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少額でもできる!毎月1万円からの投資

少額でもできる!毎月1万円からの投資

2020/08/05に公開
提供元:アップユー

この記事は9分40秒で読めます。



資産運用というと、お金に余裕のある人がするものというイメージがあるかもしれませんが、少ない金額からでも可能なんです。資産運用の方法はいくつもありますが、少ない金額でも長い期間をかけて取り組める「投資信託」は、20代から始めやすいもの。


ここでは初めて投資信託に触れる人や、投資信託に興味を持っている人に向けて、仕組みやメリット、リスクなどの基本を解説します。



投資信託とは?

投資信託とは、投資家から集めたお金をまとめてプロが運用する金融商品のことを言います。1万円程度の少額でも投資することが可能で、何よりも投資の専門知識を持ったプロに運用を任せることができるという安心感があります。


また、一つの商品だけでなく国内外の複数の商品に分散して投資できるのも投資信託の特徴です。


ただし投資信託は銀行の預金とは異なり、元本が保証されている金融商品ではありません。投資信託商品を購入した後に、運用がうまくいけば利益を得られる一方、うまくいかなければ投資した額を下回り損失が出る可能性もあるのです。


一般社団法人投資信託協会の調査報告によると、日本では4人に1人が投資信託の保有経験者であり、現在保有している人の3人に1人が40代以下とのこと。若い世代にも投資信託は浸透しているようですね。



投資信託のメリット

投資信託にはどのようなメリットがあるのでしょうか。


少額からでも購入することができる

株式投資や債券投資にはまとまった資金が必要ですが、投資信託は少額からでも始められます。1万円程度の資金でも行えるので、20代の若年層でも無理なく取り組みやすいのではないでしょうか。負担が少なく手軽に始められるのが投資信託の大きな特徴の1つと言えます。


分散して投資を行うことができる

個人の投資家が分散投資をしようとすると多額の資金が必要となります。一方で、多数の投資家からお金を集めて大きな資金として運用している投資信託は、投資家1人あたりの拠出額は少なくてもさまざまな資産に分散投資することができ、リスクを減らすことができるのです。


専門家が運用してくれる

投資に関する深い知識や適正な判断力を身につけるのは一朝一夕ではかないません。投資信託の良いところは、豊富な知識を持った専門家が自分に代わって運用をしてくれるところです。そのため海外の株式や債券、特異な金融商品への投資もしやすくなります。


透明性が高い

投資信託では、取引価格である「基準価額」が公表され、資産価値や値動きなどが確認できる仕組みになっています。決算の際は監査も入るため、透明性が高く安心して利用できるでしょう。



投資信託のリスク

投資を行うことにより収益(リターン)を得られる可能性がある一方で、その結果は不確実であり収益には振れ幅があります。


収益とリスクは表裏一体の関係で、“より大きな収益”を得たい場合は“より大きなリスク”を伴うのです。反対にリスクが小さい商品を購入すれば、それだけ収益も小さくなるということです。


投資信託は商品によってリスクも収益もさまざま。購入する前に目論見書などをよく読み、リスクについて確認することが大切です。投資信託のリスクには以下のような種類があります。


価格変動リスク

株式や債券の価格が変動する可能性のことを言います。国内外の政治経済状況および企業の業績などの影響で価格は変動していきます。リスクという言葉にはマイナスなイメージがありますが、必ずしも“下落する”ということではなく“値動きの振れ幅がある”ということです。


為替変動リスク

外国の株式や債券で運用する投資信託の場合、為替相場の変動リスクがあります。米ドルやユーロなど外貨建ての資産に投資する投資信託では、円高になればマイナス、円安であればプラスの影響が出るのが一般的です。


信用リスク

債券等を発行する国や企業が、財政難や経営不振などの理由で利息や元本を支払えなくなる「債務不履行」が起こるリスクのことを言います。国や企業の有価証券の価格は下落し、企業が倒産した場合は投資元本の償還が見込めない可能性もあるのです。信用力が低い発行体ほどリスクが高いと言えます。


金利変動リスク

金利が変動するリスクのことです。金利が上がると債券の価格は下がり、金利が下がると債券の価格は上がる、というのが一般的です。満期までの期間が長ければ長いほど影響を受けやすくなります。


投資信託なら20代でも始めやすい!その理由は?

人生のさまざまなライフイベントに備え、20代のうちから資産形成をするのは決して早すぎることではありません。結婚後の住宅資金や教育資金、そして老後資金は「人生の三大資金」と呼ばれ、いずれは考えなくてはいけないことです。若いうちからしっかりとマネープランを立てることが大切です。


資産形成の選択肢の一つとして投資信託があり、20代でも始めやすい理由として以下のようなことが挙げられます。


無理のない金額から始められる

どこでどんな商品を購入するかによって異なりますが、投資信託は1万円程度でも購入することができます。投資信託は、購入時と運用期間中、換金時に諸費用がかかるのが一般的です。一方で、さまざまな工夫によってこれらの諸費用を抑えることも可能です。


例えば、「購入手数料がかからない投資信託」や「信託報酬の低い投資信託」を活用すれば運用期間中の手数料を抑えることができます。また、少額の運用なら価格変動の影響も小さいので、貯蓄と投資信託を無理なく併用していくことができるでしょう。


長期運用するため時間の余裕がある

短期間で投資を行うよりも、長期間で投資を行ったほうが1年あたりの収益の振れ幅が平均化し安定的になると言われています。30代~50代と比べて、20代はまだ資金的な余裕はないものの、時間に余裕があります。少額であっても長期にわたって積み立てることで、収益が安定することが見込めるのです。



投資信託はどうやって始める?

では、どのような流れで投資信託を始めればよいのでしょうか。投資信託協会が発表している情報をもとに見ていきましょう。


投資信託運用会社で作られた投資信託商品は、銀行や証券会社、郵便局などで販売されています。運用会社によっては直接販売をしているところもありますし、販売会社の中には電話やインターネットでも購入できるところも多数あります。


購入する前に、確認すべきポイントが二つあります。


運用資金を整理しておく

一つは運用資金についてよく整理・理解しておくことです。投資するお金は、どのくらいの期間運用をする予定なのか?どの程度であればリスクを取ることができるかなどを整理してみましょう。


目論見書をチェック

目論見書とは、投資家に対して開示される、投資判断に必要な重要事項を説明した書類のこと。ファンドの目的と特色をはじめ、投資のリスクや運用実績、手数料について細かく記されています。流動性や安全性、収益性についてしっかりと確認してから購入に踏み切ることが大切です。


この2点について確認できたら、いよいよ購入の準備に移りましょう。


銀行や証券会社で口座開設を行い、購入の申し込みをして代金を支払いましょう。入金が確認でき次第、「取引報告書」が交付されます。その後は定期的に「取引残高報告書」や「運用報告書」などが届くようになり、取引の明細や預かり残高、運用実績について確認することができます。


若いからこそ、NISAを利用しよう!

2014年に始まった「NISA(ニーサ)」という個人投資家を対象とする税制優遇制度があります。


NISAは、投資で得られた収益が非課税になるお得な制度です。利益分を非課税にできる投資額は毎年120万円まで、期間は最長5年間です。NISAを利用するには銀行や証券会社などの金融機関でNISA口座を開くことが必要となります。NISAの対象になるのは、日本に住む18歳以上の人です。


取り扱っている商品は金融機関ごとに異なります。口座を開く前によく情報収集をしておいた方がいいでしょう。


2018年には「つみたてNISA」という新たな制度もスタートしました。つみたてNISAでも投資で得られた収益が非課税となります。非課税になる投資額は毎年40万円まで、最長20年間、つまり最大800万円分の投資枠があり、そこから得た利益が非課税になるのです。


つみたてNISAは積み立てでの長期投資をしたい人に向いている制度です。最少積立金額は金融機関によって異なりますが、中には100円からなど、少額から投資できる金融機関もあります。20代の人も活用しやすいでしょう。



リスクと向き合い最適な投資信託を選ぼう

少額で始めることができる投資信託は、20代でも無理なくスタートできるでしょう。もちろんリスクはゼロではありませんが、さまざまな金融資産に分散して投資したり長期保有したりして対策することもできます。


まとめて全額投資するのではなく何回かに分けて投資をしたり、こつこつと積み立てたりすることも、リスクを抑えることに繋がります。


時間の使い方に融通が利きやすいのも20代の強みです。今のうちから投資の基礎知識を身に付け、購入しようとしている商品についてよく調べ、最適な選択をしていきたいですね。



執筆者:株式会社ZUU

※記事内の情報は更新時点のものです。最新情報は別途ホームページ等でご確認ください。


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