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マネーロンダリングを疑われた際の対策は?特殊詐欺の見抜き方ととるべき対応を弁護士が解説
マネーロンダリングを疑われた際の対策は?特殊詐欺の見抜き方ととるべき対応を弁護士が解説

マネーロンダリングを疑われた際の対策は?特殊詐欺の見抜き方ととるべき対応を弁護士が解説

19時間前に公開
提供元:阿部由羅

「あなたの口座がマネーロンダリングに利用されている疑いがある」

などと言って、銀行口座の暗証番号を聞き出したり、偽サイトに誘導して個人情報を入力させたりする詐欺事例が多発しています。

実際にこのような連絡を受けた場合には、安易に相手の言うことに従ってはいけません。特殊詐欺のよくある手口を知っておけば、不安を煽るような連絡にも騙されにくくなります。普段から詐欺を警戒し、対処法を考えておきましょう。

本記事では、マネーロンダリングの疑いをかけてくる特殊詐欺の手口や、詐欺かどうかを見抜く方法、連絡を受けた場合の対応などを解説します。



マネーロンダリングを騙る詐欺とは?

最近では、銀行口座がマネーロンダリングに利用されているという嘘の疑いをかけて、相手から金銭をだまし取る詐欺手口が横行しています。

「あなたの口座がマネーロンダリングに利用されている疑いがある」などと電話がかかってきたら、詐欺の可能性を疑ってください。


マネーロンダリングとは

「マネーロンダリング(Money Laundering)」とは、不正な方法によって得たお金を転々と送金するなどして、その出所を分からないようにする行為です。日本語では「資金洗浄」と訳されます。

麻薬取引、脱税、粉飾決算、反社会的行為などによってお金を得た犯罪グループは、警察の摘発を逃れつつそのお金を自由に使えるようにするため、マネーロンダリングを行うケースがあります。

マネーロンダリングの典型的な手口は、多数の銀行口座を経由して送金を繰り返すというものです。短期間に送金を繰り返すと、捜査機関による追跡が難しくなり、摘発の可能性が低くなります。

マネーロンダリングの目的で利用される銀行口座には、なるべく足の付きにくいものが選ばれます。特に長期間にわたって使われていない口座や、一般の人から購入した口座などが用いられることが多いです(なお、銀行口座の売買は犯罪です)。


マネーロンダリングの疑いをかけて騙す詐欺手口が横行中

最近では警察の公表資料や報道などにおいて、マネーロンダリングの疑いをかけて騙す詐欺手口が横行している旨がしばしば指摘されています。

たとえば、警察官を名乗る者から「あなたの口座がマネーロンダリングに利用されている疑いがある」などと電話がかかってきます。

銀行口座を犯罪グループに自ら売却したのであれば、それは犯罪です。警察官を名乗る者は「あなたに犯罪の疑いがかけられているので、身の潔白を証明してほしい」などと言ってきます。

そして、「身の潔白を証明するためには、銀行口座のお金を調査する必要がある」などと言って、指定した口座にお金を振り込むよう要求してきます。

全く身に覚えがないものの、「逮捕されるのではないか」「面倒なことになりそう」と不安を感じ、警察官を名乗る者に言われるがままお金を振り込んでしまいます。

しかし実は、警察官を名乗る者は詐欺グループのメンバーで、お金を騙し取るためにマネーロンダリングの疑いをでっち上げていたのです。

これが、マネーロンダリングの疑いをかけて騙す詐欺の典型的な手口です。決して騙されないように、十分注意してください。


マネーロンダリングを騙る詐欺の見抜き方

マネーロンダリングの疑いをかけて騙す詐欺を見抜くためには、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 電話やメールだけで連絡してくる場合は詐欺
  • 焦らせるような発言をする場合は詐欺
  • 警察署への確認を嫌がる場合は詐欺

電話やメールだけで連絡してくる場合は詐欺

警察官は、事情聴取を電話やメールなどだけで済ませることはしません。警察署へ来るよう依頼するなど、きちんと対面で話を聞きます。

電話やメールだけで連絡してきて、全く会おうとしない場合は、詐欺の可能性が高いと考えましょう。


焦らせるような発言をする場合は詐欺

相手を焦らせて判断力を鈍らせ、どさくさに紛れて金銭を振り込ませるのは、詐欺グループの常套手段です。

「すぐに振り込まない場合は、逮捕しなければなりません」

「口座が凍結されて大変なことになります」

「職場や家族にも連絡することになります」

などと、こちらの焦りを誘うような発言をされた場合は、詐欺の可能性を疑ってください。


警察署への確認を嫌がる場合は詐欺

電話の相手が本当に警察官であれば、警察署に確認されても困らないはずです。

相手にフルネームと所属する警察署を聞いてみましょう。曖昧な答え方をしてくるようなら、その時点で詐欺の疑いが濃厚です。

もしフルネームと所属する警察署を答えてきたら、「その警察署に確認してから折り返します」と伝えてください。

「そうしている間に事態が悪化する」「すぐに対応してほしい」などと言って、警察署への確認を思いとどまらせようとしてくるなら、ほぼ確実に詐欺グループであると思われます。


マネーロンダリングを疑う電話がかかってきた場合の対処法

突然マネーロンダリングを疑う電話がかかってきたら、無視して構いません。もし不安なら、電話を切って警察署に連絡し、本当に自分に疑いがかかっているのかどうかを確認してください。


無視して構わない

マネーロンダリングを疑う電話がかかってきても、無視して何の問題もありません。相手の話の途中でも、電話を切ってしまいましょう。

早い段階で電話を切れば、ほとんどの場合、詐欺グループは「騙せる見込みがない」と判断して諦めます。

万が一何度も電話がかかってくるようなら、その番号の着信を拒否しましょう。非通知番号からの電話も、スマートフォンなどの設定によって着信を拒否することができます。


不安であれば警察署に連絡して確認を

「自分が本当にマネーロンダリングを疑われているのか」「逮捕されるのではないか」などと不安に感じているなら、電話をかけてきた相手にフルネームと所属警察署を聞いたうえで、その警察署に自分から連絡して確認しましょう。

相手がフルネームと所属警察署を言ってこないなら、その時点でほぼ確実に詐欺です。直ちに電話を切ってください。

フルネームと所属警察署を言ってきたら、それ以降は相手の話を聞かずに、すぐ電話を切りましょう。

そして、相手から聞いた警察署に電話をかけて「警察官の○○という方からマネーロンダリングの疑いがあると言われたのだが、本当か」と確認しましょう。

おそらく「そんな警察官はいない」「マネーロンダリングの疑いはない」と言われると思います。


まとめ

「あなたにマネーロンダリングの疑いがある」などと言ってくる電話は、ほとんどすべて詐欺です。相手の話にまともに付き合う必要はありません。すぐに電話を切ってください。

本当の警察官なら、電話でお金を振り込むように要求してくることはあり得ません。マネーロンダリングを騙る詐欺の典型的な手口を理解し、決して騙されないように自己防衛に努めてください。



本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。



阿部 由羅

ゆら総合法律事務所代表弁護士。西村あさひ法律事務所・外資系金融機関法務部を経て現職。企業法務・ベンチャー支援・不動産・金融法務・相続などを得意とする。その他、一般民事から企業法務まで幅広く取り扱う。各種webメディアにおける法律関連記事の執筆にも注力している。

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