前回のコラムでは 「お小遣いの使い方計画の振り返りをしてみよう」をテーマに、「お小遣い記録」について紹介しました。今回のテーマは「お小遣い記録」をどう継続させるかです。
「お小遣い記録」を通し、その月の振り返りをすることで、例えば「予定よりも多く使ってしまったな」や「目標の物を買うためにも、もう少し貯めていかないとな」や「買う予定の文房具の値段の金額予想が違かったな」といった気づきが生まれたのではないでしょうか?このような気づきは翌月の計画に活かしていきたいですね。
そのためにも、継続して「お小遣い記録」をつけることは重要です。1回で終わらせるのではなく、ぜひ継続的に「お小遣い記録」をつけ、色々な気づきの中でお小遣い管理スキルをアップしていきましょう。今回は継続するための工夫を紹介します。
継続の工夫として「見える化」と「達成感」に着目した、Willメンバーが実践している二つの方法をお伝えします。
一つ目は「見える化」の工夫の例です。毎月の振り返りのタイミングで、お気に入りのシールを貼りながら世界一周を目指すというものです。
すごろくの要素を取り入れ、日本をスタートに各大陸を巡ります。毎月のお小遣い記録を確認したら、貯まったお金の記載と共にシールを貼っていきましょう。
その際、例えばヨーロッパにシールを貼る時には「ヨーロッパで使われているお金の単位って何か知っている?」(答え:ユーロなど)といった会話をすると、自然と金融の知識も拡がりますね。
また、半年毎に貯まった金額に応じて親から利息として+αを渡すという工夫もやる気の向上に繋がるかもしれません。Willのメンバーは貯まった金額の1%を利息として半年毎に渡しているそうです。
2つ目は「達成感」を促す方法です。
目標として立てた「高額の欲しいもの」(例としてゲームソフト3,000円としています)に対し、残りいくら必要かを記載するシートを毎月の「お小遣い記録」とは別に用意をします。以下の例を参考にして下さい。欲しいものに対し残りいくら必要かを毎月末に記載し、購入までのカウントダウンをしていきましょう。
最終的に目標金額に到達し、欲しかったゲームソフトを購入できた際の喜びは、お子さんにとってとても大きいものです。親子で一緒に達成感を味わいましょう。
ここまで全5回を通し、お子さんのお小遣い管理スキル習得に向けたやり方や工夫をご紹介しました。
お子さんのお小遣い管理について、「どう教えたら良いかわからない」「きっかけが無くて困っていた」というような悩みが、本コラムを通して少しでも解消できていれば幸いです。
やり方がわからなくなったらぜひ、過去のコラムを確認してみて下さいね。親子でコミュニケーションを取りながら、楽しく取り組んでいきましょう!
こちらもおすすめ!
ご家庭で「金融教育」を始めませんか?
本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。