人工知能(AI)は将来的に日常生活のあらゆる場面に浸透していく、といっても過言ではありません。ビッグデータ解析技術を背景としたディープラーニング(深層学習)の登場で、AIはここ10年足らずで加速的な進化を遂げました。
自動運転やドローン、フィンテック、再生医療といった先端技術分野はもちろん、あらゆる産業においてAIはイノベーションの礎となる重要な役割を担っています。
AIが人類の英知の総和を超え、その存在自体が社会に大きな影響を及ぼす転換点のことを“シンギュラリティ”(技術的特異点)といいます。
この転換点に到達するのは2045年ごろとも言われていますが、近年のAIの進歩スピードを見る限り、思っているより早まるかもしれません。
既にAIが文章を書いたり、デジタル画像を生成したりできるようになっているわけですから、その可能性はあるでしょう。最近ではAIと会話することもできるようで、米国のベンチャー企業が開発した対話型AI 「チャットGPT」が話題を呼んでいます。
岸田首相が看板政策に掲げる「新しい資本主義」では、科学技術分野の成長を後押しする方針を明示しています。
そのなかで、AIは量子コンピューターなどと並んで中核分野に位置づけられており、こうしたことから株式市場では有望な投資テーマとして関心が高まっています。今後、AI関連株は折に触れ投資家の視線を集めることになるでしょう。
関連銘柄は非常に多いですが、いくつか代表的なものを紹介します。
AI開発のPKSHA Technology<3993>、HEROZ<4382.T>、エクサウィザーズ<4259>、AIを活用したデータ解析を手掛けるFRONTEO<2158>やブレインパッド<3655>、AIチャットボットを提供するユーザーローカル<3984>などです。
人工知能(AI)はバイオ創薬やドローン、自動運転車、ロボット、フィンテック、あるいはIoTといったあらゆる技術系分野で密接に関わりイノベーションの源泉となっています。
AI研究は1950年代に始まり、途中、3度にわたるバブル的隆盛と挫折を繰り返しています。1990年代にも冬の時代がありましたが、コンピューターの性能向上やアルゴリズムの改善がブレイクスルーをもたらしました。
ここにきて新たなステージへと一気にアクセルを踏み込む契機となったのは、人間の脳を模したニューラルネットワークを駆使したディープラーニング(深層学習)です。
人間によるインプットなしにAI自らが学習し進化を遂げていく。これが飛躍的な生産性の向上を実現させます。
今後はAIが人類の知能を凌駕する「シンギュラリティ(技術的特異点)」を迎える可能性も現実味を帯びつつあり、株式市場でも有力投資テーマとして一段と注目されることになりそうです。
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