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投資初心者必見!株、債券、投資信託の違いは?メリットやデメリットを詳しく解説
投資初心者必見!株、債券、投資信託の違いは?メリットやデメリットを詳しく解説

投資初心者必見!株、債券、投資信託の違いは?メリットやデメリットを詳しく解説

14時間前に公開
提供元:大西勝士

投資信託、株、債券はいずれも代表的な金融商品です。将来のために資産形成を始めるなら、これら3つの特徴や違いを理解して自分に合った商品を選ぶことが重要です。

本コラムでは、株、債券、投資信託それぞれの概要とメリット・デメリットを解説します。


株の基礎知識

投資といえば、まず株を思い浮かべる人は多いでしょう。株式投資は値上がり益や配当が期待できる一方で、元本保証がなく、損失が生じる可能性があることを理解しておく必要があります。*1


株とは

株とは、企業が資金調達のために発行する有価証券です。株を購入するとその企業の株主となり、議決権や配当を受け取る権利を得られます。*2
利益を得る目的で企業の株を購入することを「株式投資」といいます。*3

たとえば、将来性のある企業や魅力的な商品・サービスを提供している企業に早期に投資すれば、株価上昇などにより大きな利益が期待できます。一方で、企業の業績悪化などで株価が下落し、損失が生じる可能性もあります。

株式投資を始めるには、証券会社で口座開設が必要です。*1


株式投資のメリット

株式投資のメリットは、以下3つの利益を得られる可能性があることです。


3

出典)三菱UFJ銀行「【株式投資の始め方】初心者にもわかりやすくメリット・デメリットを解説!」をもとに筆者作成


株価が購入時より上昇すれば、その差額が利益となります。株価は企業の業績や将来性、経済・景気動向など、さまざまな要因で日々変動しています。値上がり益を得るには、売買タイミングを見極める必要があります。

配当金や株主優待は、株を保有している間は定期的に得られる利益です。ただし、配当金の金額・頻度、株主優待の有無・内容は企業によって異なります。


株式投資のデメリット

株式投資のデメリットは以下のとおりです。


  • まとまった資金が必要になる場合がある
  • 価格変動リスクがある
  • 情報収集に手間がかかる

株には単元株制度があり、原則として100株単位で取引が行われます。 1株あたりの株価が高い銘柄は、投資するのにまとまった資金が必要になることがあります。*1

株価は日々変動しているため、株価の値下がりによって元本割れの可能性があります。
また、投資銘柄を選ぶための情報収集に手間がかかるのもデメリットです。企業業績や業界の動向などについて調べる必要があるため、初心者の方は難しいと感じるかもしれません。


債券の基礎知識

債券は、株式に比べると低リスクで運用できる金融商品として知られており、安定性を重視する人に向いています。*4
ここでは、債券の基本的な仕組みやメリット・デメリットをみていきましょう。


債券とは

債券とは、国や企業などが投資家からお金を借りるために発行する有価証券です。
債券を購入すると、投資家は発行体にお金を貸すことになります。発行体はその見返りとして定期的に利子を支払い、満期になると元本(額面金額)を返済するのが基本的な仕組みです。*5

債券にはさまざまな種類がありますが、発行体でみると以下の3つに分類できます。*6


  • 公共債:国が発行する国債、地方自治体が発行する地方債など
  • 民間債:一般企業が発行する社債など
  • 外国債券:通貨・発行場所・発行体のいずれかが外国である債券

債券は、証券会社や銀行などの金融機関で購入できます。ただし、取扱銘柄は金融機関によって異なります。*7


債券投資のメリット

債券の保有期間中は、あらかじめ決められた利率に基づいて定期的に利子が支払われます。また、満期を迎えたときは元本がそのまま返ってきます。
利率や満期日などの条件があらかじめ決まっているため、利回りの見通しがつきやすく、計画的な運用が可能です。*4


債券投資のデメリット

一方で、債券投資には次のようなリスクがあります。


4

出典)三菱UFJeスマート証券「債券って何?」をもとに筆者作成


債券は満期前でも市場価格で売却可能ですが、その場合は元本割れの可能性があるので注意が必要です。
信用リスクもあるため、発行体の財政状態などを確認のうえ投資する必要があります。*5

外国債券の場合は、為替変動リスクやカントリーリスクがあることも理解しておきましょう。


投資信託の基礎知識

投資信託も、個人が投資できる代表的な金融商品の一つです。投資信託の特徴とメリット・デメリットを確認していきましょう。


投資信託とは

投資信託とは、複数の投資家から集めた資金を一つにまとめて専門家が運用する金融商品です。
株式や債券、不動産(REIT)など、1本の投資信託でさまざまな資産・銘柄に幅広く分散投資を行います。*8

投資家から集めた資金をどのように運用するかは、投資信託ごとに定められた運用方針に基づいて専門家が決定します。*9

投資信託は、証券会社や銀行などの金融機関が取り扱っています。金融機関によっては、インターネットから口座開設や取引が可能です。*10


投資信託のメリット

投資信託の主なメリットは以下のとおりです。


  • 少額から投資できる
  • 運用をプロに任せられる
  • さまざまな資産に分散投資できる

国内外の株や債券、不動産などに自分で投資しようとすると、まとまった資金が必要になります。投資信託を活用すれば、1万円程度の少額から投資が可能です。*8
金融機関によって異なりますが、つみたてなら月1,000円程度から始められる場合もあります。*11

投資対象の選定・売買などの運用をプロに任せられるため、投資の知識や経験に自信がない方でも続けやすいでしょう。
また、さまざまな資産・銘柄に分散投資を行うことで、リスク軽減が期待できるのもメリットです。


投資信託のデメリット

投資信託は次の点に注意が必要です。


  • 元本割れの可能性がある
  • 手数料がかかる

株や債券と同じく、投資信託も元本保証の商品ではありません。投資信託は、投資対象によってリスクが異なります。
たとえば、外国株式や外国債券を含む投資信託は、為替相場の影響で基準価額が変動する可能性もあります。購入する前に、どのようなリスクがあるかを確認しておくことが重要です。*12

投資信託は、購入時や売却時に手数料がかかるファンドもあります。また、保有中は信託報酬(運用管理費用)と呼ばれる費用がかかります。
これらの手数料はファンドによって異なります。 特に信託報酬は、保有期間中は継続してかかるため、複数のファンドを比較して低いものを選ぶとよいでしょう。


投資信託なら初心者でも始めやすい

ここまで株、債券、投資信託についてみてきましたが、初心者の方でも始めやすいのは投資信託です。
少額から購入でき、複数の資産に分散投資ができるため、リスクを抑えながら資産運用をスタートできます。*13

投資信託は、つみたて投資に対応しているのもポイントです。
「毎月1万円」のようにあらかじめつみたての設定を行うと、金融機関が自動的に購入してくれるため、時間や手間がかかりません。毎月一定額のつみたて投資(ドル・コスト平均法)を長く続けることで、一度に購入するよりも平均購入単価を安定させる効果も期待できます。


まとめ

投資信託、株、債券は代表的な金融商品ですが、それぞれに特徴があります。自分で株や債券に投資をしようとすると、比較的まとまった資金が必要です。
また、情報収集などに時間や手間がかかるため、初心者の方にはハードルが高いかもしれません。

まずは投資信託から始めて、投資に慣れてきたら無理のない範囲で株や債券にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
本コラムの内容は、特定の金融商品やサービスを推奨あるいは勧誘を目的とするものではありません。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客さまご自身の判断でお取り組みをお願いいたします。

出典
*1 三菱UFJ銀行「【株式投資の始め方】初心者にもわかりやすくメリット・デメリットを解説!」
*2 三菱UFJモルガン・スタンレー証券「株式投資のはじめ方」
*3 知るぽると「株式投資」
*4 三菱UFJモルガン・スタンレー証券「債券と株式の違いとは?リスクやリターン、銘柄の選び方などをわかりやすく解説」
*5 三菱UFJeスマート証券「債券って何?」
*6 三菱UFJモルガン・スタンレー証券「債券投資のはじめ方」
*7 金融経済教育推進機構「債券ってどこで買えるの?」
*8 三菱UFJ銀行「投資信託ってなに?」
*9 投資信託協会「そもそも投資信託とは?」
*10 三菱UFJ銀行「これから始めようとしている人に!投資信託買い方の基本と注意点!」
*11 三菱UFJ銀行「投資信託って手間はかからないの?」
*12 三菱UFJ銀行「【初心者保存版】投資信託はいくらから買って始められる?」
*13 三菱UFJ銀行「投資信託は初心者でも始めやすいの?」


大西 勝士
おおにし かつし

金融ライター(日本FP協会 AFP認定者)。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事を執筆中。得意領域は投資信託、不動産、税務。

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