株式市場で根強い人気を誇る投資テーマの一つに、「グローバルニッチ」があります。
グローバルニッチ企業とは特定の分野で高い技術力とシェアを持ち、これを強みに世界的な地位を築いている会社のことです。
大企業が参入してこないニッチ(すき間)な分野で高いシェアを握っていることから、価格競争に巻き込まれることが少なく、安定した収益を確保することができています。
ニッチ分野の市場は比較的規模が小さいというイメージがあるかもしれませんが、半導体など成長産業に関連するニッチ市場となると話は変わります。
その市場規模は大きく、そこでトップ企業になれば高成長と好収益が見込めます。
グローバルニッチ企業は一般の知名度こそあまり高くありませんが、投資対象としての魅力は高いといえるでしょう。日本にはそうした企業がさまざまあり、世界から高い評価を得ています。
こうした企業を探すうえで参考になるのが、経済産業省が発表している「グローバルニッチトップ企業100選」です。
これまでに2013年版と2020年版が出ており、2020年版では113社が選ばれています。上場企業も数多く選ばれており、株式市場では経産省のお墨付きを得た企業として、いまなお関心を集めています。
まずはレーザーテック<6920>です。
半導体検査装置のトップメーカーで、半導体市場の成長とともに業績を大きく伸ばしています。
同じく半導体関連のグローバルニッチ企業としては、製造工程で使う材料を手掛ける東京応化工業<4186>や東洋合成工業<4970>、電子基板を製造するイビデン<4062>など。
半導体以外では、中華まんやあんパンの具材を皮で包み込むことができる食品機械を製造するレオン自動機<6272>、自動ドアセンサー大手のオプテックスグループ<6914>眼科用ナイフを手掛けるマニー<7730>などがあります。
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