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「環境問題解決に貢献できる!?」 ESG投資(環境配慮型商品)を解説
「環境問題解決に貢献できる!?」 ESG投資(環境配慮型商品)を解説

「環境問題解決に貢献できる!?」 ESG投資(環境配慮型商品)を解説

2023/02/09に公開
提供元:三菱UFJ信託銀行

社会課題・環境問題解決の支援につながる「ESG投資」。
「最近、メディアでよく見かけるけど、どういう商品なのだろう…」
「本当に社会貢献できるのか、よくわからないのだけど…」
「投資資金は、何に使われるのだろう…」
このように感じたことはありませんか?
このコラムでは、ESG投資のうち、“E”の環境配慮型商品にフォーカスして、商品種類やメリット、課題点について解説します。


ESG投資とは

ESG投資のEは「Environment(環境)」、Sは「Social(社会)」、Gは「Governance(企業統治)」の頭文字です。
つまり、ESG投資とは、環境・社会・企業統治のいずれかの取組みを支援する社会的意義のある投資を意味します。最近、「サステナブル」や「持続可能な社会」という言葉も、メディアで取り上げられていると思いますが、ESGは持続可能な社会にするための取組みでもあります。


環境配慮型商品

個人が投資できる商品の種類も増えており、代表例は、個別株、債券(グリーンボンドなど)、投資信託、金銭信託です。
個別株は、環境問題解決を積極的に行う企業への投資です。
グリーンボンドは、企業や地方自治体等が、国内外のグリーンプロジェクトに必要な資金を調達するために発行する債券です。2022年には発行総額が2兆円弱に達しています。
投資信託は、環境問題の解決に取り組む企業やプロジェクトを選別し、その株や債券で運用を行う「テーマ型投資信託」が中心です。
金銭信託は、あまり聞きなれないかも知れませんが、環境配慮のプロジェクトや同事業を行う企業への貸出債権で運用する商品で、元本の値動きがない安定性を重視した商品です。


環境配慮型商品の課題点

環境配慮型商品は、運用による利益を期待しつつ、間接的ではありますが、社会貢献できるというメリットがあります。一方、最近では課題点も出てきました。
それは「グリーンウォッシング」の問題です。グリーンウォッシングは、「グリーン(環境に配慮した)」と「ウォッシング(ごまかす)」を合わせた造語です。
運用方針に「環境に配慮した企業に投資」と謳っている商品でありながら、企業の選定基準が不明確であったり、抽象的な内容になっているケースが増えてきており、社会的な問題となっています。


金銭信託の特徴

「環境問題に真摯に取り組んでいる企業を応援したいが、どの商品を選べば良いのだろう…」
という方に、今回、環境配慮型の金銭信託をご紹介します。

「金銭信託」で信託銀行がお預かりした資金は、特定の企業1社に貸し出されます。その企業から予定通りに資金が返ってくれば、元本と配当金(資金を預けたときに定められている配当金)を受け取ることができます。
環境配慮型の金銭信託では、貸出先の企業に「資金を環境配慮の取組みに限って使います」と約束していただきます。「環境配慮の取組み」として認められるものかどうかは、外部機関である格付会社にチェックしてもらい、そのお墨付き(格付)をもらいます。つまり、信託銀行と格付会社のチェックにより、資金が確実に環境への取組みに使われることが約束されるため、グリーン・ウォッシング問題は生じず、安心して投資できる商品です。

対象企業は、信託銀行が厳選した優良企業となりますので、元本・配当のリスクの面でも、ご安心いただける商品です。また、市場金利や為替変動の影響を受けない商品になりますので、毎日の値動きを気にしなくて良いという点もメリットの一つです。

但し、注意しなければいけないのは、中途解約が原則としてできないこと、貸出の対象企業が予定通りに資金を返せないと元本割れする可能性があることです。ご自身の運用資産の状況に応じて、いくら投資するかを考えていただく必要があります。


最後に
本コラムでは、環境配慮型の金銭信託を紹介しました。これを機会に、本商品での運用や、環境配慮型商品について、少しでも興味を持っていただければ幸いです。


本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。

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