「実家暮らしで両親にお金を入れず、20代は“推し活”に給料すべてを注ぎ込んでました」とお金の失敗談を振り返るのは、アラサーのユカさん。
収入はすべて趣味や遊びなどに消え、貯金ゼロ期間も長かったそう。
しかし、この2年間で「月5万円の貯金」と「月3万円の資産運用」をしっかり両立できるように。お金の失敗談や資産運用を始めたきっかけを聞いてみました。
上場企業の電子部品メーカーの営業事務をしています。一般職で新卒入社し、もうすぐ勤続10年です。
昨年、昇進試験を打診されましたが、営業職の方々をサポートする仕事内容や定時であがれるワークライフバランスのとれた働き方が自分にあっていると思い、断ってしまいました。バリバリ働きたい性格ではないですし、仕事ができるタイプと思っていないので自信もなくて……。
でも、自分が長く働くためにキャリアアップをもっと考えた方がいいのか、収入を増やしてお金に困らないためにもチャレンジすべきだったのか、断った後に少し後悔しました。せっかくの機会なので、今年はチャレンジしようと試験のために勉強をしているところです。
舞台で活動している某俳優さんに長らくハマって、湯水のようにお金をつかっていました。
テレビではほぼ見かけない、小劇場で頑張っている俳優さんです。舞台って、初日から千秋楽まで1週間くらい毎日あることも多いんですよ。
なので、仕事終わりにも毎日通って、いわゆる「全通」して舞台後に出待ちして手紙とプレゼントを渡してました。友人は、ブランドものをかなり貢いでましたね。
チケット代1週間分、交通費、プレゼント、推し活仲間との食事代に.......ちりも積もればで結構な金額だったと思います。
毎日好きな人(俳優さん)に会いにいくので、洋服やバッグにもお金をかけてお洒落していて、デパートでもコスメの新作を見つけるとよく買ったり、20代前半は実家暮らしで家にお金を入れず、給料すべて自分の好きな物に使うという、今思えば恐ろしく贅沢な生活をしていました。
ちなみに、舞台は好きなので、今も友人たちとわきあいあいと見てますけど、全通せず、プレゼントもなしで、節度ある楽しみ方をしていますよ(笑)
コロナが理由です。私の会社は、幸いにも業績がかなりよく、ボーナスも増えました。コロナ禍で企業が在宅勤務を推進し、パソコンやIT機器の需要が増えて、それに伴ってうちの電子部品がよく売れて怒涛の発注ラッシュで、営業さんは残業続きでとにかく大変そうです。
でも、仲の良かった航空会社で働いていたCAの友人が早々に休業になり、出社しなくなり、お給料も大幅カットされた話を聞いて驚きました。海外フライトが多かった生活から、こっそり居酒屋で副業を始めていて......。
有名企業で憧れの職業に就いてても、仕事や収入、生活まで守られているわけではなく、こんなに突然人生が変わることがあるのかと、衝撃を受けました。
正直、私はこれといったスキルもなく自信がなく、もし今の仕事がなくなったら「貯金ゼロでどうやって生きればいいの?」と不安に駆られて、私のお金の使い方はマズいのでは、とようやく気づいたんです。
恥ずかしながら、私、実家暮らしだったのに、親にお金を入れてなかったんです。両親も末っ子の私が実家にいるのは嬉しかったようで、特に催促もされず、かなり甘えてました。
とはいえ、当時は30歳手前。もっと早く自分のダメな金銭感覚に気づくべきでした(苦笑)