IoT時代の到来が言われて久しいですが、ここ最近は一段とバーチャルと現実世界の境界線が曖昧化している、という印象をお持ちの方もおられるのではないでしょうか。
最近は「Web3」という新しい概念も取り上げられるようになっています。
これは、ブロックチェーン技術などをベースに、デジタル空間に新たな経済圏が生まれるという考え方です。そして、その際にカギを握るのが「メタバース」といわれています。
メタバースとは、超越を意味するメタと、宇宙を意味するユニバースを組み合わせて作られた造語です。
簡単に言ってしまえば、コンピューターの中にある“3次元空間もどき”で、自分の分身であるアバター使って実社会さながらにコミュニケーションを楽しめるというコンセプトを意味しています。
実はこれが大変な市場規模に発展するとの見方が強まっていて、世界的な大手IT企業が相次いでメタバース分野でのビジネスに参入しようと種まきを始めているのです。
日本国内でも皆さんよくご存じのソニーグループ<6758>や任天堂<7974>などが、同分野での事業展開を意識した経営戦略に動き出しています。
このほか関連企業としては、スクウェア・エニックスHD<9684>やバンダイナムコHD<7832>などの大手ゲーム会社。
スマートフォンゲームで有名なグリー<3632>なども早くから同分野での展開に向けて布石を打っています。
「メタバース」の定義は定まっていないものの、インターネット経由でアクセスできる共有の仮想世界空間を表す用語で、特にVR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を利用したデジタル空間を指すことが多いです。