最近、テレビや新聞などで介護について耳にする機会はありませんか?お知り合いに介護を経験された方はいませんか?介護について、見てみましょう。
介護の現状
要介護・要介護支援認定者は年々増加
公的介護保険制度が導入された2000年と比較すると要介護・要介護支援認定者は
2倍以上に増加しています。 65歳以上の
約5.6人に1人、75歳以上では
約3.1人に1人が要介護・要支援者に認定されています。年齢を重ねる程、介護リスクは高まりますね。
介護・支援が必要な方の半数以上が要介護2以上
介護レベル
要介護1から要介護5にかけて介護レベルは重度になっていきます。要支援・要介護認定者の52.2%は要介護2以上です。要介護2以上は食事や歩行に介助が必要となるため、(家族の)サポートがないと日常生活で負担が生じることがあります。
介護に要する時間
要介護5の場合、約56%の人がほとんど終日介護を要します。要介護2の場合でも、約50%の人が一日2~3時間程度必要です。介護は時間的な負担が大きく、仕事と介護の両立が困難です。
介護が必要になる要因は人それぞれ
介護が必要になった主な原因
第1位:認知症
第2位:脳血管疾患(脳卒中)
第3位:高齢による衰弱
第4位:骨折・転倒
介護になる要因の1位は「認知症」、3位の「高齢による衰弱」と合わせ、時間の経過と共に要介護状態になるケースがあるため、「予防」と「備え」が必要です。
一方、4位の「骨折・転倒」は思いもよらないことが原因で「要介護」になるケース。心身ともに健康でも、「介護」は突然やってくる可能性があります。早めに備えておくことが大切ですね。
介護にかかる費用と期間はどのくらい?
公的介護サービス以外にかかる初期費用・月々の費用は自己負担
要介護状態という心身の変化に伴い、必要と考える費用は《初期費用》と《月々の費用》の大きく2つあります。
介護期間
介護の平均期間は
54.5ヵ月(4年7ヵ月)10年以上の割合は
14.5%を占めており、
長期の介護に備えておく必要があります。もしご家族がずっとこの期間、介護をしてくれていたとすると、その心身の負担は相当なものとなります。
しっかり準備をしておけば、本人が望む十分な介護と家族も安心できる介護を受けることができます。自分の準備状況を見つめてみましょう!
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