銀行ではさまざまな種類のローンを取り扱っており、個人でもお金を借りられます。急にまとまったお金が必要になった場合、銀行のローンを利用すれば、必要な資金を準備できるでしょう。
本コラムでは、銀行でお金を借りたことがない方向けに、個人向けローン商品の種類や手続きの流れ、利用時の注意点などを解説します。
ローンとは、銀行などの金融機関からお金を借りて返済していくことです。まずは、ローンの基本的な仕組みについて確認していきましょう。
ローンでは、「利息」と「金利」の違いを理解することが重要です。*1
ローンを利用すると、借入金額(元金)に利息を上乗せして返済する必要があります。利息は借入金額と金利、借入期間に応じて計算できます。計算式は以下のとおりです。*2
利息=借入金額×金利(年利)×借入期間
<例:年10%の金利で1万円を借り、1年後に返済する場合>
金利の低いローンほど利息が少なくなり、返済負担を抑えることが可能です。
ローンの返済方法は、主に「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類です。
元利均等返済は毎月一定額を返済するため、家計管理がしやすいのがメリットです。ただし、当初は返済額に占める元金の割合が少なく、返済が進むにつれて徐々に増加していくため、返済総額は元金均等返済よりも多くなります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、自分に合った返済方法を選択しましょう。
担保とは、お金を借りた人が銀行に差し入れる資産です。
万が一返済できなくなった場合、銀行は担保を売却して貸したお金の回収に充てます。
ローンには、担保が必要な「有担保ローン」と、担保不要でお金を借りられる「無担保ローン」の2種類があります。
有担保ローンは審査に時間がかかりますが、比較的低金利で長期間借りられます。無担保ローンは審査スピードが早く、急な出費に対応しやすいのが特徴です。ただし、有担保ローンより金利は高い傾向にあります。
銀行ではさまざまなローンを取り扱っており、商品によって金利や資金の使い道などが異なります。ここでは、銀行の主な個人向けローン商品の種類と特徴を紹介します。
住宅ローンとは、住宅を取得する際に利用できるローンです。*3
個人が利用できる代表的なローンといえます。
家を買うには物件価格だけでなく、売買契約にかかる費用や税金、保険料などの諸費用も必要です。一般的には物件価格の一部を頭金として支払い、残りは住宅ローンを借りて資金を準備します。
住宅ローン金利は、変動型と固定型があります。通常、変動型は半年ごとに適用金利が見直されます。固定型は10年、全期間など決まった期間の金利が変わらないタイプです。
住宅ローンは資金の使い道が決まっており、購入する住宅を担保に入れるため、金利は比較的低めに設定されています。
目的別ローンとは、資金の使い道が特定の目的に限定されたローンです。代表的な商品に「マイカーローン」「教育ローン」があります。マイカーローンは自動車の購入、教育ローンは入学金・授業料等の準備を目的としています。*2
目的別ローンは資金の使い道が限定されているため、カードローンやフリーローンに比べると金利は低めです。一方で、審査では借り入れの目的に関する書類の提出が求められるなど、手続きに時間がかかる傾向にあります。
カードローンとは、銀行から発行された専用のカードを使用し、必要なときにお金を借りられるローンです。銀行によっては、カードなしで借り入れや返済ができます。利用限度額の範囲内であれば、1つの契約で何度でも借りられるのが特徴です。
お金の使い道は原則自由で、生活費や冠婚葬祭、レジャーなどさまざまな用途に利用できます。住宅ローンや目的別ローンに比べると、金利は高めに設定されています。
フリーローンも、資金の使い道が自由な個人向けのローンです。カードローンとは異なり、1契約につき借入回数は1回で、契約時に必要な金額をまとめて借り入れます。追加でお金を借りる場合は、再度申し込みをして審査を受けなくてはなりません。
フリーローンも、住宅ローンや目的別ローンに比べると金利は高めです。
銀行からお金を借りるときはローンの申し込みを行い、審査を受ける必要があります。ここではカードローンを例に、一般的な借り入れの流れを見ていきましょう。
<カードローンの借り入れの流れ>*4
カードローンは、銀行の店頭やWebサイトなどから申し込みができます。本人確認書類、収入証明書などの必要書類を提出すると審査が行われます。審査に通過し、契約を行うとカードローンの借り入れが可能になります。
銀行や商品によって手続きの流れや必要書類は異なるため、事前に確認のうえ申し込みを行うことが大切です。
ローン審査では、多くの銀行で「仮審査(事前審査)」と「本審査」があります。*5
仮審査は、本審査の前に実施される簡易的な審査です。たとえば、住宅ローンでは購入する物件が決まっていないと、銀行は正式な審査ができません。また、申込者もおおよその借入可能額がわからないと予算が決まらず、購入する物件を選べなくなります。そのため、銀行は仮審査を行い、借り入れの可否や借入金額の目安を提示しています。
本審査は、ローンの契約前に行われる正式な審査です。仮審査に比べるとチェック項目が多く、必要書類や担保の内容も精査されます。
ローンの借入限度額は、銀行が申込者に十分な返済能力があるかを審査して決定します。*6
審査基準は公表されていませんが、一般的には年収や職業、勤続年数、勤務先などが影響します。過去に税金や社会保険料の滞納、クレジットカードの支払遅延などがあると、審査に通過しにくくなる可能性があるので注意が必要です。
銀行でお金を借りるときは、無理のない返済計画を立てることが重要です。
返済計画を立てる際は、銀行がWebサイトで提供している返済シミュレーションツールを利用すると便利です。希望借入額や返済予定期間などを入力すると、毎月の返済額や総返済額などを確認できます。*7
身の丈を超えて借り過ぎてしまうと、返済が困難になる恐れがあります。借りられる金額ではなく、無理なく返済できる金額を借りることを意識しましょう。
銀行では、「住宅ローン」「目的別ローン」「カードローン」など、個人向けのローン商品を複数取り扱っています。住宅購入など、どうしてもお金が必要な場合はローンの利用を検討するとよいでしょう。
ただし、過度な借り入れをすると返済が困難になる恐れがあります。本当にお金を借りる必要があるかを十分に検討し、利用する場合は無理なく返済できる金額に留めましょう。
本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
本コラムの内容は、特定の金融商品やサービスを推奨あるいは勧誘を目的とするものではありません。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客さまご自身の判断でお取り組みをお願いいたします。
出典
*1 三菱UFJ銀行「金利とは?利息の計算方法など仕組みや注意点をわかりやすく解説!」
*2 三菱UFJ銀行「ローンとは?仕組みや種類、クレジットとの違いをわかりやすく解説!」
*3 日本経済新聞「住宅ローンの基本 仕組みと考え方を知る」
*4 三菱UFJ銀行「借り入れとは?個人の借り入れについて、種類や返済方法をわかりやすく解説!」
*5 auじぶん銀行「住宅ローンの仮審査と本審査の違いとは?各役割や、手続きの流れを紹介」
*6 三菱UFJ銀行「20代から知っておきたい住宅ローン!「借りられる金額」と「借りる金額」の違いとは?」
*7 三菱UFJ銀行「カードローン「バンクイック」の返済シミュレーション」