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面倒くさがりでもできる!現金を使った適当でOK節約術
面倒くさがりでもできる!現金を使った適当でOK節約術

面倒くさがりでもできる!現金を使った適当でOK節約術

2024/03/26・提供元:雨宮紫苑

お金を貯めるにあたって、みなさんはどんな方法で「支払い」をしているだろうか。


クレジットカードで支払い、毎月明細を見て出費を管理?

電子マネーを使いこなして、お得にポイ活?


いろんな支払い方法があるが、節約・貯蓄という観点から考えると、やっぱりわたしは「現金払い 」をおすすめしたい。


家計簿をつけたり資産運用したりするのが面倒くさくてついおざなりになってしまう、わたしのようなタイプには特に。


3分の1の支払いがキャッシュレス決済の時代


昨今、クレジットカードはもちろん、デビットカードやSuicaなどの交通系ICカード、PayPayやWAONのような電子マネーなど、キャッシュレス決済の種類は多く、たくさんの人が利用している。


経済産業省もキャッシュレス決済を推奨しており、2022年のキャッシュレス決済比率は36%。*1


オンラインを含めた買い物で、現金よりキャッシュレス決済を多く利用すると答えたのは4分の3ほどもいて、コロナ禍前の2019年に比べてキャッシュレス決済の利用が増えた人は6割少々。*2


キャッシュレス決済はどんどん広まっており、みなさんも、日常生活でキャッシュレス決済を選ぶことが多いのではないだろうか。


共通するメリットとしては、「いちいちATMでお金をおろさなくていい」、「小銭が邪魔にならない」などが挙げられる。


後払いで引き落とされるシステムであれば、期間内にいくら使ったかを明細で確認することができるし、積極的にポイント還元をしているサービスを利用すれば、ポイ活(ポイントを貯めたり使ったりすること)もできる。


キャッシュレス決済は間違いなく便利であり、節約サイトなどではその利用法とともによくお勧めされている。


が、「普段はどんぶり勘定だけどこれからはちゃんと節約するぞ!」と意気込んでいる人には、正直キャッシュレス決済はお勧めできない。


なぜならキャッシュレス決済(特に、後払い機能 )は、「気付いたらお金が減っている」状態になりやすいからだ。

お金が減っていく自覚がなくなるキャッシュレス決済

わたしが「自分はキャッシュレスに頼ったらダメなタイプだ」と自覚したのは、高校生のときだった。


通学用のSuica定期は父親の口座から引き落としになっており、残高が一定額(たしか5000円)を下回ると、Suicaに自動的にチャージされる設定になっていた。


これは「何か困ったらSuicaで支払えるように」という親心によるもので、電車が運休でタクシーに乗るときや、ケガをして急な出費が必要になったときに、「これで支払いなさい」と言われていた。


だがしかし、高校生のわたしからすれば、「お金を使ったらお父さんの口座から引き落とされる魔法のカード」である。


もちろん、一般的な良心は持ち合わせている(つもり)なので、そのカードで悪いことはしていない。断じて。


とはいえ、部活後お腹が空いたからマックでポテトを食べたり、コンビニでアイスを買ったりしたときに、Suicaで支払うことはあった。


お財布には十分な現金があるとはいえ、現金を使ったらATMにお金をおろしに行かなきゃいけないし、Suicaならピッとタッチすればすぐに会計が済むし、使ったぶんだけ(父親の口座から)補填されるし……と。


当時は高校生だったので「コンビニでお菓子を買う」程度で済んだが、この考え方はとても危険だ。お金を使っているにも関わらず、手元のお金が減っていない感覚を持ってしまうから。


とは言いつつ、わたしのこの感覚は、残念ながら30歳を迎えた今でもあまり変わっていない。


家に現金がなくとも、「このお店はPayPalで支払えるから」とピザのデリバリーを頼んでしまったり、Amazonでセール中だからといって、特に必要もないのにミキサーを買ってしまったり。


いくら支払っても、キャッシュレス決済だと「お金が減っていく」ことを実感できない。だから支払いのハードルがどんどん低くなってしまい、気付いたら……ということになってしまうのだ。

お金を使った自覚を持てるのが現金の良さ

一方、わたしが住んでいるドイツには支払いは現金のみというお店が少なくない。が、そのおかげで無駄遣いを減らせたな、と思うことが多々あった。


例えば近所のカフェは現金のみなので、「パフェを食べに行こう」と思っても、「現金がないし銀行は遠いからやめておこう」と自制できる。


近くの個人経営のパン屋さんも現金支払いのみなので、夫と「パンでも食べる?」「今パンを買っちゃうと、お昼ご飯用の現金なくなっちゃうよ」「そうだね、やめておこうか」なんて話にもなる。


現金だと特に、使えるお金が限られている自覚を持てるので、「今使ったら後でこれに使えなくなる」と出費の段取りを考えるようになるのだ。


現金で支払うことによって「お金が手元からなくなる」ことを実感するし、お財布を見ればあといくら残っているかもすぐに確認できる。


家計簿をつけるのが面倒くさいタイプのわたしとしては、とても管理しやすい。


よく「クレジットカードやアプリ支払いなら出費を一括管理できる」なんて言う人がいるが、正直わたしは「本当に管理できるのかな?」と懐疑的だ。


わたしのようなどんぶり勘定人間はそもそも明細なんてちゃんと見ないし、使ったあと「使いすぎた!」と気付いても遅いし、Suicaやクレジットカード、PayPalなどさまざまなサービスを平行利用したら、もうなにがなんだかわからない。


そう考えると、「お金を使った自覚をもてる」という意味で、現金のほうが節約に向いているんじゃないかと思うわけだ。

お金の管理が苦手でも、現金ならコントロールして節約できる

では具体的に、「現金を使って節約する」とはどういうことか。


単純に、月初に一定金額を引き出して、そのお金で1か月やりくりすればいい。それだけだ。


1か月4万円と決めたなら、1週間は1万円。7等分すれば、1日1500円。月曜日スタートであれば、水曜日が終わった時点で、5000円手元に残っている計算になる。4000円しか残っていなければ、残りの4日で調整して1万円以内に収める。


このようにすれば、自然と一定金額内で生活できるようになる。そしてこの方法は、面倒くさがりの人には特にお勧めだ。


なぜなら面倒くさがりは、お金をこまめにおろしに行くのが面倒くさいから。それならパンを1つ我慢したほうがいい。これが面倒くさがりの思考回路だ。


さらにいえば、この方法なら細かい支出を計算して把握する必要がなく、規定金額のなかに収めることを意識すればいいだけなので、どんぶり勘定の人でも始めやすい。


「あれ? 何に使ったかわからないけど残金が少ないぞ。週末の買い物はやめて、セールまで待つか」くらいの気持ちで節約できる。とにかく、帳尻さえあえばそれでいいのだ。


このやり方に関して、「いやいや、急な出費があったらどうするんだ」という人もいるかもしれない。


そんなときのために、予備の2万円をお財布に忍ばせて、カードは家に置いておけばいい。2万円あったらたいていの場所からタクシーで家に帰れるし、ビジネスホテルで一夜を明かすこともできる。


ただしこれはあくまで緊急時に使う用で、「今週は外食が多くなっちゃったから」と補填に使っていいお金ではない。外食が多くなったら、別の週で帳尻をあわせるのが原則である。


それでも心配だったり仕事柄突発的な出費があったりする場合は、念のためにクレジットカードを持っておけばいいだろう。もちろん、基本的には現金払いするという前提で。

まとめ

お金の管理が得意なのであれば、キャッシュレス決済をうまく利用したほうがお得な場面は多い。そう、お金の管理が得意なのであれば。


でもそういうのが面倒な人、お金の管理が苦手な人は、キャッシュレス決済だと気付かないうちにお金を使ってしまう。思っていたよりも手元にお金がない、と焦ってからでは遅いのだ。


だからおとなしく現金を使って、「お金が減っていく感覚」を大切することをお勧めしたい。


もしも、一週間ごとの現金の流れくらいは家計簿をつけようかという場合には、こちらのシンプルなアプリの活用も手かもしれない。



出典
*1、経済産業省「2022年のキャッシュレス決済比率を算出しました」
2、三菱UFJリサーチ&コンサルティング「キャッシュレス決済の動向整理」p.22


雨宮紫苑

ドイツ在住フリーライター。Yahoo!ニュースや東洋経済オンライン、現代ビジネス、ハフィントンポストなどに寄稿。
著書に『日本人とドイツ人 比べてみたらどっちもどっち』(新潮新書)がある。



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