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IPO投資のメリット・デメリットと注意点!初心者でもわかる解説
IPO投資のメリット・デメリットと注意点!初心者でもわかる解説

IPO投資のメリット・デメリットと注意点!初心者でもわかる解説

2023/10/05・提供元:Money Canvas

投資を始めたばかりの方にとって、「IPO」という言葉はあまり馴染みがないかもしれません。


IPO企業への投資は、株式投資の選択肢の一つです。メリット・デメリットや注意点を正しく理解して、チャンスがあればIPO投資に挑戦してみましょう。


本記事ではIPO投資について、参加のメリット・デメリットや応募する際の注意点などを解説します。



IPOとは

「IPO」とは”Initial Public Offering”の頭字語で、日本語では「新規株式上場」や「新規株式公開」などと訳されます。つまり、今まで株式を上場していなかった会社が、新たに証券取引所へ株式を上場するのが「IPO」です。


IPO株式の公募は、広く一般投資家に向けて行われます。そのため個人の方でも、証券会社を通じてIPO株式を購入できます。


企業がIPOを行う目的

企業がIPOを行う目的は多種多様ですが、一般に以下のような目的があるケースが多いでしょう。


  • 事業規模を拡大するため、幅広い投資家から大規模な資金を調達する。
  • 企業の知名度を向上させる。
  • 創業経営者(オーナー株主)が、市場で株式を売却して利益を得る。など

IPO投資と通常の株式投資の違い

IPO株式の購入(=IPO投資)には、通常の株式投資とは異なる点があります。


通常の株式を購入する場合、市場が開いている時間帯は常に株価が変動しています。投資家は、変動する株価を見ながら購入注文を行い、売却注文との間で約定すれば購入が成立します。


これに対してIPO株式の購入は、株式が上場される前の段階で申し込みます。

上場前の段階では、市場における取引が行われないので、株価は変動しません。投資家がIPO株式を購入する際の価格は、「ブックビルディング」という手続きを経て確定した公募価格となります(後述)。


このように、通常の株式の株価は常に変動しているのに対して、IPO株式の取得価格は固定されているという違いがあります。

IPO株式を購入する方法

IPO株式を購入する際には、主に以下の手続きを行う必要があります*1。証券会社によって詳細は異なるので、口座開設先の証券会社のウェブサイトなどでご確認ください。


  • 証券口座の開設
  • ブックビルディングへの申込み
  • 公募価格の決定
  • 購入の注文・購入者の抽選

証券口座の開設

IPO株式を購入するためには、証券会社に口座を開設する必要があります。


各証券会社には、IPOを行う会社や主幹事証券会社(=IPOを取り仕切る証券会社)との取り決めに応じて、IPO株式が一定数割り当てられます。

各証券会社は、割り当てられたIPO株式の購入を、口座開設者向けに勧誘します。割り当て数を上回る応募があった場合には、抽選で購入者を決定します。


ブックビルディングへの申込み

ブックビルディングとは、IPO株式の公募価格を決定するための手続きです。広く投資家から購入価格と購入数の希望を募り、その内容を考慮して公募価格が決まります。


IPO株式の購入希望者は、証券会社が実施するブックビルディングに申し込む必要があります。証券会社のウェブサイトなどから、希望する購入価格と購入数を入力して申し込みましょう。


なお希望購入価格は、仮条件価格の範囲内で入力する必要があります。また、希望購入価格に希望購入数を乗じた合計購入価格は、証券口座内の余力(=入金されている額)の範囲内に収めなければなりません。


(例)

仮条件価格:1,000円~1,200円

口座余力:60万円


希望購入価格:1,200円

希望購入数:500株

(合計購入価格:60万円)


公募価格の決定

ブックビルディングの結果を踏まえて、主幹事証券会社がIPO株式の公募価格を決定します。


(例)

希望購入価格:1,200円

公募価格:1,150円


購入の注文・購入者の抽選

確定した公募価格を踏まえて、投資家はIPO株式の購入注文を行います。


各証券会社は、購入注文の株式数を集計します。自社に割り当てられた株式数を注文数が上回った場合は、抽選で購入者を決定します。


(例)

購入注文数:500株

当選数:400株


当選した株式数につき、上場日以降に注文が執行されてIPO株式を取得できます。


なお証券会社によっては、ブックビルディングの際に購入権利者の抽選を行うケースもあります*2。

この場合、投資家は購入の権利を得た株式数につき、購入するか辞退するかを選択します。購入が辞退されたIPO株式については、補欠当選者からの繰り上げ抽選などを行って購入者を補充します。

IPO株式を購入するメリット・デメリット

IPO株式は公募価格によって購入しますが、実際に株式が上場された後は市場において取引されます。


IPO株式の市場価格は需給によって決まるため、公募価格と一致するわけではありません。


IPO株式の最初の市場価格(=初値)は、公募価格よりも高くなりやすい傾向にあります。初値が公募価格よりも高ければ、その時点で含み益を得られる点がIPO投資のメリットの一つです。


ただし、IPO株式の初値が公募価格を常に上回るわけではなく、公募価格を下回ってしまうケースもあります(=公募割れ)。公募割れが生じた場合は、IPOに参加するよりも市場で株式を買った方が安かったことになり、その時点では損をしてしまいます。


一般的には、IPOに参加すると利益が出やすいと考えられますが、損失のリスクがあることにも十分留意した上で、参加するかどうかを慎重に検討しましょう。

IPO株式を購入する際の注意点

IPO株式を購入する際には、特に以下の2点にご注意ください。


  • 申込み・注文のスケジュールを事前に要確認
  • 購入者は抽選で決定|希望どおりに買えるとは限らない

申込み・注文のスケジュールを事前に要確認

IPO株式については、ブックビルディングと購入注文のスケジュールがあらかじめ決められています。 期間内に申込み・注文を行わなければ、IPO株式を購入することはできません。


IPOへの参加を検討している方は、ブックビルディングへの申込みおよび購入注文のスケジュールを事前に確認しておきましょう。証券会社によって手続きが異なる点にもご注意ください。


購入者は抽選で決定|希望どおりに買えるとは限らない

IPO株式の購入希望者が多数となり、証券会社に割り当てられた株式数を上回った場合は、証券会社が抽選を行って購入者を決定します。


そのため、希望した数のIPO株式を購入できるとは限らない点に注意が必要です。特に人気のIPO株式については、全く当選せず購入できないこともあり得ます。


なお、購入者の抽選方法は証券会社ごとに異なります。公平に抽選を行う場合もあれば、口座残高が多い投資家を優遇する場合などもあり、多種多様です*3。


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まとめ

IPO投資は、通常の株式投資よりも手続きがやや複雑ですが、これから大きく成長する可能性を秘めた会社に投資できる点は魅力的といえるでしょう。


IPO投資を知っておくと、資産運用の選択肢が広がります。最近投資を始めた方は、通常の株式投資や投資信託などに加えて、IPO投資についても調べてみてはいかがでしょうか。


本稿執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客様自身の判断でお取り組みをお願いいたします。


出典
*1auカブコム証券におけるIPO株式の申込・購入手続きについては、以下のページを参照
参考)auカブコム証券「新規公開株(IPO)/公募・売出(PO) 購入手順」

*2 一例として、SBI証券におけるIPO株式の申込・購入手続きにつき、以下のページを参照
参考)SBI証券「新規上場株式(IPO)のお申し込み方法」

*3auカブコム証券におけるIPO株式の配分方法(抽選方法)については、以下のページを参照
参考)auカブコム証券「新規公開株(IPO)/公募・売出(PO) 配分方法」

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