2023年は卯年。うさぎが飛び跳ねるイメージから、卯年の相場の格言は「跳ねる」。株式相場が上昇する年と言われています。
このように、相場や投資には経験則から生まれた格言があるのをご存知でしょうか?今回は干支にまつわる格言をご紹介します。
※格言は必ずしも的中するわけではありません。投資をする上での心構えとして役立ててみて下さい。
「辰巳天井、午(ウマ)尻下がり、未(ヒツジ)辛抱、申酉(サルトリ)騒ぎ、戌(イヌ)笑い、亥固まる。子は繁盛、丑(ウシ)つまずき、寅(トラ)千里を走り、卯跳ねる」
上記が干支にちなんだ投資格言です。
「辰年や巳年は株価が天井をつけ、午年は下がる傾向。未年で辛抱したのちに、申年・酉年は値動きが激しくなる。戌年は笑いたくなるほどの良い相場。その後亥年は落ち着いた動き。子年は上昇相場になりやすいが、丑年でつまずき、寅年は寅が勢いよく走り抜けるため相場が波乱を起こしやすい」と言われています。
そして、株式相場が飛躍すると言われる卯年。
寅年の2022年を振り返ると、世界ではロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、エネルギーを始めあらゆるモノの値段が高騰しました。これを受け各国中央銀行が急速な利上げを実施したことで、債券価格が大きく下落。
28年ぶりに株式と債券が同時安になるという、格言が示すようにまさに波乱の展開となりました。
戦後の卯年を見ると、景気が底入れし回復に向かった年が多いようですが、半年を経過した2023年はどうでしょうか?
引き続き世界では、欧米のインフレと金融引き締めの長期化・ウクライナ情勢や米中対立等の地政学リスクといった問題があります。日本では4月に日銀の黒田総裁が任期満了となり、植田総裁下での政策運営に注目が集まっています。物価高は続く一方、ベースアップ等もあり、個人消費の回復にも期待が寄せられます。
参考:三菱UFJ銀行“新年の干支について”
この干支の格言から、市場は上がったり下がったりを繰り返しており、「株価や景気は常に一定ではない」ことが分かります。
つまり、ずっと天井でもなければずっと底であることもないため、その都度一喜一憂しすぎる必要はないのです。
とはいえ、相場が不安定な時は「どうしても気になる!」という方もいるでしょう。この値動きのリスクを出来るだけ抑えるコツは、「長期投資」・「分散投資」です。
分散投資は、主に通貨分散・資産分散・時間分散に分けられます。時間分散のやり方として有名なのは、「ドル・コスト平均法」です。
さらに詳しく知りたい方はこちらへ
【つみたて投資オススメ記事4選、初心者だけど資産運用を始めたい!分散投資ってなに?】格言通りの相場になるのか…という視点で運用の状況を確認してみるのも良いですね!
分散投資について、次回格言コラムでも触れますのでぜひお楽しみに。
<他のシリーズコラムも読んでみよう!>
・投資の格言からヒントをつかもう!②分散投資編本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。