
固定費とは毎月、定期的にかかる費用です。その固定費を削減すれば、毎月の支出を継続的に減らせるため、固定費の見直しは家計改善のための大切な取り組みです。
本コラムでは、それぞれの固定費について見直しのポイントをわかりやすく解説します。
また、固定費の支払い方法や、家計簿アプリを活用した管理方法もあわせてご紹介します。
支出には固定費と変動費があります。*1
固定費は、家賃やスマホ代など、毎月発生する一定額の費用です。家族構成や生活スタイルによって異なりますが、以下のような項目が一般的です。*2
表1 一般的な固定費
出典)三菱UFJニコス「固定費を節約する方法は?家計の見直しポイントを解説」
固定費は毎月発生するものなので、一度見直すと毎月安定して支出を削減することができ、年間で考えれば大きな金額を節約できます。
そのため、固定費の見直しは家計改善にとって非常に有益なのです。
固定費は口座引き落としなどで自動的に引かれていることが多いため、一度手続きするとそのまま放置しがちです。*3
見直しすることで効果が見込まれる固定費についてみていきましょう。
固定費の中で大きな割合を占めるのが住居費です。*4
一般的に家賃は手取りの2~3割におさめるのが理想とされますが、給与の手取りによっても、負担の大きさが違います。
1度契約すると、同じ金額を支払い続ける必要があるだけに、家計のバランスを見て、入居前に慎重に決めることが大切ですが、入居後に負担が重たく感じられたら、更新時期が来る前に引っ越しを検討しましょう。
家賃は多くの要素によって決められています。*5
希望する額におさめるためには、駅からの距離や築年数、階数、構造、間取りや広さなど、さまざまな要素のうち、「これだけは譲れない」という条件を絞り込み、優先順位をつけておくのが賢明です。
分譲マンションや持ち家で住宅ローンを支払っている場合は、ローンの借り換えによって節約できる可能性があります。低金利のネット銀行も含め、見積もりを取って比較検討してみるのもひとつの方法でしょう。*2
次にチェックしたいのが保険料です。*4
公的保険で保障(補償)される額を知り、ムダな保険に入っていないか確認することで支払保険料を減らせる可能性があります。
次のどれかに当てはまる場合には、必要のない保障(補償)や特約を契約している可能性がありますので、見直しが必要かもしれません。*3
引っ越しや結婚、家族の増減などライフスタイルの変化に合わせて、その都度保険の契約内容を見直すことも必要でしょう。*2
保障(補償)内容によっては保険料が高くなることもありますが、契約したままの内容が現在の条件にあてはまらなければ、いざというときに十分な保障(補償)が受けられないことにもなりかねません。
保険料が無駄な支払いにならないよう、内容を見直してみましょう。
スマートフォンは、現在契約中のキャリアのまま、より低額のプランに切り替えるだけでも料金を安くできます。*4
格安スマホ(格安SIM)に変更すれば、料金を大幅に削減することができます。
また、携帯電話料金と一緒に支払うことが多い、ゲームアプリや動画配信サービスなどのサブスクリプションサービスは、使っていないものを定期的に整理すれば、節約につながります。 携帯電話を乗り換えた際に、期間限定で無料になるアプリが入っていることもありますので、使っていないアプリやサービスがないかを確認しましょう。*2
電気料金は契約アンペア数に応じて基本料金が決まるため、契約アンペア数を下げるだけで料金を安くすることができます。*4
料金プランを見直すことが節約につながることがあります。*2
電力やガスの自由化に伴い、セットで契約すると割引を受けられたり、ポイント還元を受けられたりするサービスもありますので、確認してみましょう。
また、現在は省エネ家電や節水家電などの優れた商品が多く販売されています。*6
たとえば10年前の製品と比べて、エアコンの場合は電気代が年間約3,000円、冷蔵庫の場合は年間約6,000円安くなります。
家電を買い換える際には、価格だけでなく、省エネラベルや節水の実験結果なども確認しましょう。*2
自動車を所有していると、駐車場代、車検代、保険料、車税、ガソリン代などの維持費がかかります。*3
年間の維持費を1か月あたりで割り戻すと2~5万円になることもあります。
乗用車を軽自動車にしたり、燃費のいい車種に乗り換えることで維持費を軽減する方法もあります。
公共の交通機関が発達している地域では、利用状況によっては車を手放し、公共交通機関を利用した方が割安になるケースもありますので、検討してみましょう。
固定費を見直して節約したいときは、支払方法を検討することも大切です。
また、固定費の管理をサポートするアプリもあります。
その一例をみていきましょう。
固定費を見直して節約したいときは、支払方法もあわせて確認してみましょう。
固定費の支払い方法には、銀行口座からの引き落としや振り込み、クレジットカード払いなどがあります。*2
固定費をクレジットカード払いにすると、多くのメリットがあります。
まず、支払金額に応じてポイントがたまります。毎月必ずかかる固定費をカード払いにしておけば、無理なくポイントをためることができます。
たまったポイントは、さまざまな用途に使えますので、さらに節約することが可能です。
また、固定費は支払日がそれぞれ異なるため、振り込みや支払いの手間がかかりがちですが、クレジットカード払いにしておけば自動で引き落とされるため、支払い忘れを防ぐことができます。
固定費の管理に家計簿アプリを活用することもできます。*7
たとえばMoney Canvasには、家計管理に役立つ家計簿機能が搭載されています。
「家計簿」機能を選択すると、月ごとの収支グラフや時系列での収支明細一覧が表示されます。
「内訳」には、カテゴリごとの支出の合計金額が表示されますので、「内訳」を見れば、どのカテゴリにどれだけのお金を使っているかを視覚的に確認できます。
この機能によって固定費を把握すれば、固定費の見直しが容易になりますし、固定費を見直した後の効果も簡単に確認することができるため、固定費の管理に役立ちます。
固定費の見直しは、一度行うだけで節約効果が続く、家計改善の基本です。
住居費や保険料、通信費などを丁寧に確認し、支払い方法や管理方法を工夫することで、無理なく支出を抑えることができます。
まずは現状を把握し、できるところから少しずつ見直してみてはいかがでしょうか。
本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
出典
*1 政府広報オンライン「お金の勉強をしませんか?社会人として知っておきたいお金の話」
*2 三菱UFJニコス「固定費を節約する方法は?家計の見直しポイントを解説」
*3 東京証券取引所 東証マネ部!「固定費の削減効果はずっと続く!コロナ破綻を防ぐ固定費の見直し10のポイント」
*4 金融広報中央委員会 知るぽると「初めての1人暮らし、賢いお金の管理術 出ていくお金を減らすには、固定費の見直しが最優先」
*5 三菱UFJニコス「家賃は収入の何割が目安?給料やライフスタイルに沿った物件の選び方」
*6 環境庁「省エネ家電って何?」
*7 Money Canvas「使い方紹介コラム「家計簿」」(2025年2月19日)
