コロナ禍からの経済再開が本格化してきました。
日本で新型コロナウィルスが流行して約3年。政府は令和5年5月8日より、インフルエンザと同じ5類感染症へ引き下げました。
ノーマスクや観光地の混雑を見ると、ウィズコロナ(新型コロナウィルスとの共存)からアフターコロナ(新型コロナウィルスの終息)へ転換しつつあると言えるでしょう。
旅行や帰省により人の動きが活発になり、全国各地の飲食店が賑わいをみせています。
また、リモートワークを導入していた企業でアフターコロナで出社体制に切り替えるところもあり、オフィス街の定食屋や居酒屋も元の活気を取り戻しています。
このように5類へ移行してから外食ニーズは増加し、着実に回復しています。
株式市場には数多くの外食関連企業が上場しています。
業界大手としては、「ガスト」「ジョナサン」などのファミリーレストランを展開する、すかいらーくホールディングス<3197>が挙げられます。
牛丼店「すき家」を運営するゼンショーホールディングス<7550>、回転ずし「スシロー」で知られるFOOD&LIFE COMPANIES<3563>などもあります。
居酒屋チェーンを運営する鳥貴族ホールディングス<3193>、串カツ田中ホールディングス<3547>も注目です。
このほか、外食の機会が多くなるとグルメサイトの利用が増えると見込まれることから、「食べログ」を運営するカカクコム<2371>や、ぐるなび<2440>なども押さえておきましょう。
外食産業は、ファストフード、ファミリーレストラン、パブ・居酒屋、ディナーレストラン、喫茶の業態に大きく分類されます。
ライフスタイルが変化するなか、さまざまなアイデアで差別化を図ろうとしていています。最近では「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食(日本食)ブームが出現。いまや多くの外食チェーンは、世界展開を視野に入れています。