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電気やガス代だけじゃない!コスメ用品から始める、身近で賢い節約術をご紹介
電気やガス代だけじゃない!コスメ用品から始める、身近で賢い節約術をご紹介

電気やガス代だけじゃない!コスメ用品から始める、身近で賢い節約術をご紹介

2024/08/15に公開
提供元:齋藤佑美

「節約」と聞くと、食費や家賃、電気・ガス・水道料金などの王道ばかりを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし、意外と見落とされがちなのが「コスメの無駄買い」です。

最近は女性ばかりでなく、男性に向けたコスメも多数販売されています。
性別や年齢に関係なく必須アイテムとなりつつあるので、当然といえば当然といえるでしょう。
使用する年齢層も昔と比較すると若年化しており、私たちの生活により身近な存在となりました。

美しさを求めてコスメを購入するのは、何も問題ありません。アイコニックなアイテムも増えており、持っているだけで楽しい気分になれることもあるでしょう。
しかし、無駄買いは防ぐべきです。
「気になって買ってみたけど使わなかったアイシャドウやアイライナー、アイペンシルが何年も放置されている」
という方も多いのではないでしょうか。
日常生活に欠かせないコスメですが、無駄買いが多すぎたり収入とのバランスを考えずに購入すると、時に家計を圧迫する原因にもなるのです。

そこで今回は、「コスメ×節約」をテーマに、コスメの種類や特徴、賢いコスメの選び方などを紹介します。
「身近な消耗品」から賢く節約に取り組む考え方として、ぜひ参考にしてみてください。


コスメの種類と特徴

まずはじめに、そもそもコスメにはどんな種類があるのか、どの程度の価格帯なのかなどの特徴をみていきましょう。


デパートコスメ

いわゆる「デパコス」と呼ばれるコスメは、百貨店やデパートの化粧品売り場で販売される化粧品のことを指します。
価格帯は数千円~数万円と幅広いのが特徴です。
単価の高い成分を配合している、鏡やブラシが付属している、パッケージや容器が豪華など、価格帯に合わせた仕様になっているのが一般的です。
店内には各ブランドの専用カウンターがあり、BA(ビューティーアドバイザー)がカウンセリングやアドバイスをしてくれるのが大きなメリットです。
時にはメイクを施してくれることもあり、自分に合ったコスメを見つけられるでしょう。

ただし、ブランドによってはスキンケアラインやコスメラインを一式そろえると十数万円かかることもしばしばあります。収入とのバランスを見極めて購入することが重要です。


ドラッグストアコスメ

ドラッグストアコスメとは、ドラッグストアの化粧品売り場で販売されており、「ドラコス」とも呼ばれます。
中価格帯であり、数千円~一万円以内の商品が多いのが特徴です。
ドラッグストアによってはブランド専用カウンターが設置されており、BA(ビューティーアドバイザー)が相談にのってくれることもあります。
百貨店などへわざわざ足を運ばなくても、気軽に購入できるのが大きなメリットです。

同じメーカーでも、中価格帯のドラコスと低価格帯のプチプラでブランド名やコンセプトを変えて販売することが多く、気分によって商品を買いわけできるのも一つの楽しみといえます。
ただし、プチプラと比較するとやや高額となるため、買い過ぎには注意しましょう。


プチプライスコスメ

プチプライスコスメは、ドラッグストアやバラエティショップなどで販売されています。
その名の通り安価な化粧品のことを指し、 数百円から購入できるため、「プチプラ」と呼ばれます。
近年は韓国コスメなどが台頭しており、さらに人気が高まっているのが特徴です。価格の割に機能性が高く「コスパがいい」アイテムが目立ちます。
ただし、デパコスやドラコスと比較すると、内容量が少なかったり品質面で多少劣ったりすることがあります。使用目的に合わせて賢く使うことが大切です。


ドクターズコスメ

ドクターズコスメとは、専門医や医療機関が開発・製造、もしくは監修するなどして一定の効果が認められた化粧品のことです。
あくまでも化粧品のため「医薬品」とは異なりますが、医学的根拠をもって開発されているため、一般的な化粧品よりも安全性や効果・効能を期待できるでしょう。
スキンケアやメイクアップ、日焼け止めに至るまで幅広い商品が発売されており、デパコスと同程度の価格帯です。ドラッグストアで購入できるアイテムもあるため、チェックしてみてください。

ただし、一般的な化粧品よりも高濃度な成分を配合している商品の場合、皮むけや赤みなどの症状が出る可能性があります。
そのため、医療機関でしか購入できないこともあるので注意が必要です。
自分の目的に合ったドクターズコスメを見つけたら、医師のカウンセリングが必要かなどを事前に確認しておきましょう。


無駄買いを防ぐ賢いコスメの選び方

コスメを賢く選べば、無駄買いを減らし節約にも繋がります。ここでは、賢いコスメの選び方をみていきましょう。


「○○大賞受賞!」に踊らされない

コスメは毎年、数多くの新商品が発売されます。各ブランドが季節ごとに新商品を発売するため、全ての商品を把握することは不可能といっても過言ではありません。
そのため注目されやすいのが、各コスメメディアが発表する「上半期ベスコス」「下半期ベスコス」「○○年度ベスコス」などのアワードです。
「ベスコス」とはベストコスメの略で、主に上半期・下半期・年度ごとに優れた化粧品を選出します。
選出者は有名ヘアメイクアップアーティストや皮膚科医、インフルエンサーや美容家などです。

ベスコスは、個人ではとても追いきれない新商品を美容のプロたちが批評し、数々の名品を紹介してくれる便利な催しです。
しかし、ベスコス選出商品は、基本的に季節ごと・年度ごとに更新されるため、毎年同じコスメが選出されることはほぼありません。
つまり、ベスコスを参考にすると毎年新商品を試すことになり、無駄買いが増える可能性があるのです。
自分の肌質に合うか、好みのテクスチャーか、TPOに関係なく日常的に使えるかなどの情報を収集をせずに購入すると、後悔する可能性が高くなります。
ベスコス発表後は少し様子を見つつ、口コミなどを参考にしながら慎重に購入を検討してください。

また、自分のお気に入りアイテムを見つけられると、ベスコスに一喜一憂する機会を減らせます。
ベスコス選出コスメを購入する前に、「スタンダードに使えるお気に入りアイテムになるか」を判断するようにしましょう。


購入前の口コミ確認は必須

口コミサイトには、美容のプロからコスメ愛好家まで、幅広いユーザーが批評を書き込んでいます。
テクスチャーや色合い、メイクの崩れにくさなどを詳細に記載していることも多いため、コスメ購入前に口コミをチェックしておきましょう。
評価の高い商品や口コミの数が多い商品を選ぶと、満足度が高まりやすくなります。

ただし、メーカー側が賞品プレゼントなどを通じて口コミを集めるプロモーションを行っている場合もあります。
そのため、複数サイトの口コミを比較することが大切です。サイトによって極端に評価が異なる場合は、購入を避けましょう。


むやみにアイテム数を増やさない

一口に「コスメ」と言ってもその分類は様々で、アイテム数も数えきれないほどあります。
大きくスキンケア商品とメイクアップ商品にわけられるものの、スキンケア商品だけで導入美容液や化粧水、美容液、乳液、クリーム、パックなど、多数のアイテムが必要です。
また、メイクアップ商品も、日焼け止めに下地にファンデーション、リップ、アイメイク、チークなど、最低限のメイクを施すだけでも複数のコスメが必要になります。
丁寧にケアしたりメイクをしたりするなら、コスメの数は増え続けていくでしょう。

これに、「お試しで買ってみた商品」「衝動買いした商品」を加えると、メイクポーチがいくらあっても足りなくなってしまいます。
このような事態を防ぐためにも、できれば日常的に使用する厳選アイテムを決めたいものです。
品質のいいオールインワン商品に切り替えたり、アイシャドウやチークが一緒に入っているコスメの購入を検討するなど、工夫しましょう。


安価なプライベートブランドへの切り替えも視野に入れる

コスメメーカー以外の企業も自社でコスメのプライベートブランドを作り、品質のいい商品を多く発売しています。
プライベートブランドは広告費をかけず、パッケージや容器を極力シンプルにして単価を下げているため、コスパがいいのが特徴です。
成分表を確認してみると、デパコスに匹敵する高級成分が配合されていることも珍しくありません。成分表を比較することで、隠れた名品を発見することもあるでしょう。

ただし、同じ成分が配合されていたとしても、その効果は配合量や配合内容のバランスによって変わります。あくまで参考程度に考えてください。
現在は多くの企業がコスメ事業に参入しており、様々なプライベートブランドを試せるようになりました。自分に合ったコスメを見つけられるかもしれないので、ぜひプライベートブランドへ切り替えも視野に入れてみましょう。


根本改善するならドクターズコスメや美容医療も検討を

肌の凹凸やニキビ痕、赤みや皮むけ、シミやシワなど、肌には様々なトラブルが起こります。
特に年齢を重ねていくと、気になる肌トラブルも増えていくでしょう。
丁寧なスキンケアを行えば、肌トラブルの防止に繋げることはできます。
しかし、コスメはあくまで医薬品や治療ではないため、根本的な悩みを改善したり、一気にトラブルを解消することはできません。

「なるべく短い時間で最大限の効果を得たい」という要望があるなら、ドクターズコスメや美容医療、クリニックへの通院などを検討するのもひとつの手段です。
コスメを購入するよりも費用が高くなると思われがちですが、根本解決に繋がるためコスメの無駄買いが減り、長い目で見ると「結果的に安く済んだ」ということもあります。

ドクターズコスメや美容医療も、悩みに合わせて様々なジャンルがあるため、まずは自分がどのような悩みを改善したいか明確にしてください。
その後、自分の悩みを解決できるドクターズコスメや治療がないか、探してみましょう。

ただし、美容医療はドクターによって技術レベルに大きな差が出る場合があります。口コミや料金をよく確認・比較し、依頼したいと思えるドクターを見つけることが大切です。


まとめ:1番の節約は「健康的な生活」にあり

上記で紹介したような節約術も重要ですが、肌をきれいにする、美しくなるなどの目的を達成するのに最も効果的かつ節約に繋がるのは、「健康的な生活」です。
コスメの購入や美容医療の利用だけでは、乱れた食生活や睡眠不足、運動不足による肌荒れや毛穴の詰まりなどのお悩みを、根本から改善することはできません。
「適度な運動・バランスの取れた食事・良質な睡眠」の継続は、美肌づくりの一番の近道だと言えるのではないでしょうか。

健康的な生活の継続は、結果的に美容代・食費・交通費・電気代などの節約にも繋がります。
まずは1時間早く寝る、1駅分多く歩く、ご褒美のチョコレートを1回我慢するなど、小さなことから始めてみてください。コスメや美容医療に頼り過ぎず、時には楽しみながら生活習慣を改善していきましょう。



本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。


齋藤 佑美
さいとう ゆみ

アットコスメにて、営業・ライター・カメラマンとしてコスメメーカーや美容サロンの取材・営業を行う。
美容医療マニアで足を運んだクリニックは100を超える。
日本生命傘下の保険ショップでFPとして活動後、フリーライターに転身。
週刊女性に監修記事掲載経験があるほか、大手メディアに美容・保険・ITなどの分野で多数寄稿中。

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