで株式を保有していれば、たとえ短期間でもキャピタルゲインを得られるでしょう。


キャピタルゲインを狙うデメリット *5

キャピタルゲインを狙うデメリットは、金融商品の値動きを予測するのは難しく、損失となるリスクがあることです。


株式投資には「“もう”は“まだ”なり、“まだ”は“もう”なり」という格言があります。この格言は、底値だと判断して購入したらさらに株価が下落したり、まだ株価が下がるだろうと待っていたら上昇し始めたりすることがあるという意味です。


キャピタルゲインは、購入した価格よりも高い値段で売らなければなりません。しかし、値動きの予測は難しく、損失となるリスクも頭に入れてリスク許容度の範囲内で行いましょう。


また「投資家は、儲かったときは自分の成功を確認したくて少しの利益で売ってしまうが、損をしているときは失敗を認めたくないため売却せずに損失を広げる傾向がある」という行動心理学の研究もあります。


市場価格は常に変動することから、安く買って高く売ることは言葉以上に難しいという点を必ず押さえておきましょう。


キャピタルゲインにかかる税金

株式のキャピタルゲインに対しては、所得税・住民税・特別復興所得税を合わせた20.315%の税率が課税されます*6。


例えば、10万円で購入した株式を50万円で売却し、40万円のキャピタルゲインを得たときの課税関係は下記のようになります。


  • 40万円×20.315%=81,260円
  • 課税額:81,260円
  • 手取り差益:318,740円

このように、キャピタルゲインで得られた利益がすべて手元に残るわけではないことを理解しておきましょう。


インカムゲインとは

インカムゲインとは、資産を「保有」することで定期的に得られる利益です。預金や債券を保有することで得られる「利息」、株式を保有することで得られる「配当金」などがインカムゲインに該当します*7。


例えば、株式のインカムゲインは「配当金」という形で得ることができます。配当金とは企業が事業を通じて得た利益を、余剰金として株主に還元するお金です。


なお、配当金は株式を保有していれば「必ず」もらえるお金ではありません。利益が出ていても配当金を出さない企業や、利益が無くても配当金を出す企業もあります*8。


インカムゲインを狙うメリット *2

インカムゲインを狙うメリットは、金融商品を保有しているだけで安定的に収入が得られる点です。キャピタルゲインは売却しなければ利益を得ることはできませんが、インカムゲインは保有しているだけで継続して収入を得られます。


また、インカムゲインは「資産を売却する」という決断をせずに済む点もメリットです。金融商品の値動きを予測することは難しく、キャピタルゲインを狙うとキャピタルロスとなる可能性があります。


しかし、インカムゲインにはキャピタルゲインを狙うときほどのリスクがありません。


目先の株価変動に惑わされず、売却の判断をすることなく安定的に収入を得られる点は大きなメリットです。


インカムゲインを狙うデメリット

インカムゲインのデメリットは、キャピタルゲインを狙ったときよりも収益性が少し低めになる点です*3。


2019年3月末時点の平均配当利回りは1.94%でした。100万円を株式投資していたとすると、年間で1.94万円の配当金を得られる計算です*9。

配当金を得る目的にもよりますが、原資が少ないと想定よりも得られる配当金が少ない可能性があります。


インカムゲインを狙うデメリット

出所)日本証券業協会 株主優待・配当金の魅力



インカムゲインにかかる税金

インカムゲインにかかる税金は、キャピタルゲインと同様に所得税・住民税・特別復興所得税を合わせて20.315%の税率で課税されます*10。


つまり、10万円の配当がもらえるときに課される税金は次のとおりです。


  • 10万円×20.315%=20,315円
  • 課税額:20,315円
  • 手取り額:79,685円

また、総合課税を選択した場合は確定申告をすることで、その年の所得に応じて「配当控除」の適用を受けることもできます*10。


キャピタルゲインと同様に、すべての利益を受け取れるわけではないことを理解しておきましょう。



NISA口座であれば税制上有利 *11

キャピタルゲインとインカムゲインには税金がかかると解説しましたが、NISA口座で保有している株式の利益に関しては、キャピタルゲインもインカムゲインのいずれも非課税で受け取れます。


NISA口座を活用すれば、得られた利益がそのまま自分の手元に残るため、通常の証券口座で株式投資をするよりも税制優遇措置を受けられます。


令和5年度の税制改正の大綱等によって、2024年以降はNISAの抜本的拡充と恒久化の方針が示されました。新NISAは年間360万円まで(個別株式は240万円まで)非課税で運用できます。


NISAは国が用意している税制優遇制度なので、資産形成に興味がある人は有効活用しましょう。



株式の利益は特徴を理解して狙うことが大切

今回は「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」について解説してきました。


キャピタルゲインは短期で収益を得られる可能性がありますが、キャピタルロスとなるリスクを抱えています。一方でインカムゲインは安定して定期的に収益を得られますが、キャピタルゲインほどの収益性がありません。


それぞれの特徴を理解して、自分のリスク許容度や投資の目的に適した手法を意識しましょう。


※本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。
NISAは2024年度から制度変更しています。

詳しくはコチラ


*1 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 用語解説

*2 東証マネ部 キャピタルゲインとは?インカムゲインの特徴とあわせて解説

*3 日本証券業協会 金融商品の特徴

*4 日本取引所グループ 株価変動要因

*5 一般社団法人 投資信託協会 第3回 長期投資のメリットとは

*6 国税庁 株式等を譲渡したときの課税

*7 三菱UFJモルガン・スタンレー証券 用語解説

*8 日本証券業協会 今さら聞けない!投資Q&A

*9 日本証券業協会 株主優待・配当金の魅力

*10 国税庁 配当金を受け取ったとき(配当所得)

*11金融庁 NISAとは?


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