書店やネットで話題の2023年ベストセラー本、「頭のいい人が話す前に考えていること(ダイヤモンド社)」の著者であり、ティネクト(株)およびワークワンダース(株)の経営者としてコンサルティング業務やWebメディアの運営支援、記事の執筆等多岐にわたり活動する安達裕哉氏。
キャリアにまつわる話、執筆本の話、「お金」に関する話など幅広いテーマで、Money Canvas編集部がインタビューしました。
新卒でデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社し、最初は環境報告書やISO14001などの業務に従事。
その後、品質マネジメントコンサルティングの人員不足から、「うちに来てほしい」と希望され、部署を異動しそこで経営コンサルティング業務のキャリアをスタートさせました。
最初は大企業・中堅企業向けコンサルを担当していましたが、その後6・7年目に中小企業専門の部署が立ち上がり、設立メンバーとして参加し、そこで出てきた課題が中小企業の人材育成です。
中小企業向けのコンサルティングは「教育研修から」という企業が多く、研修ビジネスの実績が伸びていきました。
当時36歳くらいでしたが、やってみたところ意外と会社経営はそこまでハードルが高くないと思い、2013年に独立しました。
チャットGPTや生成AIが登場し、その有用性に対して興味を持ち、去年の7月に、もう一社、生成AIの会社を立ち上げました。
従来のチャットボットは、人が作成したシナリオやFAQから答えを探して見つけることしかできませんでした。
しかし、今は社内にあるデータを取り込むことでさまざまなパターンに応じて自動的に回答ができるように進化したんです。これにより利用シーンが大幅に増えました。
かなりレベルが上がっているのと、日本は人口が減少しているので、人に任せるのではとても追いつかないことを考慮すると、今後ますますニーズがふえるでしょう。
元々自社のメディアで記事を書いて、SNSで拡散をしてきました。
その内容がたまたま著名なコピーライターさんの目に留まり、その方から本の編集者さんを紹介してもらいました。それが昨年出版した「頭のいい人が話す前に考えていること(ダイヤモンド社)」の誕生背景です。
この内容であれば本にしてまとめると良い、と後押しされ、企画となりました。
色んなメディアに取り上げてもらいましたが、一番意外な反響は、40年ぶりくらいに小学校の友人からFacebook経由で連絡がきたことですね。驚きましたが、とてもうれしかったです。思わず声が出ちゃいました。
お金の話って学校でほとんど教わらないですよね。小学生のときに八百屋の買い物で練習するくらい。それから社会に放り込まれ、自分でなんとかしろというのは、大変だなとおもいます。
社会に出て突然「稼げ」「増やせ」と言われても、教えてもらってないし難しいことですよね。だから大人になってお金の知識を身に着けるために勉強しなくちゃいけない。
そしてこのテーマについては自主的でないと情報が入ってこないんですよね。
友達や仕事仲間ともあまりお金の話はしませんよね。ですので勉強し辛い分野だな、と。
その割に大切で、人生と切り離せないことなので、みんな悩むとおもいます。
「資産運用」という言葉が意味を持つのは30代以降だとおもいます。
20代は貯蓄っていうより浪費が多いですよね。
30歳を超えると、たとえばボーナスでも手元に余裕ができて、そうなってからが資産運用の始まりかなと。
ものを買うことにあまり執着がないです。
車も、家も・・・洋服も高いブランド品は必要ではないですし。
たまに家族で旅行や、趣味の登山や釣り・ゲームなどありますが、どれもそこまでお金はかからないですね(笑)
それより時間のほうが貴重だと考えています。預金していても金利が付かないですし、もったいないと考えていました。
・・・と今回はここまで。
こちらの記事では、安達氏がどんな運用をしているのか、家計管理の必要性について深堀りして聞いていますので、合わせてチェックしてみてください!