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大学生が投資を始める6つのメリットとは?
大学生が投資を始める6つのメリットとは?

大学生が投資を始める6つのメリットとは?

2020/11/11・提供元:アップユー

投資に必要な心構えは「資金」「心」「時間」の3つのゆとりだと言われています。つまり、情報収集や分析などに使える時間のある大学生は、余裕資金と冷静に判断する心構えがあれば、株や投資信託などの資産運用をはじめるのにぴったりの時期と言えるでしょう。この記事では、大学生のうちから投資をはじめるメリットを紹介します。



1 若いうちからはじめることで長期投資につながる

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(画像提供:beeboys/stock.adobe.com)

若いうちから投資をはじめることのメリットは、長期投資につながるという点です。投資で重要なことの1つがリスク分散と言われ、投資期間が長くなるほど全期間で見て収益が安定すると言われています。


大学生のうちから投資をはじめれば、たとえ少額でも長期投資の恩恵をそれだけ多く受けることができるでしょう。


例えばリタイア後の老後資金を貯めることを考えたとき、60歳まで働く場合、大学生だと約40年ありますが、40歳の人は20年しか時間がありません。大学生から投資をはじめていれば、より長い期間を運用に充てられます。


もし短期的に値下がりするといった事態に遭遇しても、長期投資なら再び値上がりするまで投資を続けられることになり、全期間を平均すればより良い成果を期待できるのです。


ただし長期投資であれ短期投資であれ、投資にリスクは付きもの。期間にかかわらず十分に配慮しなければなりません。


2 将来設計のビジョンや選択肢が増える

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(画像提供:metamorworks/stock.adobe.com)

あなたは自分の将来にどんなビジョンを描いていますか?就職、留学、結婚、子育て、不動産や車の購入……など、今後の人生でかかるお金について考えたことはあるでしょうか。


中でも「人生の三大資金」と言われるのが「子どもの教育資金」、「住宅取得資金」、「老後資金」の3つで、それぞれ数百万円~数千万円が必要になるとされています。


2019年に厚生労働省が発表した「簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は男性が81.41年、女性は87.45年。平均余命については、65歳の男性で19.83年、女性で24.63年となっています。


平均寿命は延びることも予想されますから、「人生100年時代」に向けて自分自身の力で資産をつくることの重要性がますます高まっていきます。


「まだ大学生だから老後のことまでは考えられない……」という人も、まずはこれから10年間くらいのプランを考えてみましょう。「海外留学をしたい」「早めにマンション購入を検討したい」など、どんな理想や希望があるでしょうか。投資に関する知識と資金があれば、将来の選択肢を増やすことができます。


3 株式投資は、就職活動で有利に!?

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(画像提供:oka/stock.adobe.com)

株式会社に出資している証明として株主に発行されるのが株式(株券)です。株主が株式会社に出資した資金は、会社が存続する限りは払い戻しをされません。


しかし、株式市場でその株が欲しい人に売却をすることで換金することが可能です。つまり株式投資では株を買って保有し、買値より高値で売却することで収益を受け取ります。


また、出資している会社の業績がよく利益が上がれば、原則として出資比率(持ち株数)に応じて配当金が株主に支払われます。


将来性のある企業、良い商品・サービスを提供している企業を選び、投資することで自分のお金=資産が増えることが期待できます。


さらに、社会に貢献する会社を応援して経済や社会の発展に寄与するという社会的な意義も得られるでしょう。


株の購入に当たっては、投資候補の企業を納得がいくまでリサーチするでしょう。たくさんの企業の中から、どの企業が有望かをさまざまな角度から調べることになります。このようにして企業への理解や知識が深まることは、就職活動に必要な「企業研究」につながるのです。


また、株式投資をしていると気になるのが株価です。社会・経済情勢や会社の業績に影響される株価を追うことは、時事的なニュースを追うことにもなります。


そうして得た知識・情報は、世間や周囲の意見に惑わされることなく自分の考えにもとづいた業界や企業の選択につながるでしょう。さらに、採用試験や面接の際にも大変役に立つはずです。



4 金融や経済の仕組みが理解できるようになる

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(画像提供:ipopba/stock.adobe.com)

大学で経済学や会計学、経営学を学んでいるけれど、イマイチ腑に落ちていない……という人もいるかもしれません。経済や金融の専門用語は、学生には聞きなれない言葉も多いですよね。


投資をはじめることで、世の中のお金の流れや経済、企業の仕組みを自ら調べるようになり、授業内容の理解を深めることが可能となるでしょう。


もちろんそれ以外の領域を学んでいる人にとっても、お金は生活に切り離せないものですから、その仕組みを学ぶのは大切なことです。お金や経済の仕組みがより具体的に理解できるようになれば、将来設計にも役立ちます。


大学時代はさまざまな知識を身に付けるのに最適な時期です。社会人になると、どうしても自分のために自由に使える時間が少なくなってしまいます。


いろいろな知識をどんどん吸収できる大学生のうちに投資をはじめることは、一歩進んだリアルなお金を学ぶ機会となり、メリットも大きいもの。投資金額の大小は関係ありませんから、少額でも投資をはじめることで得られるものが多いでしょう。



5 金融リテラシーが身に付く

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(画像提供:one/stock.adobe.com)

経済の仕組みを知ることと並行して、私たちが社会の中で自立・安定した生活を送るためには、お金に関する正しい知識や適切な判断力を持つことが不可欠です。これを金融リテラシーと言います。


金融庁などの省庁や有識者で構成される金融経済教育推進会議では、「金融リテラシー・マップ」(2014年)を発表しており、年齢層別に身に付けるべき金融リテラシーを分かりやすく示しています。


この中で、大学生の「資産形成」については次のように記されています。


――様々な金融商品のリスクとリターンを理解し、自己責任の下で貯蓄・運用することができる。分散投資によりリスク軽減が図れることを理解している。長期運用には「時間分散」の効果があることを理解している――


これらはまさに、投資をはじめることによって理解を深めることができることがらです。


また、金融リテラシーを身に付けることは自分自身を守ることにもつながります。そのもっとも良い例が「投資詐欺」に引っかからない判断力を持てることです。「絶対に儲かる投資がある」などという話を持ちかけられたとき、金融リテラシーの有無がモノをいうに違いないでしょう。



6 アルバイト以外で収入が得られ、自分のための時間が増える

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(画像提供:beeboys/stock.adobe.com)

大学生の主な収入源といえばアルバイト。授業の合間にアルバイトをしても、生活費や趣味・娯楽のための費用に充ててしまえば貯蓄までは手が回らないですよね。


投資では今すぐに必要なお金を稼ぐことは難しいかもしれませんが、将来に備えたお金を学生のうちから準備できるでしょう。


授業を受けながらアルバイトをすることはできませんが、授業を受けたり遊んだりしている間に資産運用をすることは可能です。資産運用は自分の時間を使ってお金を得るのではなく、“自分のお金に働いてもらってお金を増やすもの”です。


もちろん投資は必ず利益が出るわけではありませんし、貯蓄と異なり元本は保証されません。こうしたリスクがあることは十分に自覚する必要があります。ほかに使う予定がある資金や、いざというときのための資金を投資に回してしまうのは避けましょう。


少額からでもはじめられる株や投資信託などもあるので、“それがなくても生活に困らない”という余裕資金を少しずつ投資していきます。そうすることで、将来的に副収入を得る手段の1つにもなるでしょう。


大学生が投資をはじめる前に覚えておきたい注意点!

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(画像提供:romolo-tavani/stock.adobe.com)

投資で大きな利益を出したいからといって、食費や生活費、学費から費用を捻出したり、貯蓄を全て資産運用に回したりするようなことはNGです。当面使う予定がないお金で投資することを忘れないようにしましょう。


また、どんな資産運用にも元本割れのリスクはつきものです。短期的な結果に一喜一憂せず、長い目で運用することを念頭に入れておきましょう。また損失を抑えるためには、投資先を1ヵ所にせず複数に分ける「分散投資」も検討しましょう。


自分の投資に対して、どの程度までリスクを引き受けられるかを一般的に「リスク許容度」と言います。これは一人ひとりの環境によって異なります。


収入や年齢、投資経験、今後のライフイベント数といった「客観的な要素」、そして個々人の性格に影響される「主観的な要素」の両面から総合的に考える必要があります。


基本的に条件が同じであれば、年齢が若いほうが客観的なリスク許容度は高いと考えられていますが、あまりリスクを取りすぎないように注意をしましょう。そのためにも、どの程度の値下がりで、どのくらいの期間なら耐えられるのか、具体的にイメージしておくといいでしょう。


メリットと注意点を理解した上で、まずは一歩を!

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(画像提供:romolo-tavani/stock.adobe.com)

金利が低く、預金をしてもお金が増えない今の時代。正しいお金の知識や投資のメリット・デメリットなどを学ぶ金融リテラシー教育を行う大学も増えています。大学生が投資をはじめるのは、決して早すぎることではありません。


大学生や20代のうちは、自分の裁量で自由に使えるお金がたくさんある時期と言われています。中長期的な運用を視野に入れて、ある程度リスクがあっても収益性を重視した運用が可能です。将来に備えた資産づくりを心掛けてみましょう。


今回紹介したメリットと注意点を十分に理解した上でまずは少額からはじめ、本業である学業をおろそかにしないこと。そして何より、「楽に稼げる」や「絶対に儲かる」という話はないということを十分に念頭に置いた上で、資産運用について考えていきましょう。


執筆者:株式会社ZUU

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。


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