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年末年始は1年で最もお金がかかる時期|ムダな出費を抑えるコツについて解説
年末年始は1年で最もお金がかかる時期|ムダな出費を抑えるコツについて解説

年末年始は1年で最もお金がかかる時期|ムダな出費を抑えるコツについて解説

2023/10/26・提供元:Money Canvas

1年の中で最も出費が多い時期、それは年末年始です。

12月は忘年会やクリスマス、1月は家族での食事会などがあり、少しの節約をするぐらいでは間に合わないこともあります。

子どもと遠い実家に帰省する場合、飛行機や新幹線などの交通費がかかるほか、年末年始のご馳走の支度やお年玉などでお金がかかるため、未婚・既婚を問わず頭の痛い時期です。


そこで本記事では、年末年始の出費を抑えるコツなどについて解説します。


誰にとっても悩ましいのは「年末年始の出費」

年末年始は家族や友人で集まり、みんなでご馳走を囲むなど、温かいひとときを過ごせる大事な時間です。しかし、食事会にかかる費用やお年玉など、普段はかからないお金もどんどん出ていくものです。

ここでは、誰にとっても悩ましい「年末年始の出費」について解説します。


12月は普段の月より1割以上、出費が増える

下図1は、総務省統計局がまとめた「年末の消費支出(平成28年)」のグラフです。

参照すると、1年間で最も消費支出が多かったのは12月の318,488円で、年平均の282,188円と比べると1割以上多くなっています。



年末年始の出費

図1)出典:総務省統計局「年末の消費支出」 P1




帰省・おもてなし・お年玉でお金が…

年末年始に家族や親戚などが集まると、身内同士で食事会を開きます。

上京などしている場合は、地方にある実家に帰るために飛行機や新幹線のチケットを用意したり、親は家族を迎えるためにおせちなど豪華な正月料理を用意したりします。子どもや孫がいる場合はお年玉もあげなければなりません。


また、家族・親戚の数が多いほど、食材やお年玉の金額も増えていきます。


12月に一番出費が増えるのは「食費」

下図2は総務省が調査した家計調査を参考に作成した表です。

11月と12月の出費を比較すると、ほとんどの費用が増加しています。

ここでは、どんな費用がどのくらい多くなるのかについて見ていきます。



年末年始の出費1

(図2)参考:総務省「家計調査 2023年(令和5年)1月分 結果の概要」P4 筆者編集




「食費」は前月より約2万円増える

12月はクリスマスや年末年始の食材の買い出しなどで「食費」がアップする月です。

2022年12月の食費は11月より約2万円増えています。


お正月の食材には、おせち料理やカニ、もち、みかんなどが通常の月より多く購入されます。デパートなどで購入する高級おせちセットは2万円もするものがザラにあり、上を見たらキリがありません。家でおせちを作るにしてもかまぼこや数の子、エビなど高級食材が多いため、意外とお金がかかります。


大勢で集まる場合はビールや日本酒などの酒類も多めに用意したり、本家のように集まる人数が多いご家庭は、高額な食費になるでしょう。



「光熱・水道」「教養娯楽」も大きな出費

「光熱・水道」や「教養娯楽」も12月に増える費用です。

年末年始は家で過ごす時間が多くなり、人が多く集まる場合は水道光熱費が普段よりかかります。冬場はただでさえ電気代やガス代が上がるので、誰にとっても頭の痛い時期です。


冬休み期間は家族で外出する機会も増えるため、娯楽費用もアップします。子どもが外で遊ぶ機会も増えるため、普段よりお小遣いを与える機会も多いシーズンです。


年末年始の出費を抑えるコツ

2023年も物価が上昇しているため、家計のやりくりは厳しい状況です。

ここでは、年末年始の出費を抑えるコツについていくつかご紹介します。


年末年始の出費にメリハリをつける

年末年始にお金がかかるからといっても、必要なものにはそれなりにお金を使わなければなりません。そのため、年末年始の出費にメリハリをつけることが重要です。


クリスマスや帰省、年越し、年明け、冬休みなどのイベントに優先順位をつけて予算を立てましょう。例えば、地方の実家に帰省するのならば、他のレジャーは別の月に変更するのも一つの方法です。


予定よりお金を多く使いすぎたら次の日から調整するなど、出費を抑えましょう。


また、出費を削ることだけを考えるのではなく、必要な出費と不必要な出費とを整理することが大切です。忙しい年末年始に掃除代行サービスで「時間を買う」という選択肢を取る人もいます。


外出を控え、買い出しは少人数で行く

年末年始はイベントも多くなり、世間の雰囲気が浮き足立っていることから財布の紐がゆるむシーズンです。お正月の買い物がてら家族でショッピングモールに行くと、本来買う予定のなかった洋服や靴を購入したり、外食をしたりと、すぐにお金が飛んでいきます。ムダな出費を避けるためにはなるべく外出は控えて、買い物も少人数で行きましょう。人数が多いほど外食費もかかり、思わぬ出費がかさみやすくなります。


近年はインターネットで何でも買える時代です。美味しいおせち料理やお酒もインターネットショップで提供されているので、上手く活用するとよいでしょう。



買い物や帰省料金は早割を使う

お歳暮やおせち、特急券のチケットなどは早割を使うと、通常よりかなりお得な料金で利用できます。例えば、おせちを早割で注文すると、最大30%引きで購入できるケースもあります。送料無料の特典が付いている場合もあるので、なるべく早めに注文するとよいでしょう。


特急券代も早割がお得です。JR東日本が運営している「えきねっと」を利用すると、20日前までに購入した場合、通常料金より50%OFFで購入可能なチケットがあります(2023年10月時点)。特急券代は一人分の料金が高いこともあり、家族で利用すると大きな金額になってしまうため、早割で帰省代をセーブしましょう。*1



年末・年始のセールで無駄遣いをしない

歳末セールや新春セールでは、割引率が高い商品や目玉商品が多いものです。

年末年始のウキウキとした気分に乗せられて、衝動買いしてしまうことも少なくありません。

年末・年始のセールでは、予算を決めてそれ以上は購入しないように気を引き締めましょう。


なお、いくらお得そうに見えても、中身の分からない福袋を買うのはおすすめできません。

なかなか売れない商品を適当に入れている場合もあるので注意が必要です。



忘年会・新年会は、時には一次会だけの参加も

忘年会や新年会も度重なると手痛い出費となります。とはいえ、プライベートの飲み会は楽しいひとときを過ごせる大切な時間でしょう。

一方で、職場や取引先などの飲み会は、人間関係をスムーズにするため、多少気が進まなくても参加せざるを得ないことがあります。お酒を飲めない人にとっては、ムダな出費と感じてしまうことがあるかもしれません。


日頃から職場関係の飲み会が多い人は、忘年会や新年会の一次会だけ参加するのも良い方法です。

昨今では一次会だけ楽しんで、二次会に参加しない人も珍しくないので、飲み会の出費が多い月は出席回数を調整すると良いでしょう。

まとめ

年末年始は通常の月より出費が多いため、気を引き締めてお金を使わないと家計が赤字になってしまいます。ただ、普段は会えない家族や友人と温かい交流を楽しめる大切なシーズンでもあります。早割などの節約でお金を上手に使いながら、素敵な年末年始を過ごしましょう。年末調整を正しく行うことで節税につながることもあるので、やり方を確認しておくことが大切です。



本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。


出典
*1えきねっと「えきねっとトクだ値」

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