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【2026年最新】物価高はいつまで続く?なぜ上がる?直近の物価動向と理由から対策を考えよう
【2026年最新】物価高はいつまで続く?なぜ上がる?直近の物価動向と理由から対策を考えよう

【2026年最新】物価高はいつまで続く?なぜ上がる?直近の物価動向と理由から対策を考えよう

2026/04/19に公開
提供元:清水沙矢香

気がつけば商品の値段が少し上がりそれが定着した気がする、内容物が明らかに減った(ステルス値上げ)ような気がする。
こんな現象に、毎日のように遭遇する人もいることでしょう。

食料品については、2024年、2025年も値上げが続いたことに加え「令和の米騒動」も発生しました。

では2026年の物価はどうなっていくのでしょう?幾つかのデータをもとに予測していきましょう。


食料品値上げの近年の推移

まず、2024年から2026年にかけての食料品の値上げ状況をみていきましょう。

帝国データバンクが主要な食品メーカー195社を対象に実施した調査では、家庭用を中心とした 2025 年の飲食料品の値上げは2万609品目にのぼっています。年初に想定した最大 2 万品目の水準とほぼ同等ペースで推移し、全体的に値上げが抑制された 2024 年(1万2520 品目)から 64.6%増と大幅に増加しています。*1


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出典)帝国データバンク「2025年の飲食料品値上げ 2万609品目 値上げ「常態化」の1年に」


2026年の物価はどうなる?

2026年はどんな経緯をたどっていくのでしょうか?

帝国データバンクは2025年を「値上げが『常態化』に転じた1年」と位置付けています。*1

実質賃金の減少などを背景に、値上げ後に販売数量が低下する動きや、プライベートブランド品など廉価品への購買意欲が高まったことなど、消費者側の物価高に対する抵抗感はより鮮明となりました。
しかし、モノ価格に加えてサービス価格の上昇が企業努力で対処可能な範囲を超えつつあることが、2025 年に再び値上げラッシュが発生しやすい要因になった、というのが帝国データバンクの分析です。

さらに、人件費などの増加を背景とした値上げ理由への理解や、物価高が長期化するとのあきらめを背景に、従前に比べてコスト増加分を販売価格に転嫁しやすい環境となったことも影響しているとしています。

物流や人件費コストがかかり続ければ、2026年の飲食料品値上げは1万5,000品目にも到達することが想定されています。2024年と同じ水準で、値上げは常態化したものになっていく可能性があるでしょう。

円安の行方も気になるところです。


米の価格の先行き

では、米の価格はどうなっていくでしょうか。

これまでの推移を振り返ってみましょう。
農林水産省のデータによれば、2026年1月26日の週の平均価格は、4,194円でした。高止まりが続いています。*2

一方で米穀安定供給確保支援機構が2026年2月5日に発表した向こう3か月の米価格の見通しを示す指数(=DI※ 2026年1月調査)は26で、「低くなる」という見方が強まっています。
(※DI=当月の数値が前月と比較し100に近づけば、「米価水準が高い」/「米価水準が高くなる」という見方が前月より強くなり、反対に0に近づけば、「米価水準が低い」/「米価水準が低くなる」という見方が前月より強くなった傾向を示す。)


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出典)公益社団法人米穀安定供給確保支援機構「米取引関係者の判断に関する調査結果(令和8年1月分)」


米価水準の予想について関係者が考慮したのは、


  • 国内の在庫水準(45%)
  • 米穀の調達状況(27%)
  • 消費者の動向(18%)

といった項目が多くなっています。

在庫水準については備蓄米の放出や民間輸入が急増したことが背景にあると考えられています。*3


2026年に警戒したいもうひとつの値上げ

さて、ここまで飲食料品をメインに値上げの動向をご紹介してきましたが、2026年には他のものの値上げに注意が必要です。

パソコンやスマートフォンです。

グローバル調査会社IDCによれば、2026年にはスマートフォンが、高い場合には約8%値上がりすると予測されています。背景にあるのは急成長するAIデータセンターでのDRAM(コンピュータのメインメモリ:主記憶装置として使われる半導体チップ)の需要急増であり、世界的にメモリチップが不足している状況にあることです。*4
大手メモリベンダーでさえ、在庫が不足しているとの報告があるといいます。

パソコン価格についても、悪いシナリオではスマートフォンと同じく平均で8%上昇する見込みだといいます。
AIデータセンターによるメモリの需要は今後も増え続けることから、パソコンやスマートフォンのさらなる値上げが起きてもおかしくないでしょう。

対策として、今あるものを長く使う、またスマホやタブレットの有効利用に加え、「中古よりも値上げ前の機種を買う」などの手法があるようです。*5


2026年の物価に影響しそうなその他の要素

日本銀行は2026年1月23日に公表したレポートにおいて現在の経済リスク要因として、次の点を挙げています。*6


  • 海外の経済・物価の動向
  • 輸入物価の動向
  • (やや長い目でみたリスク要因として)わが国を巡る様々な環境変化が企業や家計の中長期的な成長期待や潜在成長率に与える影響

これらの経済のリスク要因が顕在化した場合には、物価にも影響が及ぶ可能性があるとしています。さらに物価の動向を考えるうえでは、以下の2つの項目にも注意が必要だといいます。


  • 企業の賃金・価格設定行動やそれらが予想物価上昇率に与える影響
  • 今後の為替相場の変動や国際商品市況を含む輸入物価の動向、およびその国内価格への波及

以前とは違い、消費者の理解が進んだことでメーカーが値上げをしやすい環境になった、というのがここ数年の変化でしょう。
いま自己防衛のために必要なのは、客観的な知識です。
令和の米騒動を再び引き起こさないためにも、何が起きているのかを広い目で俯瞰できるようにしておきましょう。そこに「できること」が見つかるはずです。



本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。

出典
*1 帝国データバンク「2025年の飲食料品値上げ 2万609品目 値上げ「常態化」の1年に」
*2 農林水産省「スーパーでの販売数量・価格の推移」
*3 日本経済新聞「「コメ余り」に警戒感、需給見通し4年ぶり低水準 増産・消費減退で」
*4 Forbes Japan「2026年「スマホとパソコン価格急騰」の見通し 世界的メモリ不足の影響で」
*5 日経クロステック「 パソコン大幅な値上がりにどう対応するべきか、今ある選択肢のポイント」
*6 日本銀行「経済・物価情勢の展望(2026 年1月)」


清水 沙矢香
しみず さやか

2002年京都大学理学部卒業後、TBSに主に報道記者として勤務。社会部記者として事件・事故、テクノロジー、経済部記者として各種市場・産業など幅広く取材、その後フリー。取材経験や各種統計の分析を元に多数メディアや経済誌に寄稿中。

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