
1年は早いもので、もうすぐクリスマスがやってきます。
どこで誰と過ごす?どんなプレゼントを贈る?
そろそろ頭を悩ませる時期という人も多いことでしょう。
また、相場も気になるところです。
配偶者・恋人や子ども向けのプレゼントの相場や内容について、様々なアンケート調査の結果をご紹介します。
楽天インサイトが2024年実施した、クリスマスに関する調査があります。
そこから様々な傾向を見てみましょう。
まず、クリスマスは誰と過ごすかについてです。

クリスマスを過ごす相手
出典)楽天インサイト「クリスマスに関する調査」
配偶者や恋人との回答が圧倒的に多くなっています。次いで子ども・孫となっていて、友人というよりは家族や恋人との時間を楽しむ人が多いという結果です。
では、気になるプレゼントの内容や相場について見ていきましょう。
同調査の結果を、ズバリ「贈られる方の意見」からご紹介します。
「金額にはこだわらない」という人もいますので、それを除外したうえでの結果は下のようになっています。

もらうプレゼントに期待する金額
出典)楽天インサイト「クリスマスに関する調査」
さて、いかがでしょうか。
2023年の同調査では「5,000円から10,000円未満」の割合が最も多かったものの、2024年には「10,000円から20,000円」が最も多くなっており、値上がりしている様子がうかがえます。
では贈る側の予算はどうでしょうか。

贈るプレゼントの金額
出典)楽天インサイト「クリスマスに関する調査」
もらう側の感覚と概ね一致しているようです。むしろ「10,000円から20,000円未満」という人の割合が2023年よりも2024年で増えています。純粋に物価高を反映しているという事情もありそうです。
では、パートナーが具体的に欲しいもの、贈りたいものを見ていきましょう。
「まだ決めてない(35.2%)」「なんでもいい(30.2%)」という回答がいずれも最も多くなっていますがそれを除くと、
<贈りたいプレゼント>
<もらいたいプレゼント>
という結果になっています。*1
次に子どもへのプレゼントについて見ていきましょう。
マイナビの調査によると、低学年と高学年で価格帯が異なっているようです。
まず、一番上の子が小学1年から3年生の家庭のクリスマスプレゼントの予算は下のようになっています。

小学校低学年の子どもへのクリスマスプレゼント予算(2023年)
出典)マイナビ子育て「子どものクリスマスプレゼント、みんなの予算はどのくらい? オーバーしたらどうする? 【パパママ調査】」
3,000円から1万円未満までのゾーンで拮抗しています。
こうなると、サンタさんを信じている子もいることでしょうから、事前に何が欲しいのかこっそり聞き出すのが良いのかもしれません。
それが考えていたより高いな、と思った時はお年玉や誕生日のプレゼントで調整するか、何か課題を与えてこなした分を値段に反映させる、そんな誘導のしかたもあるでしょう。
では高学年の子どもについてです。同じくマイナビの調査結果を見てみましょう。

小学校高学年の子どもへのクリスマスプレゼント予算(2023年)
出典)マイナビ子育て「子どものクリスマスプレゼント、みんなの予算はどのくらい? オーバーしたらどうする? 【パパママ調査】」
高学年になると若干差が見られます。「5,000円から7,000円未満」が最も多く全体の34%を占めています。
しかし、少し疑問に思うことはありませんか?
というのは、最近の子どもへのプレゼントはゲーム機やソフトが圧倒的に多いのではないかと筆者は思うからです。上記の予算ではおよそ追いつきそうにありません。
実際この調査によれば、子どもへのクリスマスプレゼントについて「予算オーバーになった」経験のある家庭は約半数にのぼっています。

予算オーバーの経験
出典)マイナビ子育て「子どものクリスマスプレゼント、みんなの予算はどのくらい? オーバーしたらどうする? 【パパママ調査】」
理由はやはりゲーム関係。本体だけで数万円しますから当然です。
こんな場合は、もうサンタさんを信じていないという子どもならば、事前にちゃんと交渉しておくのが良いでしょう。勉強を頑張る、スポーツを頑張る、という交換条件です。
あるいはケーキなどの予算を可能な限り削る、日頃からポイントを貯めておくといった努力もあるようです。
さて、ここで意外なプレゼントについてご紹介しましょう。
冒頭に引用した楽天インサイトの調査結果では、下のような質問も設けられていました。

体験ギフトへの反応
出典) 楽天インサイト「クリスマスに関する調査」
「モノ」ではなく旅行などの「コト」「体験」をプレゼントする、というものです。
上のグラフの右側を見ると、20代では「モノのほうが嬉しい」ようですが、30代以降では「モノよりも嬉しい」割合が多くなっていることがわかります。特に高年齢層になるほどこの傾向は高くなっています。
「モノ」のプレゼントを多く経験し、また、何かきっかけがないとなかなかパートナーと旅に出る機会も減っているという意見もありそうです。歳とともに「消えもの」も悪くないという考え方は強まるのかもしれません。
パートナーと毎年のクリスマスが旅行という習慣を積み重ねていけるのも素敵なことです。
最後に、婚活・恋活中の人のクリスマスに対する意識調査がありますのでご紹介します。結婚相談所を運営する株式会社IBJの調査です。
調査時期は2023年ですが、恋人や気になる人とのデートで行きたい場所は下のようになっています。

婚活・恋活中の人がクリスマスデートで行きたい場所
出典)PR TIMES「【デート代論争】クリスマスのデート代は奢る?割り勘?5割の男性が「全て支払う」と回答!」
そして、近年話題の「デート代論争」についてはどうでしょうか。

婚活・恋活中の人のクリスマスでのデート代
出典)PR TIMES「【デート代論争】クリスマスのデート代は奢る?割り勘?5割の男性が「全て支払う」と回答!」
予算としては男女ともに「3万円以下」が一番多くなっています。その理由について、このような自由回答が得られています。*2
互いに対する気遣いが見られます。
何はともあれ、プレゼントには「もらう喜び」は当然のこと、「贈る喜び」もあります。
贈る側も贈られる側も、互いの喜びを尊重できる日にしたいものです。
本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
出典
*1 楽天インサイト「クリスマスに関する調査」
*2 PR TIMES「【デート代論争】クリスマスのデート代は奢る?割り勘?5割の男性が「全て支払う」と回答!」
