logo
Money Canvas(マネーキャンバス)
back icon
clear
back icon
単元未満株とは?1株からの少額投資を始めてみよう!
単元未満株とは?1株からの少額投資を始めてみよう!

単元未満株とは?1株からの少額投資を始めてみよう!

2022/06/24に公開
提供元:みんかぶマガジン

一万円で有名大企業の株主になれる?単元未満株とは

株式投資を始めるためには最低でも数十万円、ときには100万円以上の自己資金が無いと始められないのでは…と考えていませんか?
たしかに、一般的な株取引では1単元(=100株単位)での売買になるので、ある程度まとまった金額が必要になります。

たとえば、トヨタ自動車の株価が9500円だった場合、100株単位での取引だと最低でも95万円が必要になります。

しかし、証券会社によっては1株から取引をすることが可能です。このように、1株や10株など、100株より少ない単位で取引できる株のことを「単元未満株」と呼びます。

1株から購入できる場合、先ほど例に挙げたトヨタ自動車の株を9500円から買うことができます。1万円以下で株を買うことができるので、少額投資にぴったりですね。


単元未満株のメリット

少額投資に最適

単元未満株は普通の株取引の100分の1の金額から取引できるので、投資に使える資金が少なくても始められます。新しく副業を始めたいサラリーマンの方だけでなく、余剰金で投資を始めたい主婦/主夫の方や学生さんにもおすすめです。
大金を使わずとも株取引を経験できるので「株を実際の取引を通じて勉強したいけど、お金が減るリスクはなるべく避けたい」という場合にも最適です。

金額の単位が小さいのでNISAの非課税枠ギリギリまで使うことができるつみたてNISAは投資信託が投資対象となっているため、株を購入することはできませんが、NISAで株を購入することは可能です。

NISAでは年間120万円まで非課税で運用することができます。できれば非課税枠いっぱいまで使ってお得に投資をしたいところですが、100株単位で取引していると、非課税枠が少し余ってしまうこともあると思います。

そんな時は単元未満株を活用しましょう。単元未満株は1株や10株などの細かい単位で株を買うことができるため、非課税枠を最大限に使って効率よく投資をすることが可能です。

NISAの非課税枠が数千円~数万円余っている方は、残りの非課税枠を使って単元未満株を購入することを検討してみてはいかがでしょうか?


分散投資がしやすい

リスクに備えて投資先を分散する場合でも、100株での取引よりも少額で分散投資をすることができます。少ない金額で株を買えるので、興味はあるけど手が出せなかった銘柄にも挑戦しやすくなりますね。

例えばA社(株価500円)・B社(1000円)・C社(1500円)の3社に分散投資を行う場合、100株単位だと全部で30万円の資金が必要になりますが、単元未満株で1株ずつ買った場合はたったの3000円しかかかりません。自分に合った銘柄が見つかった・資金に余裕ができた等の理由で買い足しをする際も1株単位で買い足すことができるので、分散投資でも無理のない運用が可能です。


積立投資がしやすい

1株から取引できるので、短期的な相場の値動きを気にせずに積立投資をする場合にも便利です。

特に初心者の方にとっては株価の動きを正確に予測することは難しいので、購入するタイミングに悩んでしまうという方も多いかもしれません。

そんな方は積立投資をすることで、タイミングに迷うことなく投資をすることができます。積立投資とは毎月一定の金額を投資していく方法です。

例えば、株価が1000円の銘柄を積立する場合、100株単位で購入すると毎月10万円、年間で120万円が必要になってしまいますが、単元未満株で1株ずつ購入すれば、毎月1000円、年間でも1万2千円程度の少額で積立投資をすることができます。


単元未満株のデメリット

リアルタイムでの取引ができない

単元未満株は基本的に始値や終値でしか取引できません。そのため、買いたいときに買えない、売りたい時に売れない、という場合があります。

短期的な取引ほど、売買のタイミングが重要になるため、頻繁に売り買いを繰り返す方には向いていないといえます。

しかし、中長期的な期間で投資を行う方にはとっては、大きなデメリットではないといえるでしょう。

※ 証券会社によってはリアルタイムの取引に対応したサービスもあります。


株主総会に出席できない

株主総会は議決権を持つ株主だけが参加できますが、議決権を持つためには以下の条件をクリアしている必要があります。

  • 権利確定日に株を保有していること
  • 1単元(100株)以上の株を保有していること
100株未満の株主には議決権がないため、株主総会には出席できません。


銘柄・証券会社が限られている

通常の株取引は、証券取引所での取引を証券会社が取り次いでいるだけなので、手数料の違いはありますが、どの証券会社を選んでも同様に取引を行うことができます。

しかし、単元未満株は証券会社が独自に展開しているサービスで、実際には受けた単元未満株の注文をまとめた上で相対取引を行っています。

また、銘柄も証券会社によって選定されたものしか扱っていないので、メジャーな銘柄しか取扱がないことも多いです。自分の気になる銘柄は単元未満株の扱いが無かった、ということもあり得ます。

単元未満株を始める際は、取引を行う証券会社が単元未満株や、自分の買いたい銘柄を取り扱っているか確認するようにしましょう。


取引手数料が割高になる

単元未満株株に限らず、少額投資全般に言えることなのですが、手数料が割高になる傾向があります。

単元未満株の手数料の相場としては約定代金の0.5%、取引金額が1万円だと仮定すると50円です。しかし、最低手数料を設定している証券会社も多いです。通常の100株単位の取引でも手数料が数百円だということを考えると、単元未満株の手数料は割高であると言えるでしょう。

手数料は証券会社によっても異なるので、自分に合った証券会社を見つけましょう。


単元未満株でも株主優待が受けられる!?

基本的には100株以上株を保有していることが株主優待を受けられる条件となっているため、単元未満株では株主優待を受けられません。

しかし、株主優待を実施している企業の中には1株からでも株主優待がもらえるものがあります。その場合、購入した単元未満株が自分名義になる証券会社でなければ株主優待はもらえないので注意してください。


まとめ

今回は単元未満株の特徴やメリット/デメリット、通常の株取引との違いを紹介しました。

単元未満株は少額から始められるため、株の勉強や、投資に興味がある主婦や学生の方にもおすすめです。配当金や株主優待がもらえるものもあるので、自分に合った銘柄を見つけてみてくださいね。

関連コラム
もっとみる >
Loading...
scroll-back-btn