引っ越して住所が変わったら、銀行口座の住所変更を行う必要があります。速やかに手続きをしないと、重要な郵便物が届かないなどのトラブルが生じ得るので要注意です。
本記事では、銀行口座の住所変更について詳しく解説します。
引っ越して住所が変わると、さまざまなサービスについて名義変更の手続きを行う必要があります。電気・ガス・水道や携帯電話などのほか、銀行口座についても名義変更が必要です。
銀行口座の名義変更は簡単な手続きで済むので、住所が変わったら速やかに行いましょう。
銀行口座の住所変更をしなくても、口座自体を使い続けることはできます。しかし、銀行からの重要な郵便物が現住所に届かない可能性がある点に注意が必要です。
郵便局に転居届を提出していれば、届出日から1年間は、転居前の住所宛の郵便物が転居後の住所へ転送されます。*1
転居届は何度でも更新できますが、更新を忘れると、再び転居前の住所へ郵便物が送付されるようになります。銀行口座の名義変更が済んでいないと、転居前の住所へ銀行の郵便物が送られてしまいます。
転居前の住所に別の人が住んでいる場合は、その人に自分宛の郵便物を見られてしまうかもしれません。
個人情報や、銀行口座に関する詳細な情報が記載されている郵便物が他人に見られることは、情報セキュリティの観点から大いに問題があります。
また、銀行は口座保有者に対して「転送不要」の郵便物を送付するケースがあります。
転送不要と記載された郵便物は、 宛先の住所に名宛人が住んでいなければ、転居届を提出していても転送されずに銀行へ戻されてしまいます。
場合によっては、届け出ている住所に住んでいないことを銀行側に怪しまれ、取引を制限されるなどの事態になりかねません。
このようなトラブルを防ぐためにも、住所が変わったら速やかに銀行口座の住所変更の手続きを行いましょう。
銀行口座の住所変更の手続きは、それほど難しいものではありません。特にインターネットバンキングやアプリを利用すると、スムーズに住所変更を行うことができます。
三菱UFJ銀行を例に、銀行口座の住所変更手続きの流れを解説します。*2
銀行口座の住所変更を行う際には、個人番号確認書類と、変更後の住所を確認できる本人確認書類が必要になります。三菱UFJ銀行では、以下の本人確認書類を受け付けています。
銀行窓口で手続きを行う場合は、通帳またはキャッシュカードと届印(印鑑レス口座を除く)も持参する必要があります。
三菱UFJダイレクトを利用している場合は、 インターネットバンキングによって住所変更を行うことができます。
インターネットバンキングによる住所変更の手順は以下のとおりです。
スマートフォンに「かんたん手続アプリ」をインストールすれば、三菱UFJダイレクトを利用していなくても、インターネット上で住所変更をすることができます。
「かんたん手続アプリ」による住所変更の手順は以下のとおりです。
「AIRPOST」は、複数の金融機関等の住所変更手続きを一括で行うことができるサービスです。
「AIRPOST」による住所変更の手順は以下のとおりです。
三菱UFJ銀行では、各支店の窓口で住所変更の手続きを受け付けています。
原則としてどの支店でも手続きができますが、 以下のいずれかの取引がある人は、取引店に来店する必要があります。
住所変更手続きの予約は不要で、順番に案内されます。窓口で通帳・届印・個人番号確認書類・本人確認書類を提出すれば、1週間程度で住所変更が完了します。
引っ越しによって住所が変わったら、重要な郵便物が他人に見られてしまうことを防ぐため、速やかに銀行口座の住所変更の手続きを行いましょう。
銀行口座の住所変更は、インターネットバンキングやアプリを活用すれば、短時間でスムーズに行うことができます。
住所変更手続きの詳細は各銀行のウェブサイトなどで案内されているので、忙しい人も時間を見つけて早めに手続きを行ってください。
本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
出典
*1 郵便局「転居・転送サービス」
*2 三菱UFJ銀行「住所・電話番号変更」
*3 三菱UFJ銀行「インターネットで住所・電話番号変更」
*4 三菱UFJ銀行「スマートフォンアプリ「かんたん手続アプリ」住所・電話番号の変更」
*5 三菱UFJ銀行「AIRPOSTご利用ガイド」
*6 三菱UFJ銀行「窓口で住所・電話番号変更」