つみたてNISAやiDeCoなどの長期積立運用は、リスクを軽減して安定した収益を目指す王道の資産運用術。でも、近い将来に使いたいお金の運用には向いていません。目的と利用時期ごとにお金を分類し、上手に資産運用をするポイントをファイナンシャル・プランナーの酒井富士子さんが解説します。
お金を上手に管理したいなら、使う目的や利用時期に応じて運用先・運用方法を選ぶことが大切です。
基本的には運用期間を「短期」「中期」「長期」の3つに分けて考えます。
冠婚葬祭などの急な出費の備えるお金、1〜3年後に必要になるまとまったお金は「短期運用資金」、車や住宅の資金、子どもの教育費など3〜10年後に必要になるお金は「中期運用資金」、老後など10年以上先の遠い将来に使うお金は「長期運用資金」に分類します。
「長期運用資金」は、運用できる期間が長いので、収益性を重視した預け先がベスト。つみたてNISA(またはNISAの積み立て)やiDeCoで運用しましょう。長期間にわたって投資信託を積み立てることで、リスクが小さく(リターンの振れ幅が小さく)なり、結果的に安定した収益を上げやすくなります。
短期・中期で必要になるお金は、流動性(必要になったときの引き出しやすさ)や安全性を重視し、リスクが小さい商品で運用しましょう。
「短期運用資金」は普通預金や定期預金※1など、「中期運用資金」は、定期預金※1や個人向け国債に預けるのがいいでしょう。中期資金はある程度の運用期間も確保できるので、つみたてNISAを利用する方法もあります。
また、短期・中期運用資金の運用先として、「Funds(ファンズ)※2」もおすすめです。受け取る利息でコツコツと資産形成できる、新しい資産運用方法です。お金を使う目的や使用時期に合わせて、適切な運用先を選びましょう。
Fundsとは貸付ファンドの資産運用サービスです。
※1:預金は預金保険制度の対象となります。
※2:Fundsとは貸付ファンドの資産運用サービスです。
ファンズ株式会社 第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商)第3103号加入協会:一般社団法人第二種金融商品取引業協会
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