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【PR】認知症患者が増加している理由とは?予防のカギは人生を楽しむこと?
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【PR】認知症患者が増加している理由とは?予防のカギは人生を楽しむこと?

2022/10/03・提供元:三菱UFJ銀行

身近に認知症に悩んでいる人がいる方も多いのではないでしょうか。

日本の総人口に占める高齢者は年々増えており、それとともに認知症患者も増加が続いています。

認知症は加齢とともに発症しやすく、日常生活にも支障が出るため、決して他人事ではありません。

認知症患者が増加している背景にはどのような理由があり、どんなことに気をつけて向き合っていけばよいのか考えていきましょう。



認知症とは

認知症は、脳の病気や障害などさまざまな原因により、認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出てくる状態のことです。

最も多い認知症の類型はアルツハイマー型認知症です。脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程で起こり、認知症のおよそ68%(*)を占めています。

認知症になるとさまざまな症状が見られるようになりますが、一般的にどのような症状が発生するのでしょうか。


(*)参考:厚生労働省「認知症施策の総合的な推進(参考資料)」(令和元年6月20日)


認知症の症状

認知症の症状は2つに大別され、「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」があります。

一般的には最初に中核症状が現れ、人により程度はあるものの、行動・心理症状が見られるようになります。


中核症状

中核症状とは、脳の細胞が死んでいくことで起こる症状で、周囲で起こっていることや現実を正しく認識できなくなります。

【症状例】

  • もの忘れ(記憶障害)
  • 場所や時間がわからなくなる
  • 理解力や判断力が低下する
  • 家事や仕事など身の回りのことができなくなる

このような症状の中には、認知症でなくとも起こりそうなものもあります。例えば、年齢を重ねれば誰でも、思い出したいことをすぐに思い出せなくなります。

しかし、認知症の症状は、加齢による「もの忘れ」とは違います。体験したことの記憶が抜け落ちていたり、もの忘れの自覚がなかったりする点が特徴的です。

そのほかにも、日付や曜日がわからなくなる、預貯金の出し入れができなくなる、季節に合った服装を選べなくなる、などの症状があります。


行動・心理症状(BPSD)

行動・心理症状(BPSD)とは、その人の性格、人間関係、周囲の環境などさまざまな要因が絡み合い起こる心理面・行動面での症状です。

【症状例】

  • ひとりになると寂しがったり怖がったりする
  • 趣味やテレビ番組に興味がなくなる
  • 怒りっぽくなり、些細なことで腹を立てる
  • 誰かに自分のものを盗まれたと疑う

行動・心理症状の要因はさまざまであるため、人によって現れ方が違います。幻覚や妄想を伴う場合もあり、介助者にも負担がかかりやすい症状です。

本人も不安を覚え、症状が悪化する場合もあるため、その人の視点や立場に立った対応が必要とされています。


認知症かなと思ったら?

認知症は、根本的な治療が困難な場合と治療可能な場合があります。根本的な治療が難しい場合でも、薬で認知症の進行を遅らせたり、症状を改善できたりする可能性もあります。

適切な治療を受けるには、医師などの専門家に相談することが大切なため、認知症かもしれないと思ったら、まずは医療機関を受診しましょう。


認知症患者はなぜ増加している?

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認知症を発症する最大の要因は加齢とされており、高齢化とともに認知症患者は増加しています。

日本は「超高齢社会」と呼ばれるほど高齢化が進んでおり、今後も認知症患者の増加が予測されています。


日本は「超高齢社会」

高齢化には段階があり、65歳以上が占める割合によって、次のように分けられます。

  • 7%超:高齢化社会
  • 14%超:高齢社会
  • 21%超:超高齢社会

2020年時点(*)で高齢化率が28.8%に達しているため、日本は現在、超高齢社会となっています。


(*)参考:内閣府「1 高齢化の現状と将来像」


認知症患者は高齢者の約5人に1人まで増加する

日本の総人口が減少するなかでも高齢化率は増加を続け、2050年には高齢化率が37.7%になると予測(*1)されています。

それに伴い、認知症患者は、2020年は約600万人で高齢者の約7人に1人の割合だったのが、5年後の2025年には約700万人で高齢者の約5人に1人の割合になると推計(*2)されています。


(*1)参考:内閣府「高齢化の推移と将来推計」

(*2)参考:内閣府「65歳以上の認知症患者の推定者と推定有病率」


つまり、高齢化の進む日本において、認知症は決して他人事ではありません。


認知症は健康寿命に大きな関わりがある

認知症は健康寿命とも大きな関わりがあります。

健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。平均寿命との差があるほど、健康的で自分らしい生活が送れない期間が長いことを意味します。


健康寿命は平均寿命より約10年短い

健康寿命は、男女ともに平均寿命より10年前後短いことがわかっています。

平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳に対し、健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳です。その差は男性8.73年、女性12.06年(*)もあります。

健康寿命は少しずつ延びてはいますが、平均寿命も延びているため、その差はほとんど縮まっていません。

平均寿命との差が縮まなければ、医療費や介護費の負担が増え、家計にも影響が及びます。


(*)参考:厚生労働省「第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料」


認知症は要介護や要支援の原因として最も多い

65歳以上の要介護や要支援の原因として、認知症が18.1%と最も多く占めています。

男性だけで見た場合、認知症は脳血管疾患の次に多く、14.4%です。女性の場合は19.9%(*)もあり、主な原因の中では突出しています。

こうした結果からも、認知症は健康寿命に関わりの深い疾患です。

要介護や要支援になった場合、介助者である家族などの負担が増す可能性もあります。いつまでも元気に過ごすためには、健康寿命を延ばすことが重要です。


(*)参考:内閣府「令和3年版高齢社会白書(全体版)」


認知症の予防には良好な生活習慣や社会とのつながりが大切

アルツハイマー型などの主な認知症には、根本的な治療方法がありません。そのため、早期発見・早期治療に加え、認知症を予防することが大切とされています。

ここでいう予防とは、認知症になるのを遅らせたり、認知症になっても進行を緩やかにしたりするという意味です。

効果的な予防方法は研究が進められているところですが、運動習慣や余暇活動によって、認知症の発症率低下や認知機能の改善効果が報告されています。

WHO(世界保健機関)の指針でも、よくない生活習慣や社会的孤立、知的活動の低下などが関連性を指摘されており、さまざまなアプローチにより、認知症予防が可能であることが示されています。

このため、適度な運動や良好な生活習慣、余暇活動などを通じた社会とのつながりが認知症予防に重要です。

つまり、自分らしい生活をより長く送るためには、健康的に人生を楽しむことが必要だと言えるでしょう。


認知症予防の意識を持ち過ごすことが大切

認知症は加齢とともに発症しやすくなり、歳をとるほど身近な病気になります。2025年には65歳以上の5人に1人が認知症になると予測されており、他人事ではありません。

健康寿命との関連も強いため、いつまでも元気に過ごすために、予防の意識を持ちましょう。そのためには、健康的に人生を楽しむことも大切です。

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【監修者】

國村 功志(くにむら こうじ)

監修者保有資格:日本ファイナンシャル・プランナーズ協会認定 CFP®認定者、日本証券業協会 一種外務員資格


【執筆】三菱UFJ銀行


※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。

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