コロナ禍からの経済再開が本格化してきました。
ワクチン接種の普及を背景に日常生活を取り戻す動きが少しずつ進んでいます。10月からスタートした政府の観光促進策「全国旅行支援」や水際対策の緩和が後押しとなり、この動きが一段と強まっています。
観光地など各地の賑わいがメディアを通して伝わることが多くなり、ウィズコロナ(新型コロナウイルスとの共存)のムードが徐々に広がりをみせています。
こうしたなか、東京都は外食需要喚起策「GoToイート」事業のプレミアム付き食事券の販売を10月26日から再開しました。
新型コロナの感染拡大に伴って2020年に同事業を停止してから、およそ2年ぶりの販売再開となります。
このほか、独自に飲食店向け支援策を打ち出す自治体も出てきており、今後外食ニーズが増える年末年始に向けて飲食業界復活への期待が膨らむことになりそうです。
株式市場には数多くの外食関連企業が上場しています。
業界大手としては、「ガスト」「ジョナサン」などのファミリーレストランを展開する、すかいらーくホールディングス<3197>が挙げられます。
牛丼店「すき家」を運営するゼンショーホールディングス<7550>、回転ずし「スシロー」で知られるFOOD&LIFE COMPANIES<3563>などもあります。
居酒屋チェーンを運営する鳥貴族ホールディングス<3193>、串カツ田中ホールディングス<3547>も注目です。
このほか、外食の機会が多くなるとグルメサイトの利用が増えると見込まれることから、「食べログ」を運営するカカクコム<2371>や、ぐるなび<2440>なども押さえておきましょう。
外食産業は、ファストフード、ファミリーレストラン、パブ・居酒屋、ディナーレストラン、喫茶の業態に大きく分類されます。
ライフスタイルが変化するなか、さまざまなアイデアで差別化を図ろうとしていています。最近では「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界中で和食(日本食)ブームが出現。いまや多くの外食チェーンは、世界展開を視野に入れています。