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人生100年時代といわれる現代で、貯蓄の必要性は明らかです。「まだ若いし、節約や貯蓄なんて今やることじゃない」と思う人もいるかもしれませんが、20代はお金の土台をつくる大切な時期。
まずはお金の流れを把握し、貯蓄できる習慣を育てていきましょう。「家計簿アプリ」や「貯蓄アプリ」を使えば、スマートに節約・貯蓄への一歩が踏み出せますよ。
ネットリサーチ事業を手がける株式会社テスティーが、10~20代の男女を対象に実施した「家計簿アプリ」に関する調査(2017年)によると、20代女性が貯蓄している理由は「何かあった時のため」が43.7%、次いで「将来に不安があるため」が38.9%となっています。
同じく20代男性が貯蓄している理由は「将来に不安があるため」が30.5%で、次いで「将来の夢や目標のため」が29.5%でした。この結果を見ると、男女ともに将来への不安から貯蓄している人が多いことがわかります。
ほかの年代と比べて給料が高くない20代の中には、「貯蓄をはじめるにはまだ早い」と思っている人も多いかもしれませんが、 貯蓄習慣を育てることはその先の人生を大きく左右するでしょう。
そのためには、まず収入と支出を視覚化しましょう。そこで有用なのが家計簿です。家計簿をつけることで赤字と黒字が目に見えてわかり、浪費のポイントや節約できそうな項目を見つけやすくなりますよ。
貯蓄をはじめる理由の上位にも挙がっているように、20代で将来に不安を感じている人は多いかもしれませんが、いま心配すべきは“老後”ではありません。
これから現役の時間は何十年と続いていくので、お金の土台づくりをはじめるタイミングです。まずは1ヵ月後や1年後にどれだけお金を手元に残しておけるかを重視していきましょう。
お金の土台をつくるために、まずすべきことはお金の流れを把握することです。いくら給料が入って、何にどれだけ使い、1ヵ月で残るお金がどれくらいなのかを知ることからはじめましょう。自分のお金の流れを把握できれば、「食費が支出の大半を占めている」や「交際費が高すぎる」といった気付きを得ることができます。
デジタルネイティブの20代なら、スマホで簡単に管理できる家計簿アプリを使ってみましょう。
クレジットカードやスマホ決済の支出データをそのままアプリに連動したり、レシートを撮るだけでデータを取り込んでくれたりと、機能が充実している無料アプリもたくさんあります。自分が使いやすいアプリを探してみましょう。
貯蓄が長続きしない理由のひとつに「生活費と貯蓄の口座が同じ」「生活費の残りを貯蓄しようとしている」などが挙げられます。
生活費と貯蓄の口座が同じでは、どれくらい貯蓄できているのかが把握しにくく、知らないうちに貯蓄を切り崩していることもありえるでしょう。また、生活費の残りを貯蓄している人は、生活費を使い切ってしまえば貯蓄がゼロになってしまいますね。
貯蓄をしっかり続けていくためには、給料が入った時点で“先取り貯蓄”することが大切です。給料日に決めた金額を貯蓄用口座に移しておくだけで、その月の貯蓄は完了。あとは残ったお金で生活するだけです。
お金が見えている(=生活費の口座にお金がある)と使ってしまいたくなる心理の逆手を取って、見えなくする(=貯蓄の口座にお金を移す)ことで、生活費の範囲内で支出をおさえられるようになりますよ。
たとえば「finbee(フィンビー)」は、アプリと自分の銀行口座を連携させ、貯蓄の目的とルールを設定することで、そのルールにしたがって生活費の口座から、貯蓄用の口座に自動でお金を移動(=貯蓄)してくれるアプリです。豊富なルールを設定できるので、楽しみながら貯蓄を習慣にできるでしょう。
家計簿アプリは「収入と支出を入力していくだけのシンプルなもの」や「支出を細かくカテゴライズできるもの」「身の回りの資産すべてを管理できるもの」まで、その機能はさまざまです。
初心者の人はカスタマイズできるアプリを選んだとしても、使いこなせず挫折してしまう可能性もあるので、はじめはシンプルなものを選ぶといいでしょう。使っていく中で、自分に合うアプリを見つけられれば、家計簿が3日坊主で終わるのも防げるはずです。
家計簿アプリの中には、クレジットカードや電子マネー、スマホ決済、銀行口座、ECサイトと連携させることで収支データをアプリに送り、記録の手間さえかからないものもあります。現金払いよりもキャッシュレス決済がメインの人は、ほとんど面倒な作業なしで家計管理ができるでしょう。
20代はこれからの人生に向けてお金の土台をつくる時期です。貴重な時間やお金を浪費してしまうのではなく、きちんと貯蓄習慣を育てることで、未来はより豊かなものになるでしょう。
仕事やプライベートで忙しい人は手軽に利用できるアプリを使って、まずはお金の流れを把握することにトライしてみてください。
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