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春の引っ越しシーズン、不用品売却の方法と買取業者を選ぶコツは?
春の引っ越しシーズン、不用品売却の方法と買取業者を選ぶコツは?

春の引っ越しシーズン、不用品売却の方法と買取業者を選ぶコツは?

2024/04/09・提供元:清水 沙矢香

筆者は今、転居を検討しています。
というのも、今の部屋はちょっと広すぎることもあり、家賃がもったいないからです。

また、趣味での移動先が横浜に偏っていることもあり、もっと横浜へアクセスの良い場所にしたいという理由もあります。

引っ越しは、何かとお金がかかるものです。
その費用の足しにもしたいし、この際断捨離もしたい。
そこで家電など不用品を少しずつ売っているのですが、どこに売るかで大きく話が違うケースがあることに気づきました。


前回の転居ではひたすらメルカリ

割と引っ越しマニアなところがある筆者ですが、前回のマンションから今のところに越してくる時には、メルカリで服や靴などをどんどん売っていました。
特に考えもなく、メルカリをやってみよう、というノリでした。

写真を撮って、値段をつけて出品する。
すると意外な反響があり、問い合わせのメッセージが頻繁に来るようになりました。

メルカリにはコメントでの「価格交渉」という独特の習慣があります。
一方的に値下げを要求されるとこちらも気分の良いものではありませんが、
「このブーツとニットとこれとこれ、セットで◯◯円でお譲りいただけませんか?」
そういう相談には乗りがいがあるというものです。
こちらとしても送料が割安になります。

そうやって、順調にものが売れていきました。
中には、500円で出品した財布を、
「自分への誕生日プレゼントにします!」
と言ってくださった方もいました。

そのあたりから「売る」ことが楽しくなってしまい、ついつい甘い値段をつけてしまったり、果てには大量の入浴剤をAmazonで購入して、まとめて買ってくださる人にはおまけとして送るまでになってしまいました。
しかも少額のものを多数売っていくとなると、最終的な収支が割に合うものかどうかわからなくなってしまいました。

ただ、メルカリはやはり、自分で好きな値段をつけられるのには納得感が生まれます。
また、面白いところは、ブランド品の「箱」「袋」だけでも売り物になるという点です。

しかし価格交渉や発送の手間を考えると、今回の引っ越しにあたっては選択肢にはなりませんでした。これは人によるかと思います。買う人とのコミュニケーションを楽しめるというのは独特の世界かもしれません。


ヤフオクは「好き」どうしが集まる

筆者は趣味で楽器をやっていますが、これは沼の世界です。
新しいものが出ると、ついつい興味を持ってしまい、財布の大きさの感覚がすぐに壊れます。

とはいえ無限にお金を使うわけにはいきませんから、今の部屋に転居してからよく利用していたのはYahoo!オークション(以下、ヤフオク)でした。
興味があって買ってはみたものの使わなくなったパーツやエフェクター、これらはヤフオクの世界では見事に需給がマッチするのです。
専門誌のバックナンバーも、割と良い値段で売れます。
ビッグアーティストの特集などには価値があるのです。

筆者の場合、ヤフオクで自分の使わなくなったものを売り、本当に好きな人が使ってくれる。そこで得た収益で、自分は他の人が安く手放したパーツを買うことを繰り返していました。
数万円を超える取引をしようとするのでない限り、これはかなり有効な経済圏だなあと思ったものです。
数千〜1、2万円程度のもので趣味の世界のもの、となると使いやすい場所でした。同じ趣味を持たない人にはわからない、その商品の価値を分かっている人が集まるからです。

ギターに興味のない人が「なんでこんなに何本も必要なの?」と思うように、保有している人間としてはそれぞれに音や特徴が違うから何本も必要なわけで、しかし、興味のない人にはわからない、そういった辛い目に遭わずに済むといえます。

よって、値下げ交渉はほとんどありません。少なくとも筆者のところには来ませんでした。
長いやり取りを好まない人が多いのでしょう。
それから、送料は出品者負担、としたほうが印象良く売れていくのかなと感じました。


「中古品買取業者」といっても対応はさまざま

ただ、売ろうとするモノが大きなサイズになると、いわゆる中古品買取の専門業者が魅力的になってきます。あとは、ジャンルを超えたまとめ売りです。
この時は、まず「相見積もり」をすると、その業者の実績が見えてきます。
いまはこうした相見積もりサイトがあります。そこに商品名、型番、状態などを打ち込むと複数の買取業者から査定結果が返信されるという仕組みです。

ここに一度、筆者は生ごみ処理機の売却査定を申し込んだことがあります。
買ったは良いけれど、開封することなく置きっぱなしになっていたというものでした。
よって、筆者が記載した情報は、商品名、色と型番、いつ頃購入したかと「未開封新品」ということのみです。

すると、それぞれの業者のリアクションが大きく違ったことに驚きました。
まず、この二つに分かれます。

1)黙ってサイト上で値段を提示してくれる
2)とりあえず電話をしてくる

個人的には、後者は「雑に」運営しているのかな、という印象を受けました。
新品なので情報の補足のしようがないのに、とりあえずという形で即電話をかけてきて、状態や色について聞いてくるのです。
いや、入力したもの以上の情報は筆者ですら持ち合わせていません。
なんだか、こういう無駄な時間を割かれることに軽いストレスを感じました。
そこから、やれ自社のLINE登録をしろ、だのなんだかんだと言ってくるのです。
Web上で査定をお願いしている意味がないのです。

そうこうしているうちに、ある業者が黙って「金額」をサイト上で提示してきました。
思った通りの満足の金額でした。
しかしもう少し、全社の回答が出るまで待ってみよう、と思い様子を見ていたのですが、あとは電話が続くのみです。

そして「状態によっては何円くらいです」と言ってくるのですが、いやいや、最初に未開封の新品だと書いたじゃないか、そう思うだけでした。
他の会社からかなり遅れて電話で別の価格が提示されましたが、黙って値段を画面上で伝えてきた業者の3分の1の価格でした。
よって、相見積もりの結果として「黙って価格を明言してきた業者さん」と納得できる取引となりました。
それも、着払いで送り、先方の倉庫に到着し商品を確認した段階で、これもさっさと入金してくれており、その後に電話で商品確認したこと、すでに入金したことを伝えられました。不用品売買の最短コースと言えるでしょう。

不用品買取業者は、買い取った商品を他の人に売ることで成り立っていますが、ズバリと適正価格を短時間で提示できるのは、同じ商品の取り扱い実績があるということです。
そうでない業者は、AIやオークションサイトの価格を参考にしています。
それだったら自分でメルカリやオークションに出した方がいいや、という話でもあります。


餅は餅屋

その商品の取り扱い実績が多い会社かどうか、これが買取業者の態度に出ることがわかりました。
最たるものが趣味の道具です。
「総合買取」といって、「なんでも買います」という業者さんはたくさんあります。
しかし、筆者は、一つ余っている楽器ケース、これについては違う売り方をしました。

「総合買取」がAIやオークション価格を参考にしているのならば、本当に価値がわかる業者さんに持っていくのがベストなのです。
よってこの楽器ケースに関しては、楽器専門の店に買取を依頼しました。
特定の分野を専門としている買取店の場合、査定が早いのもひとつの特徴です。
総合買取に比べて業者さんの数は限られますから、せいぜい数カ所に声をかけるだけで良いのです。
そして、納得のいく価格ならば着払いで送ってそれで終了、となります。
ぐちゃぐちゃと電話対応をしたり、余計なLINE友達を作ったりしなくて済みます。メールで完結です。
これが「総合買取」だったら、納得のいく値段をつけるスキルはなかっただろうなあと思います。


金券は「総合買取」よりも「金券ショップ」へ

「たくさん売ってもらえれば、その分買取金額を上げます」
という総合買取業者は多いのですが、ある業者さんがコッソリ教えてくれたのは、金券はこうした総合買取よりも金券ショップのほうが良い、ということでした。
総合買取の場合、ギフト券などは会社によって買取レートが決まっており、それは担当者がどれだけ頑張っても、金券を専門的に扱うところより低くなってしまうというのです。

金券だけ、と言わずとも金券をメインに(ブランド品や貴金属も同時に扱うお店が多いかと思います)扱っている業者さんのほうが買取の際のレートが高く、おそらく数%単位の差がつくことでしょう。
不用品の売却は「多く売れば売るほど」という言葉や、出張できてくれるとついつい「あれもこれもまとめて持っていってくれると楽」と感じてしまうかもしれません。
しかし売り方や売り先によって差が出てくるということを今回筆者は体験しました。
少しでも皆様のご参考になればと思います。


清水 沙矢香
しみずさやか

2002年京都大学理学部卒業後、TBSに主に報道記者として勤務。社会部記者として事件・事故、テクノロジー、経済部記者として各種市場・産業など幅広く取材、その後フリー。取材経験や各種統計の分析を元に多数メディアに寄稿中。

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