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預金種目とは?普通預金と当座預金の違いは?目的に応じて使い分けよう
預金種目とは?普通預金と当座預金の違いは?目的に応じて使い分けよう

預金種目とは?普通預金と当座預金の違いは?目的に応じて使い分けよう

2024/09/04に公開
提供元:マネフィット

銀行等の金融機関にお金を預ける方法はいくつかあり、ルールの違いにより複数の預金種目に分類されます。

給料の振込にも使われる普通預金は多くの人に利用される預金種目のひとつですが、ほかにも定期預金や当座預金等、さまざまな預金種目が存在します。
それぞれの特徴を把握して目的に応じて使い分けることで、預金のメリットをさらに実感できるでしょう。

本記事では、銀行で扱われる代表的な預金種類の特徴や違いをわかりやすく紹介します。


預金種目は9種類

お金を手にしたら、安全性や利便性等の理由からまず銀行に預ける方が多いでしょう。
普段当たり前のように利用している銀行口座ですが、普通預金や定期預金等ルールに応じていくつかの種類に分けられます。この預金方法の違いが預金種目です。

金融機関で扱われる預金は大きく以下の2種類に分類されます。


  • 預入期間の定めがなく、預金を自由に引出せる流動性預金
  • 預入期間の定めがある定期性預金

流動性預金は預金の出し入れに制約がないため、生活資金の預入に適しています。
一方の定期性預金は、原則として決められた預入期間まで預金を引出せないため、将来の資金づくりに役立ちます。

預金種目には銀行ごとに独自の商品名が名づけられている場合も多く、一見すると預金種目がわかりにくい場合があります。
そのような場合にはまず預入期間の有無から流動性預金か定期性預金かを確認すると、種類を判別するヒントになるでしょう。

また銀行の預金種目には、外貨預金のような預金保険制度の対象外となる預金は含まれません。

これらを踏まえ、銀行の預金科目のうち代表的な9種類を紹介しましょう。


普通預金

普通預金は銀行取引の基本となる預金種目で、いつでも自由に預入や引出しが可能です。

取扱いは1円以上1円単位となっており、給料や年金の自動振込み、公共料金の自動引落し等、生活に関わるお金に幅広く利用されています。
また現金だけではなく、手形や小切手、配当金領収書等も対象となります。

預入期間に定めのある定期性預金とくらべると金利が低めではあるものの、普通預金は毎日のお財布代わりに使える便利な種目です。

さらに、定期性預金と組み合わせた総合口座を開設すると、定期性預金を担保とした自動融資のサービスを受けられます※。

※銀行により条件やサービス内容は異なります。


当座預金

当座預金は、企業や個人事業主等が事業でやりとりする手形や小切手を決済するために使う預金種目です。

「1円以上1円単位での取扱いが可能」「期間の定めがない」「自由に引出せる」といった普通預金との共通点はありますが、臨時金利調整法により無利息と決まっています。
ただし、預金保険制度の保護対象です。

また、当座貸越契約を結ぶと銀行から一定額まで借入れられるようになります。


貯蓄預金

貯蓄預金にあらかじめ定められた残高(基準残高)以上のお金を預けると、普通預金より高い金利がつきます。

銀行によっては、残高が増えるほどより高い利率が設定される商品もあり、給料の振込みに合わせて普通預金からお金を移すなどすれば、効率よくお金を増やせる可能性があります。

普通預金からのお金の移動には、毎月の指定日に指定金額を移せるスウィングサービスが便利です。
ただし、利用の都度手数料がかかる場合もあります。

お金の出し入れは普通預金と同じく自由ですが、貯蓄預金は自動受け取りや自動支払い等のサービスには利用できないため注意が必要です。


納税準備預金

納税準備預金は、国税や地方税等の納税資金を預けるときに利用される預金種目です。
1円以上1円単位の預入が可能で、銀行等の取扱い金融機関でほかの預金とは区別して管理されます。

普通預金よりも高めの利率が設定される場合が多く、発生した利息が非課税になるなどのメリットがありますが、引出しは納税時に限定されます。

納税資金のための預金種目であるため、納税以外の目的で引出したお金の利息は課税対象になる点には注意しましょう。


通知預金

短期間、まとまった資金を銀行に預ける場合には通知預金を選ぶと、普通預金よりも有利な金利が適用される可能性があります。
金利は変動金利で、銀行ごとに設定が異なります。

預入の最低金額は、数万円前後が一般的です。

短期の資産運用として利用できる通知預金ですが、預入から最低7日間の据置期間が必要です。
また、原則として中途引出しには対応していないため、解約による一括の払い戻しとなります。解約にあたっては最低2日前までに通知しなければなりません。

銀行によっては据置期間が一ヶ月を超える通知預金もあり、一般的には据置期間が長いほど金利の優遇を受けられます。


定期預金

定期預金はあらかじめ預入期間が決められた預金種目です。
満期までお金を預ける前提で、有利な金利が適用されます。

商品によって「固定金利タイプ」と「変動金利タイプ」がありますが、いずれも普通預金より利率が高めなのが特徴です。
今は低金利が続いているため大きな収益は見込めませんが、安全性を優先した資産運用法として利用できます。

預入期間は1ヶ月、1年、3年、10年等さまざまで、ご自身で選択可能です。
一般的に、預入金額が300万円未満の定期預金は「スーパー定期」、300万円以上の定期預金は「スーパー定期300」と呼ばれます。


積立定期預金

積立定期預金は、毎月の決まった日に普通預金からの自動振替で積み立てながらお金を貯める預金種目です。
自動振替だけでなく、ATM等からの追加積み立ても可能です。

積立定期預金の預入期間は積立期間と据置期間を合わせたもので、積立期間を終えたあとに一定期間据え置き、据置期間を経過すると満期になります。
また、なかには契約期間を定めないものもあります。預入期間や最低預入金額は銀行ごとにさまざまです。

定期預金との違いは、一度に預けるか少額ずつ積み立てて預けるかという点にあります。
積立定期預金は定期預金のように解約しなくても、預金の一部を引出せるのが一般的です。


財形預金

財形預金は、給料やボーナスから天引きして、会社員の資産形成や住宅取得等をサポートする預金種目です。
会社が運用先期間を決定し、会社経由で申込むのが一般的です。

目的に応じて、財産形成預金・財形住宅預金・財形年金預金の3種類に分かれます。

財形預金にかかる利子は、財形住宅預金と財形年金預金で合わせて元本550万円まで、財形年金貯蓄のうち生損保保険料や共済掛金にかかるものは累計385万円まで利子等が非課税になります。
また財形年金貯蓄は、退職後も年金の支払いが終わるまでは非課税が適用されます。

ただし、住宅や年金の目的以外での払い出しは課税対象となるので注意しましょう。


別段預金

当座預金と同じく、企業や個人事業主等の決済用として使われる預金種目が別段預金です。
一般的な銀行預金とは異なり、事業の取引等で発生した振込用資金等を一時的に保管することを目的に利用されます。

必要に応じて普通口座と同時に別段口座も開設する銀行も多く、利率は普通預金に準じている、あるいは無利息である場合が一般的です。


普通預金と定期預金をまとめて管理できる「総合口座」

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多くの銀行では、日常使いに便利な普通預金と貯蓄に適した定期預金等をセットにした「総合口座」を提供しています。

使う・受け取る・支払うなどの便利な預金機能をまとめた銀行口座で、家計やライフプランに合わせて、預金種目の効率的な活用が可能です。

総合口座では通常、普通預金が残高不足のときに定期預金を担保に自動的にお金を貸し付けてくれる自動融資を受けられます。
自動融資は定期預金を担保とした当座貸越機能で、公共料金の自動支払い等の引き落しエラーを防ぐのに役立ちます。

ほかにも、投資信託や外貨預金、債券等「貯める・増やす」を目的とした運用商品がセットになった総合口座も存在します。


マネフィットで総合口座に「貯める・増やす」をプラス

銀行の総合口座に「貯める・増やす」機能を追加するなら、三菱UFJ信託銀行が提供する金銭信託サービス「マネフィット」がおすすめです※。

「マネフィット」で販売される金銭信託は、普通預金等に適用される預金保証制度の対象ではなく、元本保証はありません。
しかし、投資信託や株式のように日々の値動きに翻弄されることなく、為替の変動も受けないため、安全性や安定性に配慮しながらの運用が可能です。

信託期間は3ヶ月から、お申込金額は10万円から1円単位で、24時間いつでもスマホから投資商品を購入できます。
スマホ一台で簡単にはじめることができるのがポイントで、ネットショッピングのように手軽に投資商品を購入することができます。また、申込手数料は無料とあって、従来の投資商品より検討しやすいのも魅力です。

三菱UFJ銀行インターネットバンキング(三菱UFJダイレクト)をご利用中なら、すべての商品で口座振替にも対応しており、手続きにかかる負担をさらに軽減できます。

現在募集中の商品は公式サイトにて公開しており、アカウント登録なしで閲覧可能です。資産形成をお考えの方は、チェックしてみてはいかがでしょうか。

マネフィットについてくわしくはこちら

※預金ではありません。元本および利益の保証はなく、預金保険および投資者保護基金の対象ではありません。


まとめ

6

銀行で扱われる預金種目には、耳慣れた普通預金や定期預金等のほかにも、さまざまな種類があります。
預金種目ごとに流動性や金利等に違いがあるため、目的に応じて使い分けると効率よくお金を預けられます。

また、銀行で口座を開設しているなら、日常生活に役立つ機能がセットされた総合口座を開設しておくと便利です。
最近の総合口座には、「貯める・増やす」の機能を充実できるサービスも増えています。

「貯める・増やす」が気になっている方におすすめなのが、三菱UFJ信託銀行の提供する金銭信託サービス「マネフィット」です。
「投資はしたいけどより安全性を重視したい」「無理のない金額や期間から始めたい」、マネフィットならそんなさまざまな要望を叶えられます。



新井 智美
あらい ともみ

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用等、上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。
現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績 は2,500本を超える。

資格情報: CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員
HP:https://marron-financial.com/

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