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美容も健康もお金も「分散投資」のすすめ
美容も健康もお金も「分散投資」のすすめ

美容も健康もお金も「分散投資」のすすめ

2023/09/26・提供元:Money Canvas

「美容や健康、お金の管理に頭を悩ませている。

どれも大切だけど、どれに力を入れればいいのかわからない」

そんな悩みを抱えていませんか。


どうしようかと調べてみると、

「美容に投資しないと、年を重ねてから絶対に後悔する」

「真の豊かさを手に入れるためには、自身の健康などへ自己投資したほうがいい」

「いや、資産運用を進めるべき」

などなど、さまざまな主張が聞こえてきて、余計に迷うところかもしれません。


結論からいえば、そんなときにおすすめの考え方として挙げられるのが「分散投資」です。この記事では、分散投資で全部をバランスよく手に入れる方法をご紹介します。




分散投資とは?

最初に、基本的な意味から確認しておきましょう。


投資先を1つに集中させず複数に分けること

まず、金融用語としての「分散投資」は、投資先を1つに集中させずに複数に分けることです。

例えば以下の通り、分散の仕方には、投資対象の資産種類や分類、地域、時期など、さまざまな軸があります。



分散投資の例

出所)金融庁「投資の基本」


分散投資の大きなメリットは、投資に伴う変動を軽減しやすいことです。


1つの投資先へ絞ることで陥るリスクに対する、最大の防御策が分散投資といえます。


分散投資すると人生を「リスクヘッジ」できる

自分の時間やエネルギーを、大切な“リソース”として考えた場合、ライフスタイルや人間関係にも、分散投資の概念を適用できます。


たとえば、恋愛体質で、1人の恋人に全時間・全エネルギーを注ぎ込むタイプのAさんは、恋人と別れたあとに大きな痛手を負ってダメージを受けてしまいます。


一方、恋人だけでなく、友人・家族・仕事・趣味にも、時間とエネルギーを分散するタイプのBさんは、どうでしょうか。恋人と別れたあと、辛くて悲しい気持ちは同じでしょうが、Aさんほどの大きなダメージは負いません。



分散投資とリスクヘッジ

1つだけのことに投資するのではなく、「分散」しておくことで、自分が将来受ける可能性があるリスクを、小さくできることがわかります。


自己投資も資産運用も色々やっていい

「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるように、“同時に2つのことをすれば、結局どちらも成功しない”という観念を、強く持っている人は多いでしょう。


一方で、「三兎、四兎……と分散しておけば、すべてを失う失敗は避けられる」というのが、分散投資の考え方です。これは欲張りではなく、安全に人生を生きる智恵といえます。


ここで冒頭の話に戻りますが、

「どれも大切だけど、どれに力を入れればいいのかわからない」

と迷ったなら、大切なものすべてに分散すればよいのです。



分散投資イメージ

自己投資も資産運用も、“二兎を追う者は……”という観念はいったん捨てて、「全部やっていい」と切り替えてみましょう。


ライフスタイルで分散投資を適用する方法

続いて、分散投資をどのように進めていけばよいのか、見ていきましょう。


ここでは、分散の仕方を3つに分けてご紹介します。

  • 投資する分野を分散する
  • 投資する分野の種類を分散する
  • 投資する時期を分散する

1. 投資する分野を分散する

まずは、自分にとって大切にしたいライフスタイルの「分野」を、洗い出してみましょう。


【投資する分野の洗い出しの例】

  • 美容:いつまでも若くキレイでいられるようにしたい
  • 健康:将来の病気のリスクを減らして、心も体もずっと健康な状態を維持したい
  • お金:夢を叶えるお金を貯め、老後も安心して長い人生を楽しめるようにしたい
  • 勉強:スキルアップや資格取得で、人生やキャリアを広げていきたい

これらの優先順位を考えて、割合を数字で分けてみます。以下は一例ですが、このように割合を出しながら、リソース(資金・時間・エネルギーなど)を分散してみましょう。



分散投資割合の例

「割合をどう分けていいか、わからない(思い付かない)」という場合は、現時点では優先順位に差がないと解釈できるため、ひとまず均等の割合で、スタートしましょう。


2. 投資する分野の種類を分散する

次に「種類」を分散します。


各分野のなかでも、1つだけに投資するのではなく、種類を分散させることで、より安定した結果が期待できます。一つのことが上手くいかなくても、その他のことでリスクをカバーできるからです。


【投資する分野の種類を分散した例】

  • 美容:化粧品、美容医療、ヘアサロン
  • 健康:人間ドック、フィットネスクラブ、サプリメント
  • お金:株式投資、定期預金、副業
  • 勉強:習い事、資格取得、英会話教室

3. 投資する時期を分散する

一時期に集中せずに投資の「時期」を分けることも、分散投資では重要です。


たとえば、美容皮膚科で最新の美肌治療を受けるとしましょう。


「自分の肌にも合っていて、この治療は最高!」と思ったとしても、分散投資の考え方では一度に契約はしません。将来発生する可能性があるリスクに備えるためです。


【想定されるリスクの例】

  • 3ヶ月後には、価格崩壊が起きて、今の半額に値下がりするかもしれない
  • 半年後には、効果が倍増した新技術が登場するかもしれない
  • 1年後には、状況が変わって、ほかのことにお金を使いたい状況かもしれない

このようなリスクは、現時点ではあくまで可能性に過ぎず、起きるかどうかはわかりません。


「起きるかどうかわからないのに、対処するのは無駄では?」

と感じるかもしれませんが、

「起きるかどうかわからないからこそ、分散しておく」

というのが、分散投資の基本スタンスです。


この考え方を、さまざまなシーンで活用してみてはいかがでしょうか。

全部をバランスよく手に入れるコツ

最後に、自己投資や資産運用を通じて「全部をバランスよく手に入れるコツ」として、3つのポイントをお伝えします。


  • フレキシビリティを持つ
  • 優先順位を定期的に確認する
  • 長期的に継続していく

1. フレキシビリティを持つ

フレキシビリティとは“柔軟性”という意味ですが、「未来のリスクに備え、多様な選択肢を用意すること」といえます。


1つの価値観だけに固執したり、変化を排除したりする姿勢が強すぎると、将来発生する可能性があるリスクに備えることが難しくなります。


「コレもあり、アレもあり」と受け入れる、柔軟で大局的な視点が、豊かさを引き寄せるカギです。

加えて、金融の世界では、「見切り千両、損切り万両」という格言があります。

「このまま続けていても、意味がない」と悟ったら、早期に見切りをつけ、フレキシブルに撤退することも大切です。


2. 優先順位を定期的に確認する

優先順位は、自分自身の内面や外部環境に応じて変わります。


たとえばライフスタイルにおいて、30代ではキャリアを重視していた人が、40代では家庭や健康を優先したくなるかもしれません。

人生の各フェーズで、大切にしたいものは変わっていくのも自然です。

定期的に分散投資の内容を確認して、「今の自分」にフィットするように調整していきましょう。


金融資産への投資は長期的に、継続的にと言われていますが、定期的に値動きを確認しておくことで商品への理解も深まります。

具体的には、「年に1回」というように頻度を決め、自分の目標や気持ちとじっくり向き合い、投資先や配分を調整します。


特にライフスタイルにおいては、このプロセスを通じて、自分が何に価値を見いだし、どのように成長していきたいのか、明確にできます。


3. 長期的に継続していく

短期的な成功は魅力的に思えるものですが、分散投資は、長期的な視点で考えることが重要です。


短期的には「二兎を追う者は一兎をも得ず」だったとしても、長期的に継続すれば「継続は力なり」の効力が上回り、何兎も得られるケースは少なくありません。

金融用語でいわれる「複利効果」は、自己投資でも、発揮されるからです。


また、一般に分散投資における資産運用は、期間が長くなるほど、効率的にリターンを得られやすいとされています。

どちらも「一生、分散投資という観点を取り入れ続ける」くらいのつもりで生活していくと、リスクが少なく物事が安定しやすいことが期待できるでしょう。


さいごに

分散投資の概念は、金融資産への投資はもちろん、人生のあらゆるシーンに適用できます。


賢く自己投資と資産運用を行うことで、バランスの取れた豊かな人生を作っていきましょう。


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本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。

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