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「ポイント運用」と「ポイント投資」は何が違う?仕組みやメリット・デメリットを理解しよう
「ポイント運用」と「ポイント投資」は何が違う?仕組みやメリット・デメリットを理解しよう

「ポイント運用」と「ポイント投資」は何が違う?仕組みやメリット・デメリットを理解しよう

2022/12/22・提供元:Money Canvas

「ポイント運用」と「ポイント投資」は、どちらもクレジットカードなどで貯めたポイントを使って投資ができるサービスです。現金を使わずにポイントで投資ができるのは同じですが、両者は特徴が異なります。初心者がポイントで投資を始めたい場合、どちらのサービスがよいのでしょうか。


今回は、 ポイント運用とポイント投資の仕組みやメリット・デメリット、どちらを選ぶかの判断基準などを解説します。




ポイント運用とポイント投資の仕組みと違い

まずは、ポイント運用とポイント投資の仕組みと違いについて確認していきましょう。


ポイント運用とは

ポイント運用とは、ポイントを運用会社に預けて運用してもらうサービスです。*1

投資対象である株式や投資信託の値動きと連動して、運用中のポイントが増減する仕組みになっています。ポイントのまま運用を行うため、現金との併用はできません。


運用中のポイントは、いつでも引き出して買い物などに利用できるのが一般的です。証券口座の開設は不要で、IDやパスワード設定などの簡単な操作ですぐに投資を始められます。


ポイント投資とは

ポイント投資とは、ポイントを使って株式や投資信託を購入できるサービスです。*2

証券口座の開設が必要で、ポイントと現金を併用して投資することも可能です。ポイントは金融商品の購入代金に充当されるため、売却すると現金が証券口座に戻ってきます。


ポイント運用に比べると、幅広い銘柄に投資が可能です。また、運用益が非課税になるNISA口座に対応しているサービスもあります。


ポイント運用とポイント投資は何が違う?

ポイント運用とポイント投資の主な違いをまとめました。*1


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ポイント運用のメリット

ポイント運用のメリットは以下の通りです。


証券口座が不要

ポイント運用は、証券口座の開設が不要です。ID登録などの簡単な手続きだけで、すぐに投資を始められます。


運用でポイントを増やせる

ポイント運用は、株式や投資信託などの値動きに連動してポイントが増減する仕組みです。投資対象商品の価格が上昇すると、同じようにポイントも増加します。そのため、運用がうまくいけば、手持ちのポイントを増やすことが可能です。


損失が生じても現金は減らない

ポイント運用は現金を使わず、ポイントのまま運用を行います。投資対象が値下がりして損失が生じても、現金が減ることはありません。


ポイント運用のデメリット

ポイント運用には以下のようなデメリットもあります。


投資対象の選択肢が少ない

ポイント運用は、投資対象の選択肢が少ないのがデメリットです。サービス提供会社が指定する運用商品(コース)の中から、投資先を選択する必要があります。


ポイントが減るリスクがある

ポイント運用は、投資対象商品の値動きに応じて運用中のポイントが増減します。現金を失うことはありませんが、値下がりするとポイントが減少します。ポイントが増える可能性がある一方で、減るリスクもある点に注意が必要です。


ポイント投資のメリット

続いて、ポイント投資のメリットを見ていきましょう。


幅広い銘柄に投資できる

ポイント投資は、ポイント運用に比べると幅広い銘柄に投資できます。証券口座を開設するため、上場株式や多くの投資信託が投資対象に含まれているのが一般的です。ただし、対象銘柄は証券会社によって異なるため、事前に確認しておきましょう。


ポイントを現金に換えられる

ポイント投資は、ポイントを使って株式や投資信託を購入できます。購入した金融商品を売却すると現金で戻ってくるため、ポイントを現金に換えることが可能です。*1


NISA口座に対応している

NISA(少額投資非課税制度)とは、株式や投資信託などの運用益が非課税になる制度です。*3


ポイント運用は、NISA口座に対応しているサービスもあります。NISA口座は運用益に税金がかからないため、課税口座(特定口座、一般口座)よりも有利に運用できます。


ポイント投資のデメリット

ポイント投資のデメリットは以下の通りです。


元本割れリスクがある

ポイント投資は証券口座で株式や投資信託を購入するため、元本割れリスクがあります。


ポイントだけを使う場合、損失は使用したポイントの範囲に限られます。しかし、ポイントと現金を併用すると、ポイントだけでなく投資した現金も失う可能性もあるので注意しましょう。


口座開設の手続きが必要

ポイント投資を利用するには、証券口座の開設手続きが必要です。ポイント運用に比べると、投資を始めるまでに手間と時間がかかります。


ポイント運用とポイント投資はどちらを選ぶ?

ポイントを使って投資を始める場合、ポイント運用とポイント投資のどちらを選べばよいのでしょうか。ここでは、それぞれ向いている人の特徴を紹介します。


ポイント運用が向いている人

ポイント運用が向いている人の特徴をまとめました。


  • 証券口座を開設する前に投資を体験したい人
  • ポイントだけを運用したい人

ポイント運用は証券口座が不要で、ポイントのまま運用を行います。そのため、口座開設前に投資を体験したい人、現金を使わずにポイントだけで運用したい人に向いています。


初心者が投資を体験してみたい場合は、ポイント運用を検討するといいでしょう。


ポイント投資が向いている人

ポイント投資が向いている人の特徴は以下の通りです。


  • 少額から金融商品に投資したい人
  • ポイントと現金を併用したい人
  • 自分で運用商品を選びたい人

ポイント投資は投資対象が幅広く、現金との併用が可能です。少額から投資を始めたい人はもちろん、ポイントと現金を併用したい人や自分で運用商品を選びたい人もポイント投資が向いています。


ポイントを使って投資を試した後、本格的に資産運用を始める予定であれば、ポイント投資を検討しましょう。


貯まったポイントはすぐ使うべきか。投資に回すべきか、別記事でも解説しています。
ポイ活の賢いポイントの使い方とは?

まとめ

ポイント運用とポイント投資は、どちらもポイントを使って投資ができるサービスです。ただし、口座開設や現金との併用、投資対象商品などに違いがあります。ポイント運用とポイント投資の特徴を理解した上で、どちらが自分に合っているかを判断しましょう。



*1出所)auの資産運用(auカブコム証券)「ポイント運用・ポイント投資」

*2出所)auカブコム証券「ポイント投資」

*3出所)金融庁「NISAとは?」

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