夏のボーナスはいつ支給？夏冬ではどっちが多い？

もうすぐ夏のボーナスの支給時期です。

ボーナスは有効に使いたいものです。
今年のボーナスの支給額はどうなるのか、夏と冬ではどちらがボーナスは多いのか、新入社員はボーナスをもらえるのか、などが気になるところです。

そこで今回は2025年のボーナス増減予測や、新入社員のボーナス事情などについてご紹介したいと思います。

• 2025年夏のボーナスは増加の見通し
• 企業のボーナス支給の事情いろいろ
• 新入社員は夏のボーナスをもらえる？
• ボーナスからは保険料などが差し引かれる点に注意
• 変化しつつあるボーナスの使い道

贈与2025年夏のボーナスは増加の見通し

まず、2025年夏のボーナスは前年よりも増えるのか？減るのか？気になるところかと思います。

三菱ＵＦＪリサーチ&コンサルティングは、 民間企業(調査産業計・事業所規模5人以上)のボーナスは、前年比でプラス2.6%と、4年連続で上昇する見通しを公表しています。

2025年夏のボーナスの見通し

また、第一生命経済研究所もプラス2.3%と同程度の伸びを予測しています。*1
いずれも 人手不足や企業業績の堅調さを背景として挙げています。

贈与企業のボーナス支給の事情いろいろ

では、夏のボーナスについて気になる点をいろいろとみていきましょう。

ボーナスは夏と冬、どっちが多い？

定期的にボーナスを支払っている企業では、一般的に夏と冬の2回というところが多いかと思います。
では、 夏のボーナスと冬のボーナス、どちらのほうが支給額が多いのでしょうか？

大手転職サイトのdodaの調査では、2024年の年間のボーナス支給額の平均は106.7万円、内訳は冬が50.4万円、夏は51.0万円でした。*2

2024年のボーナス平均支給額

夏と冬では、やや夏が多いもののそう大きくは変わらないという結果です。

なお、 年代別にみると、年間の平均支給額は20代で74.8万円、30代で100.3万円、40代で110.9万円、50代で123.9万円でした。
またボーナス支給額の増減の傾向をみると 20・30代ではボーナスが増加、40・50代では減少しているということです。

2024年のボーナスの年代別増減

企業としては、若い人の離職を防ぐための対策なのかもしれません。

夏のボーナスの支給時期は？

次に支給時期です。dodaの同じ調査によると、下のようになっています。

2024年の夏のボーナス支給時期

7月の1日〜15日、という回答が最も多くなっています。

贈与新入社員は夏のボーナスをもらえる？

さて、 4月に入社し、まだ数ヶ月という新入社員は夏のボーナスをもらえるのか？ということを解説していきたいと思います。

もちろんこれは企業によりますが、ボーナスの金額には個人に対する査定も反映されます。
しかし新入社員の場合は査定期間に満たないので支給しない、あるいは「寸志」などの形で支給される場合があります。

新入社員のボーナス支給例のイメージ

なお産労総合研究所の調査(2023年度)によれば、 2024年の新入社員に対する夏ボーナスの支給状況は「何らかの夏季賞与を支給する」とした企業が77.5％にのぼっています。*3

新入社員にも、何らかの形で普段の給料と別にお金を支払う企業が多いようです。

ちなみに支給方法をみると、「一定額(寸志等)を支給」が最多の65.7％、次いで「在籍期間の日割計算で支給」が18.2％、「日割以外の一定割合で支給」が10.5％、といった結果になっています。

そして 平均支給額は、大学卒9万4,112円、高校卒7万5,076円で、支給額の分布をみると、大学卒・高校卒ともに「5万~10万円未満」が最も多くなっています。

贈与ボーナスからは保険料などが差し引かれる点に注意

ここまでボーナスの支給についてのデータなどをご紹介してきましたが、最後にボーナスから差し引かれる社会保険料と税金についてお話しします。

日頃の月給と同じようにボーナスも、そこから社会保険料などが差し引きされた金額が手取りとして支払われるのが一般的です。ボーナスの場合、

• 健康保険料
• 厚生年金保険料
• 雇用保険料
• 所得税

が差し引かれます。*4

ボーナスから引かれる社会保険料など

また、 40歳から64歳までは、介護保険料の負担も義務付けられているため、上記項目に加えて介護保険料も差し引かれます。

その結果、 ボーナスの手取りは額面の70〜80%程度というのが目安になります。*5

贈与変化しつつあるボーナスの使い道

最後に、気になるみんなのボーナスの使い道についてみていきましょう。

dodaの別のアンケート調査によれば、ボーナスの使い道は下のようになっています。

ボーナスの使い道

2023年と2024年を比較すると、 まず「旅行・レジャー」が減少している一方で「生活費の補填」が増えています。
物価高で日々の生活費が上がっていることを反映していると考えられます。

また、 「金融商品(投資・資産運用)」が増えています。一方で「すべて貯金・預金にあてた」とする人の割合が減っていることを見ると、将来に向けた資産形成を意識する人が増えているとみることもできます。

日々の生活費を確保しながら、将来への備えもしておきたい。
その両立が難しい時代になっているかもしれませんが、お金の使い方は長期的に考えたいものです。

本コラム執筆時点における情報に基づいて作成しておりますので、最新情報との乖離にご注意ください。
最終的な投資判断、金融商品のご選択に際しては、お客さまご自身の判断でお取り組みをお願いいたします。

出典
*1 第一生命経済研究所「2025年・夏のボーナス予測」
*2 doda by PERSOL「職種や年代でボーナス・賞与はどう変わる？ボーナス平均支給額の実態調査【最新版】（冬・夏、年代別、職種別の賞与）」
*3 産労総合研究所「2024年度 決定初任給調査」
*4 三菱ＵＦＪニコス「夏・冬のボーナスはいつ支給？民間企業と公務員の支給日と平均額」
*5 三菱ＵＦＪ銀行「ボーナスの手取りの計算方法は？早見表やシミュレーションで平均支給額を解説！」